食の豆知識

さくらんぼの栄養素と働き!豊富なミネラルで元気を作る

Written by すずき大和

さくらんぼが八百屋さんの店頭に出回る季節となってきました。

さくらんぼの王様といわれる山形産の佐藤錦

大粒でハート型のナポレオン

深紅の粒のアメリカンチェリー

などなど。

美味しいさくらんぼの見分け方は、軸が緑色でしっかりついており、実につやと張りがあるものを選びましょう。

小さな粒ですが、含まれる栄養素はとても種類が豊富で、特にミネラルの含有量が多い果物です。

短い時季しか食べられませんが、からだを元気にする効能がいっばいなので、ぜひ一度は食べておきましょう。



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主な栄養素と効能

主成分はブドウ糖

さくらんぼの成分で最も多いのは炭水化物、具体的には

ブドウ糖

です。

ブドウ糖は吸収のよい糖質ですが、カロリーはほかの果物に比べると少な目です。

鉄分とカロチンは含有量トップクラス

どの種類のさくらんぼも、鉄分の含有量がとても多く、たくさん食べると貧血の改善に効果があります。

肉や魚の鉄分に比べ、植物由来のものは吸収がされにくいのですが、ビタミンCと一緒に摂るため、吸収率がとても良くなるのです。

また、カロチンもリンゴや桃に比べると4~5倍含まれています。

カロチンは体内でビタミンAと同じ働きをするので、疲れ目の予防や解消効果が高いです。

多種類のビタミン・ミネラルを含むバランス食品

他にも、前述の

  • ビタミンC,B1,B2
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン
  • 葉酸
  • ポリフェノール類

などなど、量は少しずつですが、たくさんの種類のビタミン・ミネラル、食物繊維が含まれています。

このバランスの良さが

  • 疲労回復
  • 食欲増進
  • 血行促進
  • 美容

などに、とても効果的です。

また、中ではカリウムが比較的多めに含まれています。

カリウムは、体内のナトリウムを外に出す働きがあるので、高血圧予防、むくみや慢性腎炎等の解消に効果を発揮します。

さくらんぼを使った民間療法

滋養強壮にさくらんぼ酒

さくらんぼと氷砂糖をホワイトリカーに半年程漬けたさくらんぼ酒は、さくらんぼの豊富なビタミンとミネラルが溶け込んでいます。

毎日適量飲んでいると、疲労回復や虚弱体質の改善になります。

さくらんぼの柄や種にも効能あり

さくらんぼの柄には、利尿作用を促す成分がたくさん含まれています。

10分くらい煎じた煮汁と実を一緒に更に煮て裏ごすと、腎臓病に効く煎じ薬になります。

ドイツでは、種を加熱して袋につめ、カイロのように温熱療法に使っています。

種の固い殻が断熱材のようになって、種の内側の熱を溜めるため、温感が長続きするのだそうです。

大き目の袋に入れると湯たんぽのようにも使えます。

アメリカンチェリーの効能

アメリカンチェリーは、国産のさくらんぼに比べると、カロチンの含有量がやや少な目ですが、ミネラルは多くなっています。

アメリカでは昔からたくさん食べると痛風に効くと言われています。

また、最近の研究で、歯垢の増加を防ぎ虫歯予防をする成分が含まれていることが発見されたそうです。

ひとつひとつは小さな粒のさくらんぼですが、中に詰まっている栄養素のパワーはなかなか侮れないものがあるようですね。

ちょっと高価な果物ですが、旬のお手頃な時季に、少しでもたくさん食べたいものです。

まさケロンのひとこと

さくらんぼを食べると、結構沢山の効果を得ることが出来るんやねぇ~
ぎょうさんは食べれへんけど、積極的に食べていきたいな!

masakeron-happy


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。