SNS

LINEでいじめられたときに取りたい、たったひとつの方法とは。

Written by 言祝(kotoho)

閉鎖された空間での攻撃

文字なら簡単に攻撃できる。

筆者がコールセンターのオペレーターだったとき、かなり強硬なクレーマーが問題になったことがありました。

一般のオペレーターなど全く相手にしてもらえず、センター長クラスの対応でないと納得してもらえませんでした。最終的には何に対してのクレームなのかも曖昧になり、

「いますぐ家に来い、ころしてやる」

の一点張りだったそうです。

結果的にどのような対応になったのかというと、要望通り自宅に訪問し、謝罪したのだそうです。

そのときに自宅を訪問した担当者の話がとても興味深く、印象に残っています。

電話であれだけ強行だったのだから、対面ではさぞかし罵倒されるだろうと覚悟して、訪問したところ、見るからにおとなしそうな男性だったそうです。

しかも電話ではかなりヒートアップしていたにも関わらず、いざ話をしてみると、落ち着いて話を聞いてくれただけではなくこちらの立場を尊重してくれ、口頭の謝罪だけで了承してくれたということなのでした。

電話はお互いの顔が見えない分、言いたいことが言える環境なのでしょうか?

実際に相手の目を見ながらでは言えないことも、電話でなら言えてしまう、そういったことは起こりえると思います。

熊本県の女子高生がいじめを苦に自殺、どうやらLINEを使っていじめを受けていたという報道がありました。

LINEいじめは今に始まった話ではありません。筆者はこれらの報道に触れ、不安になります。

前述のクレーマーのように顔が見えないから、相手のことを徹底的に攻撃し、死に至らしめるケースまで出てきてしまうのではないでしょうか?

ゲーム感覚で人を殺すことができてしまうといったら大げさでしょうか?



スポンサーリンク

LINEという密室

LINEいじめを疑似的に再現したサイトがあります。


筆者はLINEを最近始めました。

それまでは友人との連絡はメールを使っていましたが、それに比べてLINEははるかに手軽です。

まるで友人との間に専用回線がつながっているかと錯覚するほどの手軽さです。

しかもグループを作成すれば仲間同士でコミュニケーションがとれます。

そのなかで突然、仲間から罵倒され、味方が全くいない状況の中で自分を全否定され、場合によっては殺されるまでエスカレートしてしまう。

LINEという密室のマイナス面、が行ってはいけない方向に進んでしまった結果です。

現実の世界、たとえば教室なら誰かがいじめを目撃することになります。

それがきっかけでいじめから救い出されるケースもあることでしょう。

でも密室ではそれは期待できません。誰にも助けてもらえずに死を選ぶことになるのです。

筆者が子供のころにももちろんいじめはありました。

いじめの場所は体育館の裏や、人気のない教室など、できるだけ目撃者がすくない状況下で行われます。

LINEは現在における体育館の裏なのではないでしょうか。誰も入ることができない絶対的な密室の中でいじめが行われている現実を重く受け止める必要があるような気がします。

話は横道にそれますが、こうしたいじめが発生した場合、必ずと言っていいほど学校側などの責任者が

「いじめが実際に起きていたのかを確認中」

「LINEの書き込みが自殺の直接の原因であるかどうかは確認がとれていない」

などとコメントしますが、まったく現実を直視できていない行動だと筆者は思います。

「しね」と投稿されているにも関わらず、「因果関係の確認がとれていない」とは…。

命が失われたということがどういうことなのか、教えてもらわなければ分からないと言うのでしょうか?

どうすればいじめを繰り返さなくてすむのか

LINEは悪くない

ではどうすればLINEいじめをなくすことができるのでしょうか?

LINEの使用に年齢制限をかける?

いっそのことLINEを廃止してみたら?

筆者の考えを述べさせてもらえば、LINEをこの世から無くしても何も解決しません。

facebookいじめやmixiいじめがそれに取って代わるだけ。方法が変わるだけで人は集団で他者をいじめ、いじめられたほうは苦しみ、悩み、場合によっては死を選ぶのです。

LINEは悪くありません。乱暴な言い方ですがどんなことをしてもいじめはなくなりません。

いじめは子供や学生のみの行為ではありません。

大人になってもいじめはあります。大人になってからのほうが逆に残酷ないじめかたをされます。

「しね」などと直接的な言葉をあびせるのではなく、もっと巧妙な手を使ってくるぶんたちが悪いです。

ネット上のLINEいじめに関する意見にこんなものがありました。

「LINEで自殺なんて、メンタル弱すぎじゃない?」

なにげない意見ですが、真理を突いていると思います。

仮想空間の出来事なんて所詮仮想?

LINEは便利なツールです。でも所詮は便利なアプリにすぎません。

友人と連絡をとるときはその魅力を最大限に発揮します。でもそれだけのことなのです。

それ以上のことを期待しても、LINEは何もしてくれないでしょう。

ある日、いきなりグループのメンバーがイヤなことをコメントしてきたら、こんなコメントただのデータの集まりだと軽く考えてやりましょう。

「しね」という言葉が表示されていますが、こんなものは0と1の集合体です。何の意味もありません。

こんなデータをいちいち気にするのはやめましょう。

どうしても気になるようなら、そんなグループは自分から抜け出してやりましょう。

グループを脱退したら仲間とつながらなくなってしまう?

いや、つながっていますよ、あなたが高校生なら学校へ行けば会えるでしょう。

開き直りましょう。こんなものはスマホの液晶画面の中だけで起こっている作り物なんです。

その証拠にスマホが故障したら、LINEは成り立ちませんよね。

再度アプリをダウンロードして、設定しなければ使えない。

前述の「LINEで自殺なんて、メンタル弱すぎじゃない」というコメント、こう書き換えるとわかりやすくなるのではないでしょうか。

「LINEなんてただのアプリなんだから、そこで起きたことで悩むなんて、もったいない」

まさケロンのひとこと

LINEを通じて嫌な思いをすることもあると思うけど、これから起こるたくさんの楽しいことに比べたら、すごくちっぽけなことだと思うよ。

masakeron-normal


スポンサーリンク

あなたにオススメの記事&広告

筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」