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中1ギャップ~4つの原因から見えてくること、その解決策

放課後の黒板
Written by なつき

6年間という長い時間、慣れ親しんだ小学校。

学校生活、先生との思い出、友人関係、いろんなことがあったけど、楽しく笑い合えた日々。

そんな小学校を卒業して中学生になる時は、喜びと同時に誰もが不安な思いを持つもの。

そんな我が子以上に、親だって心配だったりするのです。



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原因は何?

「中1ギャップ」

いつの頃からか、小学生から中学生に進級する時に、その生活に上手く馴染めない子どものことを指すようになりました。

そこには、

  1. 学習内容に付いていけない
  2. 友人関係
  3. 先輩・後輩という縦関係
  4. 先生との距離感


などが問題になっていることが多いといいます。

➀学習内容に付いていけない

教科書を見ただけで

確かに小学校の頃と比べると、学習の内容は難しくなったように感じるかも知れません。

小学校までの教科書は、わりと挿絵も多く、それも子供向けの優しい感じ。

でも中学生の教科書は文字が小さく量も多いので、見ただけでウンザリしてしまいます。

「難しい」という名の壁が邪魔しています


「算数→数学」

というイメージだけでも、難しくなった感が大きいもの。

それに英語という教科が新しくプラスされるワケだから、もう大変…と萎縮してしまうのは分かるような気がします。

周りからも「中学生になると、勉強が難しくなるもんね」と、不安を更にあおられちゃったりもするワケだから。

「習うより慣れよ」というぐらいだから

これを解決するには、やっぱり小学生からの導入を検討することが必要ですね。

いろいろ定義はあると思いますが、数学と言う呼び名は5年生ぐらいから使っておくとか、英語に関しては、中学3年間で学ぶ量を小学校に一部移動させて、慣れさせていく時間を長めに確保するといったことですね。

ネイティブな先生が小学校にいてくれると、発音などがスムーズに頭に入ってくるというメリットもあります。

塾で教えてもらいなさい

英語が苦手になったのは中学生の頃…という人が多いのは、授業の早さや難しさ、馴染めないことも原因なのではないでしょうか。

先生が授業中に、

「分からない所は、塾で教えてもらっておきなさい」

なんて発言さえあるようだから、

  • とにかく先に進むこと
  • 決められた範囲を終わらせること

それが大切で、先生にとってもプレッシャーになっているような気がします。

分からない子が置いていかれる原因の一つなんでしょうね。

ゆとり教育


「子どもの勉強に対する負担を減らし、心の余裕を確保して、自由な発想を育む」


これが「ゆとり教育」の目的でした。

しかし、結果として表れてきたのは学力の低下。

結局は、このやり方も見直さなくてはならなくなりました。

混乱するのは教育現場。

教育内容の見直し、教育課程の改善等により、先生達には更に忙しい日々が待っているのかも知れません。

➁友人関係

新しい関係

中学校に進級すると、大抵の場合、別の小学校を卒業した子ども達と一緒になります。

当然、新しい友人関係を築いていくことになります。

部活に入った場合は、同じ部活の子ども同士で仲良くなることが多く、帰宅生とは距離感が出来てしまうこともあります。

人間関係はデリケート

女子に多いのは同じ部活に入っても、人間関係が上手くいかず辞めてしまうというパターン。

小学生の頃から、その部活に入るのを楽しみにしていたような子が、人間関係で辞めてしまうという残念なケースです。

中学生の頃の人間関係は、大人が思っている以上にデリケート。

些細な事が原因で、その後の人生が大きく変わってしまうこともあるのですから。

何がいじめに繋がるのか分からない

ちょっとしたことが原因で始まるいじめ。

「何となくムカつく」という程度だったのが、いじめに繋がっていくことも。

特に最近、頻繁に問題になるのはメールやLINE絡みの内容。

2か月に1度は、学校側から注意喚起のプリントが配布されます。

それだけ学校側も危機感を持っているということなのでしょう。

自治体も動き出す

メールやLINEでのトラブルは、メディアでも取り上げられ、社会問題にもなっています。

県や市といった大きな単位で、

「子どもの22時以降の携帯電話の使用禁止」

などを促す内容のリーフレットなどが、積極的に配られています。

友達から離れる時間も必要です

我が子は、いじめられる側にもいじめる側にもなってほしくない…

というのが親の本音。

そう思うなら、子どもに何と言われても、22時もしくは23時には携帯を預かりましょう。

「夜は親が携帯を取り上げてしまうから」と、友達に周知させることが大事。

本人のせいではないのだから、既読や返信が出来なくても不可抗力。

それに関わるトラブルには巻き込まれにくくなります。

友達から離れる時間だって必要です。

文字では上手く伝わらない場合も

また、

「言葉は文字にすると、その本意が伝わらないことが多い」

ということも教えておきましょう。

面と向かって言えば上手く伝わることが、文字にしたことで誤解を招いてしまうパターンは度々あります。

「そんなつもりじゃなかった」ことが、取り返しのつかない結果を生んでしまうことも。

その怖さを教えておく必要があるかも知れません。

➂先輩・後輩という縦関係

友達だった筈が

小学校の頃は、自分より年上の子とも和気あいあい。

友達として分け隔てなく接していた筈が、中学生になった途端、敬語・挨拶が必須事項になるという関係の変化に驚くことも。

実際に、敬語を遣うことが殆どなくて、上手く遣えないという子どももいるのです。

いつ、どこで、敬語を学ぶの?

小学校では先生に敬語を遣わなくてもいいとされている学校も珍しくありません。

それは先生と親しい関係を築く為という一種の配慮だと思うのですが、では、いつ子どもは敬語を学ぶのでしょうか。

自宅で敬語は遣いません…。これも難しい問題なのです。

都合のいい生き物です

後輩だから「アレをやれ、コレをやれ」って納得いかない!

先輩っていっても、ほんのちょっと早く生まれただけじゃん。

と、思うことって多いですよね。

でも、自分が先輩になった時は、そう思ったことは都合良く忘れてしまっています。

社会に出た時、役に立つ

縦関係って不満や不平が多いものですが、これがあったからこそ、社会に出た時に抵抗なく、上下関係を自然に受け入れていくことが出来るのです。

学生時代にその関係を学んでいなかったら、受け入れるのは難しいと思います。

緊張感は大切です

また、そういう関係があることで雰囲気が締まったり、秩序が維持できるというメリットもあります。

特にスポーツ関係などでは、気を緩めることが思いもしないケガに繋がることも多いので、緊張感を持っておくことはとても大切です。

こんな関係はマイナス

でも、こんな関係はマイナスといえます。

  • 質問も言えないような関係
  • 先輩という立場を利用しての極端に理不尽な言動

後輩として我慢すること・させることは必要ですが、度を超すと、「いじめ」になってしまいます。

それさえ回避できれば、先輩・後輩の縦関係は、これからの人生の上で、メリットが多いものだといえるでしょう。

➃先生との距離感

先生が忙しすぎる

先生が忙しすぎるのも原因のひとつ。

子どもと接する時間や学習指導に力を入れることが本業なのに、それと関係あるのかないのか良く分からないような事務作業がとにかく多いとのこと。

そのおかげで、本来一番大切にすべき「子どもとの時間」を作れなくなってしまっているのです。

担任との距離感

小学校では担任の先生が殆どの教科を担当する為、コミュニケーションが取りやすく、なかなか自分の意見を言えないような生徒にも目が届きます。

しかし中学校に入ると、教科ごとに先生が変わり、担任はいても、コミュニケーションは取りにくい場合が多いと言えます。

「担任とは朝の会と帰りの会でしか顔を合わせない」

なんてことも普通にあります。

こんな形もありかも

でも、これは昔から変わらない当たり前のこと。

担任の先生より、部活の顧問の先生との関係の方が密接だったりします。

それは高校でも続くことで、そういうやり方に慣れる必要があります。

一方で、今の教育現場の在り方に限界を感じる人も多く、

  • 担任制ではなく、先生が全員で平等に子どもを見守るという形
  • 学級そのものを廃止し、大学のように授業選択制にして、人間関係に広がりを持たせるという形

など、学校にオープンなイメージを求める意見が目立ちます。

生徒も先生もストレス減

これは担任だけに責任を負わせることなく、先生全員が危機感を持って対応していくということで、非常に効果のあるやり方ではないでしょうか。

先生同士の意見交換・コミュニケーションも、より活発になり、子ども達を良く見てあげられることに繋がります。

先生一人一人の負担を軽減することで、先生が感じるストレスも軽くなるでしょう。

こんな方法も、今の時代には合っているような気がします。

それぞれが連携を

「くん・さん」付けで呼ぶ

ある地域の小学校では、「くん・さん」付けで呼び合おうという決まりや、あだ名も禁止になっている学校もあるのです。

あだ名には、本人が納得していないものもあるというのが、その理由。

先生も「くん・さん」付けで、子ども達を呼んでいます。

仲の良い友達も、そうやって呼ぶように指導されているので(例外なし)、ちょっと距離があるようで、寂しい感じもします。

傷付ける言葉は禁止

また傷付けるような言葉が禁止で、「バカ」とか「ムカつく」は勿論、個人が嫌だと判断した言葉は、全て使わないように指導されます。

そして友達を褒めたり、親切にしている子どもは、帰りの会の時、みんなの前で先生や友達から褒めてもらえます。

思いもよらぬ展開?

ところが・・・そんな6年間を過ごしてきた子ども達が、中学校に入った途端に、呼び捨ての世界が待っていたりするのです。

先生は当然のことながら、子ども同士も呼び捨てになるのです。

禁止されている言葉もなく、厳しい言葉も飛び交います。

あれだけ小学校で推奨されていたことが、あっさりと消えてしまう現実。

極端とも思える学校生活の変化に、馴染めない子どもが出てきても不思議ではありません。

交流会に疑問も

小学校と中学校のコミュニケーション不足では?

と、思いたくなりますよね。

年に何度か校区の小学校、中学校の先生同士の交流会・勉強会が、行なわれている現実があるのです。

「一体そこで何をやっているのか・・・」

その内容に関しては保護者に報告がないので、全く分かりません。

何のための交流会・勉強会なのか、不思議に感じてしまいます。

意見交換の積み重ねが重要

中学生になって、あらゆることが新しくなるのではなく、6年間もある小学校生活の間に、可能な限り準備態勢を整える必要性も感じます。

  • 校区単位で、本当に必要な引き継ぎを行なうこと。
  • 何人かの保護者も入れて、その意見を交えての態勢を整えること。

そういうことの積み重ねが、中1ギャップをなくしていく一歩になるような気がします。

安心できる家庭が支えになるのです

そして保護者も任せきりにせず、子どもの様子をしっかり見守ることが必要です。

「子どもは学校のことを、何も話してくれないから分からない」

と片付けてしまってはいけません。

諦めるのではなく、いつでも受け入れてあげられる状態を作っておきましょう。

特別なことをしてあげるのではなく、安心できる、癒される家であることが一番大切なのです。

道はいろいろあっていい

無理強いはNG

それでも中学校に通うことが難しいという場合は、諦めることも必要です。

無理強いしても逆効果になってしまうだけです。

ひどくなると家族さえシャットアウトして、完全に引きこもってしまいます。

「普通に学校に通えないと、まともな人間とは言えない・・・」

と、思っている人も多いようですが、決してそうではありません。

心を休ませて

学校に行けなくなったことで、一番傷付いているのは本人。

みんなより劣っている人間だと感じて、自分を責めている子が多いのです。

きっと自殺を考えた子も少なくない筈。

心を休ませて、ゆっくり生きていってもいいのだと教えてあげましょう。

フリースクール

そんな子ども達を受け入れてくれるのが「フリースクール」

いろいろな事情で不登校になった子ども達を受け入れてくれます。

学校教育の枠にとらわれない学びの場や、子ども達の居場所作りを目的にしているものです。

  • 学校への復帰を目的にした子どもが対象
  • 学習のレベルアップや、社会に出た時に必要なスキルを学びたい子どもが対象
  • 障害のある子どもが対象
  • 医師や看護師のサポートが必要な子どもが対象
  • 共同生活、全寮制を望む子どもが対象


このようにタイプ別に選択肢もあるので、そのフリースクールの特色やサポート体制を事前に確認しましょう。

人生いろいろ

人生なんて、寄り道するからこそ面白いもの。

目標や夢への道は、ひとつではありません。

どこかに行こうとする時に、いろんな行き方があるのと同じです。

生き方もいろいろあっていいのです。

親にとって大切なこと。それは、子どもを最後まで信じる姿勢。いつの日も、どんな時も、それが子どもにとって、生きていく上での一番の支えになるのです。

まさケロンのひとこと

中1ギャップ、ここのサイトの管理人も感じてたみたいだよ。
「突然の環境の変化に対応する能力」は、大人に必要なものだと思う。
子どもにとってはこれが初めてかもしれないから、親はしっかりと支えてあげなくちゃね。

masakeron-love


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筆者情報

なつき

東京都出身。飲食店で勤務をしながら、趣味で執筆。エッセイコンクール等で入賞多数。2010年からライターとして執筆開始。2014年本格的にフリーとして始動。結婚、恋愛、教育、子育て、スポーツ、健康、保険、季節のイベント等の記事を中心に執筆。2013年FP2級取得。