印鑑

「実印」の基本~紛失時の対処法から実印廃棄の方法まで

実印を押す

実印は社会人の証

実印とは

まもなく春です。新生活の始まりの季節です。

大学一年生、新社会人、晴れて新たな生活を迎える若者たちが期待と不安で複雑な気持ちでいると思います。

筆者もかってはそんな中の一人でした。新しい環境は厳しい面もいろいろあるけれど、楽しいこともいっぱいあるので肩肘張らずに、エンジョイしてくださいね。

さて、新生活スタートをきっかけに「実印」を持つことになる人たちも多いのではないでしょうか。

思い起こせば筆者も数十年前、成人になったとき親から「実印」をプレゼントされました。

これまで身近な存在だった三文判とは明らかに違う重厚な印鑑を渡されたのですが、急に責任を負わされたような気がしてちょっと緊張したのを覚えています。

今回はこの実印についていろいろと見ていきたいと思います。

まず、「実印」とは何か?

辞書風にいえば

住民登録をしている市区町村の役所・役場に、戸籍上の姓名を彫刻したハンコを登録申請し、受理された印鑑


ということになります。

なんだか難しそうですが、

『この印鑑はあなたの正式なハンコとして公に認めてもらったもの』

ということになります。

だからハンコを所持しているだけではまだ「実印」としての効用はないのです。

ハンコを登録申請することを「印鑑登録」というのですが、「印鑑登録」を行ってはじめてそのハンコは「実印」となるのです。

印鑑登録を行うにあたっては、年齢制限は特に設けられていません。

極端な話、小学生でも実印を持つことは理屈では可能です。でもほとんどの場合成人してから印鑑登録を行い実印を持つのが通例となっています。

実印の用途

実印は公に認められた印鑑ですから、役割も重要です。主な用途としては

  • 契約書
  • 不動産取
  • 遺産相続
  • 保険金や補償金の受領


などがあります。

このようにとても大きな取引や契約の際に必須となります。

必要なときにあわてることのないよう、早めに「印鑑登録」を済ましておきましょう。

銀行印、認め印との併用は避け、実印としてしっかりと区別させることが大切です。

百均のハンコでも印鑑登録は可能

実印といえば複雑な彫刻がなされているものがほとんどです。

作成するのもピンキリですが、ある程度の出費は避けられません。

実は「実印」として「印鑑登録」する際のハンコの基準というものは明確には定められていません。(ただし印面の大きさには制限があります)

「戸籍上の姓名が彫刻された印鑑」という条件を満たしてあれば良いということになります。

ただほとんどの場合姓名と名前が彫ってあるハンコを使うようです。

筆者の実印も姓名だけではなくフルネームです。

明確な規定がないわけですから、百均などで入手できる「三文判」でも、大きさの規程さえ満たしていれば「実印」として登録できます。

ただし、実印の重要性を考えると、三文判は適切ではありません。

三文判はご存じのように大量生産されたものです。だから悪意を持った人がその気になれば全く同じものを入手できてしまいます。

自分が捺印した覚えのない契約書を作成されてしまう危険性が非常に高いということになります。

この場合、いくら「こんな契約書に捺印した覚えはない」と訴えても履行義務が発生してしまいます。

もし保証人となる旨の書類だったら負債を抱えてしまうことにもなりかねません。

だから、複製が困難な複雑な彫刻をほどこした印鑑を登録するようにしましょう。

実印には「人柄」がでる

また、捺印のしかたにもこだわりたいものです。

実印には所持者の人柄が出る、という話を聞きます。

印影が薄かったり、ズレていたり、上下が逆さまだったりするのは望ましくありません。

就職などの面接でパジャマを着ているようなものです。実印での捺印は自分の分身と考えて、しっかりと捺印するようにしましょう。

紛失時の対処法

即、紛失手続きをとること

このように非常に重要な役割をもつ実印ですが、紛失してしまった場合はどのような対応が必要なのでしょうか?

まず紛失した旨を役所・役場に届け出をし、印鑑証明の交付を停止してもらいます。

印鑑証明とは、

「これは間違いなく◯◯さんの実印です」

という証明書で、印影も記載されているものです。

不動産取引などでは実印の捺印と共に、確かにこの印鑑は実印であるということを証明するために、印鑑証明書の添付を求められます。

ですから印鑑証明の交付を停止すれば、悪用が防げるというわけです。

クレジットカード紛失時の利用停止措置と同様な効果が期待できます。

次に、改印の届け出をし、新しい印鑑を実印として登録しなおせば心配はありません。

付録:実印廃棄の方法

そのまま捨てるのは不安

最後に参考として、実印を廃棄する方法を解説したいと思います。

これまで述べてきたように実印はただのハンコとは違います。

そのままゴミ箱にポイする事も出来ますが、悪用されるおそれが非常に高いため、おすすめできません。

まず「気」を抜く

廃棄するための準備として「気」を抜く必要があります。

ちょっとスピリチュアルな話ですよね、気なんて。

印鑑に限らず、愛用してきた品物には持ち主の「気」が宿る、などと言われています。

とても日本的な考えだと思いますが、前述したように実印は自分の分身とも言える特別なツールです。

だから特に「気」が宿っていると古くから考えられているようです。

ちょっと宗教臭くなってきて、こういう話題は好きじゃない人もいらっしゃると思いますので、ここはちょっと目先を変えて、

「今まで長い間ご苦労様」

という感謝の気持ちを表すという捉え方はどうでしょうか?

「気」を抜く方法は、何も神社やお寺で供養してもらう必要などなく、きれいに掃除をした後、半紙などの柔らかい紙に包んで、もし神棚があれば神棚に、なければ押し入れなど日の光があたらないところに一年間ほど保管しておけば十分です。

その後、ゴミとして捨ててしまってください。

そのまま捨てるのが不安なようなら、印面を砕いたり、ヤスリなどにこすりつけてつぶしてしまえば大丈夫です。

印面を接着剤などで固めて使用不能にしてしまう方法もあります。

まさケロンのひとこと

「改刻(かいこく)」っていう、印鑑を削って彫り直すパターンもあるよ。
いざ処分するときは、改印(印鑑の変更届)手続きが済んでいるかもう一度チェックしてみよう!

masakeron-happy


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」