食の豆知識

野イチゴ・木イチゴ・ヘビイチゴ、食べられないのどーれ?

野イチゴ
Written by すずき大和

桜前線が北端に届き、南から順に若葉の季節を迎えています。

大都市の市街地でも、

  • 児童公園
  • 家の庭の隅の方
  • 大きな川の土手
  • 道端のちょっと土が見える所
などに繁殖している野イチゴ類に、赤い小さな実が付き始めているのが目につくようになりました。



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これ、食べられるのかなぁ・・・

野イチゴ摘んでいる人、あまり見かけませんが

ヨーロッパの絵本など見ていると、野山で木イチゴを摘んできてお菓子などにするエピソードがたくさんあります。

市街地で自生している野イチゴは、とても鮮やかな赤色をしていますが、あれは食べられないのでしょうか?

料理レシピ投稿サイトには、「野イチゴレシピ」がたくさんあります。

あのイチゴはどこで採ってきたのでしょう?

都会の児童公園の雑草みたいなやつは違うものなのでしょうか?

自生している木イチゴとラズベリーは別のもの

自然に自生しているイチゴを一般に「野イチゴ」と呼ぶので、そういう品種があるわけではありません。

「野イチゴレシピ」の野イチゴは、写真を見るといろいろな種類のものがありました。

絵面だけだと、ラズベリーみたいなプチプチの玉が集まっている感じのイチゴが多いです。

日本語で「木イチゴ」と訳される「ラズベリー」は、もともとヨーロッパに自生している木イチゴ全般のことを指すようです。

古くから交配研究が進み、今食材として流通しているものは、栽培種として作られているものだそうです。

ので、野山に探しにいっても見つかりません。

キイチゴ属というのは、名前のとおり、草ではなく低木に分類されます。

茎のように見える細い所は木質の枝になります。

日本には

  • 「クサイチゴ」
  • 「モミジイチゴ」
  • 「ナワシロイチゴ」
  • 「フユイチゴ」

などの種類が平地に自生しています。

木イチゴには毒はなく、ほとんどが甘酸っぱい味がして、食べられるそうです。

多年草のイチゴの実は果実じゃない

木イチゴの実は、魚卵が集まったようなプチプチの塊に見えます。

このプチプチ一つ一つが果実です。八百屋さんで売っている普通のイチゴはプチプチではなく、大きな実の表面に小さなツブツブがたくさん並んでいます。

じつは、あの種みたいな小さなツブツブが実で、私たちが美味しいと思って食べている所は、茎の一部分が膨らんで大きくなったもので花床[かしょう]と言います。

普通のイチゴは木イチゴ属と同じバラ科の亜種ですが、木ではなく多年草です。

野イチゴの中にも、多年草のイチゴがあります。やはりプチプチではなく、花床の上にツブツブがあるイチゴがなります。

最近話題になっている「ワイルドストロベリー」というのが、まさに多年草の野イチゴです。

これも生で食べられますが、自生のものが見られるのは北海道近辺だけです。

食べられるけどやめといたほうがいい野イチゴ

都会の多年草イチゴはやっぱり誰も食べてない

都会で雑草に混じって地面に広がっている多年草の野イチゴの多くは、「ヘビイチゴ」という種類のものです。

見かけはワイルドストロベリーとそっくりです。そのため、ワイルドストロベリーは日本語では「エゾヘビイチゴ」と呼ばれますが、『二つは全く別の属』です。

ヘビイチゴの実も花床です。

低木と草の見分けが良くわからなくても、プチプチの木イチゴの果実とはすぐに見分けがつきます。

毒はなく食べても平気ですが、イチゴやワイルドストロベリーに比べると、非常にマズイらしいです。

見た目は赤くてきれいですが、採って食べる人はほとんどいません。

児童公園などで地面を覆うように繁殖しているのは、残念ながらこのヘビイチゴが多いようです。

美味しいヘビイチゴの見分け方

ワイルドストロベリーが自生する地域でヘビイチゴとエゾヘビイチゴを区別するには、花の色を見ます。

イチゴ類は花期が長めで、咲いたものから次々実ができるので、結実期とだいたい被っています。

多くの木イチゴやワイルドストロベリーは白い花が咲きますが、ヘビイチゴの種類だけは黄色い花が咲きます。

本州でも、低い山地帯の草地によく生えている「シロハナヘビイチゴ」は、名の通り白い花で、ワイルドストロベリーのように美味しい実がなる多年草イチゴです。

どうしても食べたい人は・・・・

ということで、公園や土手のヘビイチゴは食べるものではなさそうです。

が、どうしても野イチゴが食べたい人は、庭に植えて自家栽培しましょう。

最近、栽培種のブラックベリーやワイルドストロベリーをガーデニングに使う人が増えているそうです。

種や苗もあるし、木イチゴ類なら野山から抜いてきて植えても、挿し木にしてもだいたい根付くそうです。

遠出のお散歩をして、里山や森に野イチゴ摘みに行くのも楽しそうです。

やはり食べるなら、排気ガスや消毒剤がたくさんかかっていそうな都会の道路脇や公園のものは、やめておいた方が無難かもしれません。

まさケロンのひとこと

ヘビイチゴ、まだまさケロンが小さい時に食べたことあるんだけど、全然甘くなくておいしくなかった。。

masakeron-sorrow


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。