がん

がん患者に「特典」を。ガンと闘うために強いられる経済的な負担

Written by 言祝(kotoho)

もし、がんと診断されたなら

父の死

いきなり、重たい話で恐縮ですが、筆者の父親は2年前にがんで亡くなりました。

ちょうど10年前にがんと診断されたのですが、発見が遅かったため全身に転移していたのです。

医師ははっきりと言いませんでしたが、あと1年もたない状況でした。

誰でも長生きはしたいと思いますよね。

父もそう思ったのでしょう、絶望的ななかで可能な限りがんと戦う決意をしたようです。

私たち家族も、父の遺志を尊重して協力しました。

がん治療に効果があるとされるサプリメントを購入して勧めたりしたものです。

がんに罹った場合、発見が早ければ完治すると言われていますし、手術や抗がん剤でがん細胞が消滅するケースもあると聞きます。

だから、筆者の私見では

「がんイコール不治」

とは思っていません。

筆者の父親は1年もたないという状況のなか、10年生きました。

もともと身体が弱かったので、がんの進行が予想よりも遅かったという理由もありますが、抗がん剤を服用するなど本人も懸命に努力していました。



スポンサーリンク

覚悟しなければならない「治療費用」

これから書くことは一部の人たちにとって不快な内容かもしれません。

でも、身内をがんで亡くした者が感じた、ひとつの意見として受け止めてもらえるとうれしいです。

がん保険のコマーシャルなどで「がんと診断された場合100万円を補償」などと聞きますが、この金額、

高いと思いますか?

安いと思いますか?

ちなみに筆者の父親ががんと診断されたのち、初めて手術した時の費用がおよそ100万円でした。

健康保険が適用されたため、実際に払った金額はそれ以下でしたが、父親が加入していたがん保険の補償として受け取った80万円はすべて手術代の支払いに充てた記憶があります。

入院費用なども含まれたざっくりとした計算であり、しかも10年前のことです。

いまは少し事情が違っているかもしれませんが、がんと闘うにはお金が必要だということが分かっていただけると思います。

どれぐらいの費用があればいいのかというのは一括りにはできません。

初期の段階での処置なら、あまり費用はかからないと予想されますし、もし、患者自身が治療は一切しなくていいという意向だった場合も、費用に関してはまた変わってくるでしょう。

しかし程度の差はあるものの、それなりの費用を支払わなければならないことは念頭に置いておかなくてはいけません。

がん患者に特典を

こういう「特典」がもっと増えて欲しい

がんという病気は、もちろん予防することもできますが、絶対に罹らないという保証は、残念ながらありません。

治療費の備えは、がん保険などに頼るしかないのが現状です。

筆者はもっと選択肢があってもいいと思います。生活習慣などの変化を背景に、がんに罹る人が以前より増えていると聞きました。

だから、がん治療費用の公的なサポートがあってもいいと思うのです。

企業の福利厚生でも育児や介護は支援してくれるのですから、もう一歩踏み込んでがんに関する支援を打ち出してくれてもいいのではないでしょうか。

ガン保障付き住宅ローンキャンペーン


もしがんと診断されたらローンの残高がゼロになるという、大分銀行の住宅ローンの紹介ですが、こういう「特典」がもっと広まっていったらいいと思いませんか?

がんと闘うということは、本人や家族の強い意志が必要であるとともに、どうしても経済的な負担を強いられることになります。

すこしづつでもいいので、がん患者への経済的なサポートの輪が広がっていけばいいなと思うのです。

まさケロンのひとこと

経済的な負担が軽くなることで、たとえ「がん」になっても人生を悔いなく楽しみきれるような、そんな日本になっていけばいいな~。

masakeron-love


スポンサーリンク

あなたにオススメの記事&広告

筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」