UMA・未確認生物 宇宙

ハビタブル惑星の発見/地球外生命体はどこにいる?

赤い月
Written by すずき大和

2015年師走、CNNで

「地球から14光年、最短距離の『生命の存在可能な』惑星発見される」

というニュースが流れました。

瞬く間に情報は世界に拡散され、クリスマス前、天文ファンや自然科学系の話題の掲示板だけでなく、宇宙SF好きの人たちや宇宙科学に興味を持つ多くの普通の日本人の間でも、しばしこの話題が盛り上がりました。



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宇宙の生命居住可能領域、ハビタブルゾーン

生命存在の鍵は、液体の水が存在できる温度

現在までわかっている科学の知識では、

「生命が存在するためには液体の水が必要である」

と考えられています。

地球から夜空を見上げて肉眼で見える星のほとんどは恒星です。恒星とは、太陽のように自ら爆発などの化学反応をおこしながら輝いている星のことです。その表面は気温数千度を超える環境ですから、当然、水は蒸発してしまいます。

つまり、見える星のほとんどには生命はいないと考えられています。

惑星系のハビタブルゾーン

望遠鏡を使わないと見えない、恒星の周りを回る惑星や衛生の中に、水が液体で保たれる地表温度の星があれば、生命がいる可能性があります。

生命が存在しうる可能性のことを英語で

「ハビタブル(habitable)」

と表現します。

地表の温度は、恒星からの距離で決まってきます。

「ハビタブル惑星(hbitable planet)」が存在する範囲を

「ハビタブルゾーン(habitable zone)」と呼んでいます。

地球は太陽系のハビタブルゾーンにある唯一の惑星です。

地球外生命体は案外近くにいるかもしれない

系外ハビタブル惑星の発見

ここ30年くらいの間に、宇宙望遠鏡や惑星探査機の打ち上げが進み、国際宇宙ステーション(ISS)もできました。21世紀に入ると、宇宙の観測精度は格段に上がりました。

2011年、フランスの研究者が、

“地球から20光年ほど離れた位置にある赤色矯星「グリーゼ581」のハビタブルゾーンにある惑星のひとつ「グリーゼ581d」が、生命生存の条件を満たしている”


と発表しました。これが太陽系外で初めて発見されたハビタブル惑星です。

次々見つかるもうひとつの地球の可能性

その後、毎年のように、岩石や金属で覆われた岩盤惑星など、地球と極めてよく似た環境のハビタブル星の発見が次々発表されました。2015年までに、40個弱の第二の地球候補の星が知られています。

2015年7月には、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」がはくちょう座の方向1400光年先に、太陽と非情に似た恒星「ケプラー452」のハビタブルゾーン内を385日周期で公転する惑星「ケプラー452b」を発見しました。

地球より大きなサイズの地球型岩盤惑星を「スーパーアース(super earth)」と呼びますが、ケプラー452dは、今までで一番生命存在の可能性が高いスーパーアースでした。

地球より長く(約60億歳)ハビタブルゾーンに存在していた分、生命誕生の条件が十分に整い、そのチャンスがあったと考えられる、と専門家は語っています。

そして、今回オーストラリアの研究チームによって発見された「ウルフ1061c」というハビタブル惑星も、地球の約4倍の大きさのスーパーアースです。星の片面がずっと恒星のほうを向く昼で、反対側はずっと夜、という惑星ですが、それでも昼側の地に生命がいる可能性はあるそうです。

そして、14光年という近さゆえに、遠くの星よりも多くのことが調べられるチャンスがあると、発見者たちはいっています。大気の性質まで知り得る可能性もあるそうです。

太陽系のハビタブルゾーン以外の星にも生命の可能性

一方で、2015年9月、NASAは火星の地表に、「塩を含む水」が今も流れている可能性を示す証拠を発表しました。火星はハビタブルゾーンの外にあり、気温は平均マイナス50度です。

しかし、過去に水が流れていた痕跡は依然から指摘されており、星内部にマグマ活動等があれば、今も温度の高い地下には水が存在している可能性は高いです。塩分濃度の高い水ならば、マイナス温度でも凍らず、地表でも液体で発見されることは可能です。

続いて10月には、同じくNASAの惑星探査機カッシーニが、木星の衛星「エンケラドス」の氷に覆われた地表の下に、水と思われる液体が噴出している海がある状況を確認しました。

エンケラドスの内部を示した図(提供:NASA/JPL-Caltech)


地下に水と熱があれば、これらの星にも何らかの生命が発生している可能性があります。

ワレワレハ チキュウジンダ・・・

20世紀末頃は、地球に生命が誕生し、知的生命体が文明を発達させたことは、非情に希少な偶然が幾重にも重なって起きた奇跡だと解釈する人たちがたくさんいました。しかし、今、生命の可能性は広い宇宙には限りなく存在しうることがわかってきました。

2015年現在の最新の理論研究では、ハビタブル星の9割以上はまだ作られていない、という見積もりも発表されています。ビッグバン以降、多くの星が生まれましたが、星の材料となる水素やヘリウムは全体量のまだほんのわずかしか使われておらず、宇宙にはまだ多くの星の材料が残っているそうです。

宇宙SFドラマなどでは、地球より科学が大幅に発達した宇宙人がたくさん描かれてきましたが、実は、これから宇宙を探索し、遺伝子や技術のタネをまいていく先駆者的な生命体は、もしかしたら、地球人であるかもしれません。

まさケロンのひとこと

実はずーっと昔の地球人がすでにどこかの星に移住してたりして。。

masakeron-surprised


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。