住まい・暮らし

電力自由化で気を付けないといけないこと/手続きの注意

Written by すずき大和

2016年4月からの電力自由化を迎えるにあたり、「デメリット」「手続き上で心配なこと」について、目立つところをまとめてみました。



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スマートメーターの設置で注意すること

スマートメーターって何?

電気の使用量のチェックは、現在は、検針員が一軒一軒訪問して、メーター値を記録しています。しかし、複数の電力会社が入り込んできたら、煩雑なことはやっていられません。

そこで、電力会社の遠隔操作によって自動で検針できるよう、メーターを通信モジュール内臓の

『スマートメーター』

に切り替えることになりました。

これにより、検針だけでなく、容量の変更、ブランの変更、電力会社の変更・・・なども自動で操作できます。

設置には時間がかかります

契約を従来の電力会社のままにする場合は、順次スマートメーターの切り替え工事(無料)が行われる予定です。新会社との契約に切り替える場合は、数日で設置にきてもらえます。

工事は1時間ほどで済むそうですが、今一斉に切り替え手続き進行中なので、順番待ち状態です。申込みが集中する3月末近辺は、もっと長く待たされるかもしれません。4月1日からきっちりスタートしたい人は、早めに申込みましょう。

電気代滞納すると、今までより早く電気が止まるかも

一軒ごとの送電停止も、従来と比べ簡単に操作できるようになります。電気代を滞納した時、催促や送電停止までの期間が短くなる可能性は高いです。

引っ越しの手続きが面倒になります

ブレーカーを上げるだけでは電気が使えません

従来は、引っ越し先でブレーカーを上げるとすぐに電気が使え、後から開始日を申告していました。これからは先に開始日を申請しておかないと、すぐには使えません。引っ越し先にスマートメーターがついていなかったら、設置待ちの日数も必要です。

従来の電力会社は、滞納して停止された送電回復に対応するため、多くが24時間体制で電話受付対応しています。新規会社はそういうコストは削減するところも出て来るでしょう。ますます手続きは遅れるかもしれません。

マンション・アパートでの注意

マンションの場合、一軒ごとにメーターが設置されている所は、個別に電力会社を選べます。全戸一括受電の場合はできない所もあるので、確認してください。

賃貸アパートの場合は、大家さんの許可がないと勝手に変えられないかもしれません。

もし電力会社が倒産してしまったら

契約会社の電気がこなくても、電気が止まることはありません

自由競争するようになれば、中には淘汰される会社も出てきます。

  • 契約していた会社が倒産してしまう
  • 需要を満たす電気を調達できない

という場合、電気は止まってしまうのでしょうか。

電気会社は、「発電」「送電」「小売り」3パートあり、従来は地域電力会社が一手に全部請け負っていました。発電と小売りが自由化されても、送電は地域電力会社の設備のまま、流れる電気を供給と需要のバランスがとれるよう調整・管理もしてくれています。

もし新規小売り会社が電気を調達できなくなれば、その分供給がマイナス状態になりますが、そんな時は、送電会社が余力のある発電所に緊急発電量の増加を命令し、増やした電力を足りない所に回します。そのため、契約先に突然電気が来なくなってしまうことはありません。

次の会社との契約は早くしないと大変なことに

送電会社が追加発電させた電気料金は通常よりだいぶ高めになります。

一時的に電力不足を起こした時は、その分を調達できなかった小売り会社から、ペナルティの形で回収するので、加入者は契約通りの料金しか取られません。

しかし、倒産してしまった場合は、一時的に送電会社と契約した状態になっています。早く次の契約会社を決めないと、それまでの間、だいぶ高めの料金を請求されることになってしまいます。

「あぁ、こんなはずじゃなかった」と、後悔するとき

料金が安くなると思って乗り換えたのに

新規小売り会社の中には、エコ電力など、供給量が安定していない小さな発電会社から電気を買っているケースがあります。また、新規の発電会社の場合、“予測していた発電量が作れない”という事態になる所が現れるかもしれません。

新規会社の契約書をよく見ると、「発電所の供給状況に合わせ、料金は1ヶ月ごとに見直し」みたいなことが書いてある場合があります。新規参入の会社には、実際に乗り換えた後、最初に契約した時のお得な料金プランがどんどん高いものに変化していくかもしれない、というリスクがあるのです。

やっぱり元の電力会社に戻りたい

「新規参入会社にしたけれど、思っていたのと違う・・・」

という時は、また元の電力会社との契約に戻すこともできます。

が、従来の会社の電気料金プランは、2016年4月を過ぎると新たに申込みできなくなります。戻ってみたけれど、前と同じ契約条件には戻せないかもしれません。

まとめ

以上、手続きのうっかりや、みんなが心配しそうな点を並べてみました。

自由化後の新電力小売り会社のサービスについては、情報不十分な所も多く、他にも心配な点がまだ出て来ると思われます。電力事業始まって以来、初めてのことですから、最初はトラブルも出てくるでしょう。

ひとつひとつ体験しながら、自分にとってのいい会社・いいサービスを見つけていくしかないかもしれません。

まさケロンのひとこと

けっこう面倒なことも増えるんだね~。それに見合うものは得られるのか!

masakeron-surprised


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。