生活の豆知識

漢字の意味を考えるとわけがわからなくなる不思議な日本語

ワタシノハナシヲキイテクダサイ
Written by すずき大和

近所に住んでいるイギリス人のブラウンさんは、日本に来て2年になります。都会の近所づきあいは、顔を合わせた時に挨拶する程度ですが、カタコト日本語ながら、積極的に話しかけてくれるフレンドリーな人です。

少し前から、日本語の「読み書き」も少しずつ勉強し始めたようです。

漢字の熟語を勉強し始めたブラウンさんは、勉強しながら感じた素朴な疑問や驚きについて、時々聞かせてくれます。ブラウンさんの話では、漢字には「罠」がたくさんあって

「マジ、難しすぎ~!」(本人談そのまま)

なんだそうです。



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漢字を知らないと、熟語と和語混じりの日本語がわからない

厚切りジェイソンのネタって、本当は Why? Chinese! だよね

ブラウンさんの感想は、ネイティブの日本人はなかなか気付かなかいけれど、聞けば「なるほどー」と思うような鋭い指摘が多く、おもしろいです。

最近、外国人から見た日本文化のユニークな点をネタにしている芸人さんがいます。ブレイクのきっかけは、漢字の作りに突っ込みを入れる

「Why? Japanese People!」

という決めゼリフのネタです

「女を台に載せて、何を始めるのーっ!」

「曲がった豆がなぜか豊か。それ、ただのワケアリ品でしょー!」

などが定番です。

ブラウンさんは、漢字は中国から伝わったものだという知識があるので、

「それ、日本人に突っ込んでもダメです。中国人にいうこと」

と、なかなか的確な指摘をしています。

意識高い系の日本人の話すビジネス日本語

外資系企業勤めのブラウンさんは、会社での会話はほぼ英語だけで済んでしまうそうです。が、町で買い物したり、私のような近所の人と挨拶したりするために、簡単な日本語会話を独学していました。

世間話ができるくらいになってきた頃、会社でも日本人スタッフと日本語で仕事の話をしてみたそうです。すると、聞いたことがない言葉がたくさん出てきて、すぐお手上げになったとか。日本人スタッフは、わかりやすい簡単な日本語にいい直してくれて無事通じたのですが、そこでブラウンさんは、

「日本人は会社で話をするときは、漢字でしゃべる」

ということを強く感じたそうです。

「漢字でしゃべる」とは、

“漢字の「熟語」が会話の中でたくさん使われる”

ということです。

確かに、ビジネス会話では、和語でいえることもわざわざ熟語で表現することがたくさんあります。近所のおばちゃんの会話とはそこが違います。

  • 「鍵を閉める」は「施錠する」
  • 「お金を払う」は「精算する」
  • 「買う」は「購入する」
  • 「売る」は「販売する」
  • 「出す」は「提出する」

・・・などなど

漢字を知らない外国人には、熟語はいきなり耳で聞くとちんぷんかんぷんですが、

“漢字の意味がわかればわかる!”

ということを理解したブラウンさんは、俄然、漢字の勉強を始めました。

漢字の意味がわかれば熟語の意味がわかるはず・・・あれ?

漢字の意味から推測すると、とんでもない意味に!?

漢字の意味とそれを組み合わせた熟語の音読みをだんだん覚えてきたブラウンさんは、

  • 「挙手してください」が「手を挙げてください」の意味だとか、
  • 「開場」と「会場」の違いとか、
  • 「就活」が「定職に就く=就職する」ために「活発に動く=活動する」ことの略だとか、


わかるようになってきました。

しかし、時々、新聞や小説などを読んでいる時、初めて見る熟語の意味を漢字の意味の組み合わせから想像すると、とんでもない誤解をしてしまうこともあるそうです。これをブラウンさんは

『漢字の罠』

と呼んでいます。

「殺風景」な所とは、大量殺りくが行われた場所なのか?

最初の罠にはまったのは、会社の同僚と出身地の話をしていた時だそうです。

同僚「私の地元は、“サップウケイ”な所です」

ブラウン「さっぷうけい?どんな漢字ですか?」

同僚「こう書きます」

ブラウン「オーマイガーッ!」

同僚「???」

ブラウンさんは、「殺しの風景」と受け取ったので、戦争などで大量に人が殺された町からきた難民なのかと思ったそうです。

ホワイ?ジャパニーズ 漢字!

ブラウンさんは他にも、漢字の意味と熟語の意味にちょっとズレがあると感じた言葉をいろいろ教えてくれました。どれも日本人には当り前に受け止められ、疑問なんて感じたことがなかった言葉ばかりです。

「豆腐」:

豆が腐った(発酵した)ものは納豆でしょ

「冷奴」:

クールガイ(イケメンのこと)の直訳?

「米国」「仏国」:

どうして“コメの国”がアメリカ?“ホトケの国”がフランス?

「生物」:

刺身って死んでるじゃん。え、“いきもの”じゃなくて“なまもの”・・・は??

「愛人」:

“愛している人”は妻(夫)じゃなくて、浮気相手のほうなの?

「薬味」:

そばに入れるネギとか、カレーの福神漬けは“くすりのあじ”?

「便秘」:

秘密のレターじゃないのか・・・


などなど、どれもご指摘ご尤もと思いました。厚切りジェイソンよりセンスがいい突っ込みと思うものも多々あります。

ちなみに「豆腐」は中国人のせいです(笑)。

「愛人」はジェイソンネタにもありますが、中国語では「」の意味です。日本では、親の決めた相手と結婚することが多かったので、こうなったのでしょうか・・・?

ブラウンさんの次の突っ込みが、ちょっと楽しみな今日この頃です。

まさケロンのひとこと

たしかに、日本語に慣れてなかったらワケガワカラナイヨって漢字多いよね。日本語って難しい!

masakeron-sorrow


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。