防災・減災

「震度」勘違いしてない?最高震度は7でも全部で10段階

地震で割れた道路
Written by すずき大和

震度7の地震が2回もあった熊本地震、この記事を書いているのは2週間が経過した時点です。回数は減ってきたものの、まだまだ震度5以上の余震があり、被災者の皆さんの日々の生活が安心できるものになっているとはいいがたい状況です。少しでも早い鎮静化と、被災者の皆さんの生活の回復を祈りたいです。

震度7は、最高クラスの震度です。1995年の阪神・淡路大震災で史上初めて震度7を経験してから、わずか21年間で、日本は5回の震度7を経験しました。今回被害が出ていない地域に住んでいる人も、日本に暮らせば、巨大地震災害は、いつ自分の身に降りかかるかわからないものです。人ごととせず、きちんと情報を理解して、次に備える心構えも大切です。



スポンサーリンク

地震の基礎知識なのに、案外みんな知らない「震度」

知っているようで、ちゃんと知られていない

今回の地震に際して、連日様々な報道を見聞きしますが、その中に

「普段何気なくTVやネットのニュースを見ている人たちの中には、『震度7』がどれくらい巨大な地震なのか、あまり理解していない人が案外少なくない」

という主旨のコラムがありました。

書いたのは埼玉県の大学の先生です。学生たちに震度7が最大クラスの巨大地震を示すことを授業で話すと、多くの学生が、

「震度7が最大だとは知らなかった」

「震度10が最大だと思っていたので、7はまだそんなに大地震ではないと思った」

という感想を寄せたというのです。

学生だけでなく、報道に関わる人や一般の人の中にも、震度は1~10まであると思っている人がたくさんいる、と先生はいっています。

震度は7が最高。でも10段階

阪神・淡路大震災をリアルタイムで知っている世代としては、あの時さんざん「史上初の震度7」が話題にされたので、

「最高震度は7が常識!」

なのかと思っていたので、正直信じられないくらいびっくりしました。

が、内容を読み進めていくうちに、実は私自身も震度について勘違いしていることがあることに気づきました。私は、地震階級は

「1,2,3,4,5弱,5強,6弱,6強,7」の9段階だと思っていました。

震度5と震度6がないことは、いつも地震速報を見ているとわかるので知っていましたが、

「震度1以上の地震は、今日はここまで○○回」

なんてよくニュースでいうので、震度は1から始まると思っていました。

が、真実は、

“からだに感じる一番弱い地震”が「震度1」

なんですが、

“からだに感じない”ごく小さな揺れは「震度0」の地震

だったのです。

つまり震度は

「0,1,2,3,4,5弱,5強,6弱,6強,7」の10段階

が正しいのです。

自己解釈と思いこみ

やっぱり、震度って正しい認識がちゃんと浸透していないのかもしれません。

地震のニュースを見て、震度の大きさと被害の実態について正しく認識しておくことは、この先自分が当事者になったときのことを考える上でも大事なはずなのに・・・。

考えてみると、地震速報の時は、いちいち「震度のしくみ」について説明まではしてくれません。みんな、なんとなく自己解釈で理解しています。勘違いや思い込みのまんま、なおざりにしている人が多いのでしょう。

改めて、震度階級のおさらい

震度ってどうやって決まる?

「震度」というのは、揺れの大きさを表す数値です。

地震のエネルギーを機械的に測定した「マグニチュード」と違い、測定する場所により違います。震源からの距離だけではなく、震源がの深さや地盤の状態で、同じマグニチュードでも震度は違ってきます。

各地に設置されている「震度計」で計った数値をもとに、震度の階級は決められますが、被害の状況や人の感じ方などを総合判断して、多少の修正が入ることもあります。

震度階級は、明治の時代から発表されるようになりましたが、何度かの大きな震災の教訓を活かしながら、階級表現が変革されてきました。震度計がなかった時代は、気象庁の職員が被害状況を総合して判断していたアナログ計測の時もありました。

現在は、震度計のメモリ0.5もしくは1.0ごとに震度が上がるようになっています。


震度5と震度6だけが0.5メモリ刻みで2段階に分けてあるのは、被害の大きいレベルの揺れの段階は、より詳細に違いを表すためのようです。そのため、10段階なのに最高が7であり、また、震度計の感覚も一定ではない、という状況になっています。

10段階なんだから、1~10にしたほうがいい?

しかし、

  • 10段階だから「10が最高」という勘違いがおきやすい
  • 震度0.5未満の揺れは「震度0」になるが、0は「揺れてない状態」と思われる

などの思い込みがおきやすく、まぎらわしい、という声も少なからずあり、震度1~10という表示に変えようという案もあります。

が、一方で、明治以降、最高が震度6か7でずっときているので、急に1~10表記にすると、これ以後の地震の震度と過去の震度の比較がまぎらわしいです。今度は、学ぶべき過去の地震を過小評価する人が出て来るかもしれません。


ということで、1~10への表示切替えは、専門家でも一般人の感覚でも、賛否二分しているのです。

まあ、ハンパな数で階級分けされているものは、世の中にたくさんありますから、とりあえず「最高が7であること」を繰り返し地震速報でもいっていくようにすれば、もうちょっと認知が広まるのではないでしょうか。

まさケロンのひとこと

まさケロンも最近まで震度の最高が「7」だって知らなかった。「たいしたことないね」って思うのと「やばいやばい」って思うのじゃ意識も行動もまるで違うもんね。

masakeron-surprised


スポンサーリンク
Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

あなたにオススメの記事

筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。