どんな自動車にも取付け可能、全方位自由自在に動けるタイヤ!?

駐車場と自動車たち
Written by すずき大和

世の中、テクノロジーの発展は日々目覚ましく、それを活用した新発明も世界中でたぶん、毎日のように開発・誕生しているのではないかと思います。

クラウドファウンディング・サイト(ネットで広く出資者を募ってトライするプロジェクト紹介サイト)や、新商品開発話題を集めた経済系・技術系の情報サイトなどを見ていると、

  • 突飛な発想で面白いけれど、何の役に立つのかよくわからないもの
  • 実現すればとても便利そうだけれど、不確実で安全性が怪しそうなもの
  • 技術的には実現可能だけれど、コストがバカ高過ぎて商売にならなそうなもの
  • 使いこなせる人には便利で楽しそうだけれど、使うには修行が要りそうなもの


など、「従来品のほうが使えるじゃん」「誰得?」みたいな発明も、少なくはありません。

2016年6月、一般の自動車のタイヤに取付け可能な

“ありとあらゆる方向に移動できる「全方位タイヤ」”

が開発された、というニュースが、キュレーションサイトで紹介されていました。

新聞やテレビのニュースでは流れず、ネットニュースが先行する系の発明は、多くが日の目を見ずに一時の話題として終わってしまうことも多いのですが・・・。
今回はどうなるのでしょう。



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「マジすげえよ、これ!」真横にスライドする自動車

プロトタイプ動画のインパクトが先行してます

開発したのは、カナダのトラックドライバー「William Liddiard」さん。

発明品を取り付けたトヨタエコーの動画を5月10日にYouTubeにアップしたところ、その驚きの映像がたちまち話題となり、英語系のニュースにたくさん取り上げられました。


動画を見る限り、まるで近未来SFに出てくる乗り物のような、でもどこかレトロな匂いもする・・・昭和のアナログ特撮のメカの動きっぽい

「かっこいいけど、まだるっこしい」

そんな感じ・・・・。

確かに、「サンダーバード」とか「ウルトラ警備隊」のメカ画像にワクワクした時ってこんなんじゃなかったのかな・・・的な「おお~」感があります。

ちなみに、この横スライドの動き、『時速1マイル(約1.6km)』だそうです。

映像以外の情報がとても少ないですが・・・

英語のサイトもいくつか調べてみましたが、メカニズムの解説などの情報はほとんど出てきていません。わずかな情報と動画を見る範囲でわかるのは、従来、車イスやパーソナルモビィリティ(セグウェイとか、ユニカブみたいな人が乗ってのんびり動くやつ)などに使われている技術が応用されているようです。

ホンダの開発中のパーソナルモビィリティのページのメカニズム解説の図と動画が、比較的わかりやすそうです。

参考:ホンダ「U3-X」公式サイト


簡単にいうと、チュープ状のタイヤが、チュープの中心を軸に回転する、という動きもすることで、真横にスライド移動できるようになっています。

ただ、こうした仕組みのものが、いかにして普通の自動車のホイールに取付け可能なのかはよくわかりません。情報によれば、どんな自動車にも付けることができるということです。

Liddiardさん式全方向タイヤの見取り図


操作性はどんなものなのか、そこが問題かも

これがあれば、駐車がラクになるのか?

キュレーションサイトでの取り上げ方を見ていると、

「もう車庫入れで困らない」

的なコピーが付けられているものが多いです。

確かに、真横にスライドできるのならば、縦列駐車は格段にラクになると思われます。

が、従来の車庫入れの場合、これ、本当に便利なんでしょうか?

アメリカのように道幅が広ければ、道の真ん中で90度回転させてからバックすれば、ぶつける心配もなく、誰でも確実に入れられるでしょう。が、日本では、駐車場の通路も家のガレージの前の公道も、車が横向きになれるほど広くない場合が多くないですか?

ハンドル操作だろうが、全方向移動操作だろうが、時に切り返しながら、位置を確認しつつ斜めにうまくお尻を入れていく作業に変わりはなさそうな気がします。

横スライドに関しては、バッテリーの動力を利用した、ハンドル操作とは別の制御システムになるそうですが、運転席での操作の仕組については何も解説がありません。

後ろを見ながら操作するのに、ブレーキとアクセルとハンドル操作の調整をするよりも、簡単にできるコントローラーがあるのでしょうか?

少なくとも、スピードは、従来のハンドル操作のほうがずっと早そうです。

今後の後追い情報に期待

William Liddiardさんは、ここまで8年の歳月と8万カナダドルを費やして、このタイヤを開発したそうです。現在は、商品化のメドは立っていませんが、発売する際は、タイヤひとつにつき約2000カナダドル(約15万円)くらいの値段になるだろうといっています。

Liddiardさんは、自分がやるより早く市場に出してくれることを願って、製品化してくれる企業を現在募集中です。コントロール部分の改善等も含め、今後の展開に期待したいところです。

まさケロンのひとこと

こ、れ、は!駅前の送迎用ロータリーで停車した時に前にも後ろにも車がきちゃって身動きがとれない状況から脱出できるじゃないか!

masakeron-surprised


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。