食の豆知識

アボカドは人間以外の動物には毒。犬、猫の誤食に気を付けて!

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Written by すずき大和

人間はこの地球上で最も多くの食材を食べている、スーパースペシャル「雑食」の種です。加熱調理というテクノロジーを取得していることもあり、世界のさまざまな文化で、ありとあらゆるものを食用にしてきました。

先史時代から、何でも食べて鍛えてきた(?)せいか、他の動物が食べると危険とされる成分が入っているものでも、人間には無害で、当たり前に食べているものもたくさんあります。

人間は平気でも、家畜やペットが食べると大変なことになる食材については、うっかり食べさせたりしないように注意が必要です。

犬や猫にあげてはいけないものとして、「ネギ」「チョコレート」は結構有名です。

意外と知られていませんが、最近は一年中店先に出回り、安価で手に入るようになってきた

「アボカド」

も、人間以外のほぼ全ての動物には、毒となる危険な食べ物です。



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アボカドの毒性と危険性

アボカドの毒性分は「ペルシン」

アボカドに含まれる毒素といわれる成分は、「ペルシン(ペルジン)」という物質です。発見・分離できるようになってから日が浅いため、化学作用や人間への影響については、まだ完全に解明されていません。

が、強い殺菌作用がある毒素であることはわかっており、前述のとおり、人間以外の動物が食べると中毒症状が表れます。鳥などの小動物は、少量でも死に至る場合が多く、犬や猫やウサギなどにもおう吐や下痢、呼吸困難や心臓不整脈などの症状が見られます。

人間より体の大きな牛や馬、ヤギなどの家畜でも、人間が食べるくらいの量を食べてしまうと、症状が出る場合があります。特に、哺乳類には乳腺炎や無乳の症状が見られます。

実だけでなく、葉や樹皮にもペルシンが含まれており、飼い猫が、プランターに植えられていたアボカドの葉をかじったら、激しくおう吐することが続いた、というネット記事もありました。

タネは人間にも毒?

アボカドには善玉脂肪といわれる「不飽和脂肪酸」のほか、豊富な「ビタミン」「ミネラル」が含まれています。抗酸化物質となる栄養素も多く、「水溶性食物繊維」もたくさんあります。

アボカドは、人間には優れた栄養食品であることが知られ、最近のブームにもつながりました。

実はアボカドの栄養が一番詰まっている部分は“タネ”です。全体の70%の栄養はタネに集中している、といわれています。そのため、タネも食べよう、と呼びかける人もいて、ブレンダーにかけて粉末にしたタネをスムージーに入れたり、調味料・スパイスとして利用するレシピも検索すると出てきます。

が、タネにはペルシンも凝縮されているため、

「人間でもタネはさすがに食べないほうがいい」

という専門家も少なくありません。その辺もいろいろまだ研究中の段階のようです。

アボカドのペルシンの毒性は、一部のがん細胞もやっつけることが最近わかってきて、乳がんや白血病の抗がん剤として利用する研究も進められています。人間には耐性があるとはいえ、やはりペルシンには強い作用があり、大量に食べたり、動物に与えると危険なもの、という認識は押さえておいたほうがよさそうです。

アボカド入りのペットフードは安全なのか

アボカド入りがウリの餌がある

ところで、犬・猫を飼っている皆さんはよくご存じですが、

“世界一栄養価の高い果物アポカドの力で、健康で美しい皮膚・被毛を維持します”

というキャッチコピーで、ドッグフード・キャットフードを売り出している会社があります。


アボ・ダームは、世界で人気のペットフードブランドです。海外では、他にもいくつか

「アボカド入りペットフード」

を販売している会社があります。アボカドの栄養化の高さは前述のとおりですが、なぜペルシンの毒性の副作用が問題にならずに、30年以上も高い支持を得ているのでしょうか?

ペルシンの含有量と耐性

アボカドには、たくさんの品種があり、種類によって栄養価も違っています。日本で流通しているものはほとんどがメキシコからの輸入品ですが、ほぼ100%

「グアテマラ種」

という種に分類される品種です。これは、ペルシンの量が非常に多い品種で、犬・猫が口にすると、大変危険なものです。

が、アボ・ダーム社のあるカリフォルニアで、庭木などにされている、ポピュラー品種はとてもペルシン含有量の低い品種であるようです。また、ペットフードにどんな割合でアボカドが混入しているのかの明記はなく、ペットが一日どれくらいのペルシンを摂取することになるのかわかりません。

そのため、アボ・ダームには、ペットの健康に影響があるほどのペルシンが含まれていないと推測されます。また、犬種やからだの大きさによっても、影響の出方は違ってきます。ペットの種類による影響の違いを調査したデータはまだなく、はっきりと断定はできません。

ここまで安全だった実績はあるものの、特に小型の犬や猫については、慎重に与えたほうがよさそうです。もし不調が現れたら、もったいなくてももうあげないほうがいいでしょう。

注目のヘルシー食材ですが、ペットのアボカド誤食には、くれぐれもお気を付けください。

まさケロンのひとこと

人間って結構「食」に関して強いんだな〜。でも「アボカド」って名前、なんか毒っぽいよね。

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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。