食の豆知識 食欲の秋

食育の秋/食べ物と脳の関係とは?キレやすい子は食事が原因!

%e3%81%b5%e3%82%99%e3%83%bc%e3%81%9f%e3%82%8c%e3%81%9f%e5%a5%b3%e3%81%ae%e5%ad%90
Written by すずき大和

“最近の子供はキレやすい”

という話を聞くようになって久しいです。

“子供のキレやすさは食生活が原因”

という指摘は、以前からありました。

  • TVを見ながら・・・などの「ながら食べ」
  • 家族と別にひとりで食べる「個食」「孤食」
  • 食事マナーについてきちんと教えない「しつけ放棄」

・・・など

“食事環境に問題がある”

という視点で、初めは議論されていました。

が、時代と共にと調査・研究が進み、近年では、

“食べ物そのものが脳に与える悪影響”

についても、科学的なメカニズムがいろいろわかってきました。

キレやすい子には、共通する食生活があるようです。



スポンサーリンク

食育とは、健全な食生活ができる人間を育てること

ジャンクフードに偏った世界が察知した危機

世界的に、子供の食べ物が問題視されるようになったのは、20世紀の終わり頃です。特に、アメリカでは、大人も含め、肥満と成人病が深刻化し、添加物の多い加工食品や、野菜が少なく肉や糖質・脂質の過剰な外食に偏る食生活を見直す声が大きくなりました。

21世紀に入ると、欧米先進国では、相次いで、ジャンクフードが子供の人格形成や素行、発達障害などに与える悪影響の科学的調査結果が発表されました。

世界各国で、子供対象にジャンクフードのCMをしないなどの法規制が生まれ、ジャンクフードを学校周辺では販売禁止にした国も出ました。ファーストフードや炭酸飲料のメーカーらも自主規制を進めています。添加物や原材料の見直しも行われています。

日本の取り組み

食べ物と健康に関する正しい知識の普及に、各国政府は力を入れるようになり、特に、子供たちへの食の教育(Food education)の重要性が認識されています。

日本でも、2004年に、

“様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる”


ことを目的とした、「食育基本法」が制定されました。

やがて、日本の家庭で作られてきた伝統的なお惣菜が、旬の地元の食材を生かし、栄養面でも添加物を除去する面でも高く評価されるものであることが、改めて内外で評価されるようになりました。2013年には「和食」が世界遺産にもなりました。

が、クールジャパンの対外宣伝ほど、食育の取り組みは成果を上げていません。今でも日本は、ジャンクフードから子供を守る規制がほとんどない数少ない先進国のひとつです。

キレやすい子を作る原因となっている食べ物

ジャンクフードや加工食品はなぜいけない?

袋菓子や炭酸飲料、コンビニフードで食事を済ます子供が増えています。その結果、

  • 神経過敏
  • キレやすい
  • 疲れやすい
  • 無気力
  • 集中力欠如
  • うつ
  • めまい
  • 眠い
  • 頭痛
  • 忘れっぽい
  • 不眠・不安
  • 精神的混乱
  • 発作的に泣く
  • 反社会的行動
  • 恐怖症
  • 自殺志向


などの症状を持つ子供がたくさんいることが、いろいろな統計に表れています。

これらはすべて、「低血糖症」の典型的な症状です。コンビニ食が高い割合を占める食生活は、慢性的な低血糖症を招く危険があるのです。

糖分過剰が急激な血糖値の上昇を起こす

糖は生きるエネルギーです。糖分をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1を筆頭に多くのビタミン・ミネラルが必要です。糖だけを急激に大量に摂ると、脳はエネルギー不足に陥ります。

コンビニ食には、白米や精製小麦粉など「クイックカーボ」といわれる炭水化物と、砂糖がとてもたくさん使われています。砂糖もクイックカーボも、ビタミン・ミネラル・食物繊維がほとんど含まれない糖分です。

玄米や全粒粉など、無機質が含まれる炭水化物(スローカーボ)は、どんどんエネルギー変換され、ゆっくりと血糖値を上げます。しかし、糖分だけだと、急激に血糖値が上がります。

すると、脳はすい臓に「インスリン」分泌命令を出して、血糖値を下げようとします。

コンビニ食ばかり食べていると、インスリン緊急分泌命令が出っぱなしになり、すい臓の働きが狂ってきます。

すい臓が壊れてインスリンが全然出なくなると、「糖尿病」になります。

過剰に出たり、不安定に出たりして、血糖値が安定に保てない状態が「低血糖症」です。

化学物質漬けの食品

コンビニ食にはまた、多くの食品添加物が含まれます。この化学物質が、子供の脳に働くと、情動が乱れ、キレやすくなったり、うつになったり、発達障害を引き起こしたりすることが、近年様々な研究で、徐々に明らかにされてきています。

例えば、食品の発色剤などに使われる「サリチル酸」が、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の発症に関係ある、とするアメリカの研究発表があります。

まだ因果関係の証明がされていなくても、怪しいと思われている物質も多く、また、「少量なら問題ない」とされている物質も、他の物質との組み合わせや、長年の蓄積による影響は、ほぼ未解明です。

例:コンビニ食はこんなに化学物質が含まれている


食生活の改善がもたらすもの

海外でも国内でも、ジャンクフードや加工品偏重の食生活を改善したことで、キレやすさが解消されたり、犯罪傾向が収まった事例がたくさん報告されています。


旬の食材や食文化に注目が集まる秋なればこそ、子供がいる人もいない人も、ぜひ、食べ物と人間の健全な発育の関係について、関心を向けてみてください。

まさケロンのひとこと

ジャンクフードとかが絶対ダメ!ってわけじゃなくて、偏った食事になっちゃうのが危ないと思うんだよね。ハマりすぎ注意!おいしいものはいっぱいあるよ〜。

masakeron-love


スポンサーリンク
Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+

あなたにオススメの記事

筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。