バイク

絶対に倒れないバイク開発!意外とクールでSF映画っぽい?

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Written by すずき大和

2016年、BMW社は100周年を記念し、「Vision Next 100(次の100年の展望)」と題して未来の自動車のコンセプトモデルをいくつか発表しました。最後のひとつは、未来のバイクでした。

何が“未来”か、というと、その斬新なデザインもそうですが、

“「オートバランシングシステム」により、走行中も停車中も転倒することが全くない”

という点が一番の売りです。

21世紀、四輪自動車が目指しているの技術の筆頭は、「自動運転」ですが、

二輪車に求められているイノベーションは、「安全性の確立」です。

自立バイクは、開発のひとつのキーワードとなっていくでしょう。



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LIT MOTORSの先行試み

二輪のコンパクト性能+安全性

“蹴っても押してもぶつかっても、絶対に倒れないバイク!”

という点で、ここ数年モーターサイクル関係者の注目を最も集めていたのは、実は、アメリカのスタートアップ(ベンチャー企業)「LIT MOTORS」が開発している『C-1』です。

LIT MOTORSの創設者ダニー・キムさんは生物学、物理学、建築、工業デザイン、交通網研究等を学び、世界28ヵ国をまわって交通機関のフォームをサンプリングしました。ラウンド・ローバー社のメカニックとして、SUVのイノベーションを目指したこともあります。

その後、市街地での通勤など、ソロ移動手段として、コンパクトで小回りのきくバイクの安定性・安全性を向上させ、都市交通の中で機能させることを考え初め、ベンチャーを立ち上げ、2010年からC-1の開発に着手します。

2012年に完成度の高いプロトタイプ完成までこぎつけ、2013年には発売開始か、ともいわれましたが、資金や技術面等の課題をクリアしながら、更に3年の開発研究を費やし、いよいよ2016年、予約販売受付を開始するところまできました。

自立式カプセル型バイク

C-1は、2つのジャイロ・スコープを搭載しています。ジャイロ・スコープが測定するデータをもとに、AIがステアリングやブレーキを自動コントロールしてバイクが倒れないように保ちます。

ジャイロは、現在では自動車や航空機や宇宙ロケット、ミサイル、またはセグウェイやカメラの手ぶれ防止機能にまで使われている、安定性を保つシステムです。

どれくらい倒れないか、プロモーション動画をご覧ください。


見てわかる通り、屋根とドアがあり、ハンドルは自動車と同じタイプ、シートベルトやエアバックも装備されたカプセル型の、一人乗り自動車のような感覚のものになっています。エアコンやステレオも装備できそうです。まさに未来型のバイクですね。

動力は電気で、10kWhのバッテリーが搭載され、充電6時間で320km走行可能です。

安全性を確保しつつ、マシンを操る醍醐味を

一人乗り二輪自動車はかっこいいのか?

C-1のカプセルタイプの外見は、確かにとっても未来的で、アニメの未来の乗り物として出てきそうです。が、SF映画や特撮ヒーローのマシンと比べても、C-1のフォルムは、

「これ、かっこいいのか?」

「これで、バイクとして楽しいのか?」


という、ライダーからの声があることもまた事実でした。

これに対し、今回のBMWのバイクは、そのかっこよさとライディングの快適さが、何より着目されています。

メーカーのPVも、風を感じて走る、「峠を攻める」感じの楽しさを重視するイメージです。


安全性がライディングの楽しみをも高める

C-1は、街乗りの交通の利便性・安全性から出発したプロジェクトですが、BMWのVision Next 100は、AIに依存する自動運転カーにあえて対抗(?)するかのように、あくまでもライダー・ドライバーの意志による操縦が前提とされた、快適なライディング・ドライビングの追求を重視しています。

このバイクのオートバランシングシステムは、スタビライザー・システム(安定装置)等とAIを組み合わせ、傾斜角の自動調整を行うことで、バイクの姿勢を保ちます。結果、

“停車中もスタンドが不要なほどの安定性”

が実現されています。

この「絶対に転ばない性能」を理由に、

「ヘルメットや硬くて重いライダースーツは不要」

と謡い

「より走りの体感を高める」「よりファッショナブルに走る」

ことが最大のウリ!

というコンセプトで宣伝が行われています。

安全もまた、快適なライディングの糧となる方向での追及されているのです。

ウェアラブル端末装着でより安全に、より未来的に!

更に、BMW社は、ヘルメットの代わりに、「スマートグラス」というウェアラブル端末を装着する仕様であるとしています。

操作をフォローするための様々な情報が表示されるだけでなく、前方の障害物をスキャンしてライダーに危険が迫ると警告を発してくれます。この機能が加わることで、走行中に運転ミスにより転倒事故を起こす可能性はほとんどゼロに抑えることが可能であるとしています。

動力はやはり電気でゼロ・エミッション(無公害)仕様です。

いつか日本でも乗れるのか?

日本では、ヘルメットが法で義務化されているので、スマートグラスのみは難しそうですが、BMWですから、いずれ販売される可能性も低くはなさそうです。

C-1も、実は2016年秋現在、Appleやマクラーレンによる買収話が出ています。資金や流通路が安定すれば、実用化はもう間近かもしれません。

ただ、日本の狭い市街地道路で安全に乗りこなすには、転倒以外の事故要因が多すぎるのが難点となりそうです。あんなに幅とるバイク、やっぱり邪魔くさがられるかも・・・・!?

まさケロンのひとこと

バイクは車以上に渋滞にはまったとき疲れちゃうからね~。すり抜けして脱出できればいいんだけど、そうもいかない場面ってあるし。「安全」っていうよりも「快適」っていう点でほしいな~自立バイク。

masakeron-love


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筆者情報

すずき大和

調べもの大好き、文章書くことも人に説明することも好きなので、どんな仕事についても、気付くと情報のコーディネイトをする立場の仕事が回ってきました。好奇心とおせっかい心と、元来の細かい所が気になると追求してしまう性格をフルに発揮して、いろいろなジャンルのコラムを書いています。