昔に比べると耳にすることが少なくなった「しもやけ」。
友達のしもやけの指を見るだけで、自分までかゆくなってくるような思いをしたものです。
ひどくなるとパンパンに赤く腫れ上がって、とても痛そうでした。
しもやけになる人、ならない人。
それにどうして、しもやけになってしまうのか…。
しもやけの基本情報
しもやけになりやすいのは
しもやけは、とにかく『血行が悪いこと』が原因。
『冷え性』の人も要注意ですね。
大人より子どもに多く、男性より女性に多いと言われています。
子どもは大人より免疫力や体の調整機能が低いことが原因と思われます。
女性の方が多いのは、やはり男性より冷え性の人が多いということでしょう。
しもやけの症状
寒くなってくると、どうしても血行が悪くなり、特に手足の指先、耳たぶ、かかと、鼻などの皮膚が赤紫色に腫れたり、全体的に赤く腫れ上がったりもします。
同時に強いかゆみを伴い、痛みに変わっていくこともあります。
なんで、こんなにかゆいの?
この強いかゆみの原因は、『血行が良くなった時』に起こります。
例えばお風呂などの温かい所では、それまで悪かった血行が温められて良くなりますよね。
血液の流れが良くなったことで、血管に沿った神経が刺激され、激しいかゆみを引き起こすのです。
しもやけの治し方
しもやけにはビタミンE
では、しもやけになったら、どうしたらいいのでしょうか。
まだそんなにひどくない状態であれば、『ビタミンE配合の軟膏』を塗りましょう。
ビタミンEは末梢血管を広げ、血行を良くする働きがあるので、サプリメントなどで体の内側から補っていくのも効果あり。
食べ物からビタミンEを摂る
- タラコ
- うなぎ
- モロヘイヤ
- 大根の葉
- アーモンド
- 唐辛子
これらは、ビタミンEを含む食材ですので、普段から積極的に摂ることをお勧めします。
また根菜類や生姜、ニンニクなどは体を温めてくれるので、そういう面から体をサポートすることも大切です。
言われてみれば
ここからは、ぜひ小耳に挟んで欲しいコーナーです。
肩こりや腰痛の時に貼る『湿布』。
実はこれが、しもやけに効果ありなのです。
良~く読まないと、うっかり見過ごしてしまいそうになるのですが、湿布の効能・効果の欄に肩こり、腰痛、ねんざ等々に混じって、ちゃんと「しもやけ」も書いてあるのです。
「血行を促進するビタミンE配合」などと記されていることで、しもやけに効果ありの理由に納得。
ぜひ、ご自宅にある湿布薬の効能欄をご確認下さい。
しもやけを予防するには
温めることが一番です!
しもやけにならない為の予防対策としては、やっぱり温めてあげること。
寒い時期は手袋や厚手の靴下は必須。靴下は『五本指タイプ』がお勧めです。
それぞれの指が独立しているので動きが活発になり、冷え性が改善されていくのです。
但しゴムがきついタイプはNGです。
きついゴムは、血行を悪くしてしまうので逆効果となってしまいます。
水気は天敵
それから手洗いやお風呂上りの時は、丁寧に水気を拭き取りましょう。
濡れたままにしておくと、乾いていく段階で皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすくなります。
また血行が悪くなるからと、厚着をし過ぎて汗をかいてしまうと、濡れたままにしておくのと同じ状態になってしまうので気を付けましょう。
そして水気を拭く時は皮膚をゴシゴシ拭かずに、優しく吸い取るように拭いて下さい。
心がけたいこと
毎日の入浴から
ほかの面からのフォローでは、まず半身浴での時間をかけた入浴。
ゆっくりじっくり体を温めてあげましょう。ストレス解消にも繋がります。
そんなお風呂上りに軽いストレッチ。筋肉をほぐして更に血行を良くします。
しもやけにならない体質へ
またウォーキングやランニングなどの『有酸素運動』は、基礎代謝を良くするので、続けることで根本的な体質改善が期待できます。
同時にこまめな『水分摂取』も大切。
水分が足りないと血液はドロドロになってしまい、血流も悪くなります。
水分摂取でサラサラの血液を保ちましょう。
但し寒い時は、冷たい飲み物だと体を冷やしてしまいます。
常温や温かい飲み物がお勧めです。
病院に行くことも大切
何事もそうかも知れませんが、我慢し過ぎず、病院に行くことも大切。
面倒かも知れませんが、その方が早く治る可能性大です。
勝手にしもやけと思い込んで、逆に悪化させてしまうケースも少なくありません。
特になかなか症状を自分で伝えられない小さい子どもの場合は、念の為に皮膚科を受診させた方がいいでしょう。
しもやけだからと軽く考えず、早め早めのケアを心がけて、悪化させたり長引かせないようにしたいものです。
しもやけにはビタミンE!こういうのを意識して摂取すると、ほかの病気の予防になったりもするんだよね。