女性特有ではない
約4割
冷え性といえば女性特有のものというイメージが強いですが、実は男性も冷え性になるのです。あるアンケート調査によると、およそ4割の男性が「冷え性である」と回答したそうです。
手足の冷え、腰痛・肩こり・頭痛、など様々な症状をもたらす冷え症。とても厄介な存在です。
そこで今回は、冷え症についてみていきたいと思います。
血行
ひと口に冷え性といっても症状は多岐にわたります。先述した手足の冷えは代表的なものですが、肌荒れや寝起きが悪くなったり、倦怠感や低血圧、動悸やめまい、さらに胃が痛くなったりすることもあるそうです。
冷え症は血行が悪くなり、身体に十分な量の血液が行き渡らなくなることで引き起こされます。血行が悪くなる原因はいくつかありますが、男性に関係があるのは「筋力の低下」ではないでしょうか。
運動不足などで筋力が低下すると血行が悪くなります。これは一部の筋肉が心臓に血液を送るのをアシストするポンプの役割を果たしているからです。女性に冷え症が多いのは男性に比べ筋肉がつきにくいからなのだそう。
最近は在宅ワークを導入する企業も増えているため、運動不足になりがちです。そのため、男性の冷え症が増加しつつあると指摘する専門家もいるようです。また年を重ねることで筋力が落ちてしまうケースも考えられます。
さらに基礎代謝の低下が血行の悪化を招くこともあるのですが、その例として加齢による内臓機能低下が原因で血行が悪くなり冷え症を誘発することも充分考えられます。
他には「食生活の乱れ」や「ストレス」などにも注意が必要です。
最近は暑い夏が続き、クーラーは必需品になってしまった感がありますが、これも気をつけた方がいいようです。クーラーに頼りすぎると、気温に関する感覚が狂ってしまい自律神経に悪い影響を与えてしまうのです。自律神経の乱れも冷え症に繋がります。
どうすれば改善できるのか?
風呂と階段とコーヒー
冷え性の改善策をみていきましょう。
キーワードは「ゆっくり」です。
お風呂は毎日、少しぬるめのお湯を湯船に張って、いつもより長めに湯に浸かるようにしましょう。
身体をじっくりと温めることで血行が改善されます。
忙しいときにはシャワーなどで済ませてしまいがちですが、時間をやりくりしてでもゆっくりとお湯に浸かりたいものです。
そして、エスカレーターではなく階段を使いましょう。運動をすることで筋力がつき冷え性とさよならできるかも知れません。
階段の上り下りだけで筋力がつくのか、と思ったそこのあなた、毎日筋トレを続ける自信がありますか?
本格的な筋トレを行うのなら、器具やジムに入会したりと結構な出費がかかりますし、そこまでしたにもかかわらず、多分挫折する可能性大でしょう。
であれば、階段の上り下りという、ハードルも低いし、お金もかからない方法をとったほうが現実的ではないでしょうか?しかも通勤・通学時の駅などの階段を利用すれば、嫌でも毎日続けることができます。
「朝の時間がないときに、ゆっくりと階段なんか使ってられるか」
という声が聞こえてきそうです。そのためにいつもより少し早起きしましょう。規則正しい生活も冷え性改善に役立ちます。
身体を温める食べ物をバランスよく摂ることも有効です。
「冬野菜」や「根菜類」などがオススメです。
余談ですが、「ホットコーヒーは身体を冷やす」ので、冷え性の人は飲み過ぎに注意したほうがよいという説があります。コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる効果があるとのこと。つまり血行が悪くなってしまうということなのです。
絶対飲んではいけない、ということではなく、飲み過ぎに注意ということですが、寒いときにはホットコーヒーを飲みたくなるので、これはちょっと意外ですよね。
寒いとあたたかいコーヒーのみたくなるよね~!カフェイン注意ってことは、お茶もカフェインがないものを選んだ方がよさそうってことか~なるほど。