便利なツールとして
避けるべきもの?
思考停止。
避けるべきものとしてとらえられており、陥らないためのノウハウがたくさん紹介されています。
ここで思考停止とはどのようなものか、おさらいしておきましょう。
広い意味で使われることの多いキーワードではありますが、一般的には
「自分で考えず、盲目的に従う」
と定義されています。
確かにあまり望ましいものではありません。とはいうもののメリットもあるのではないか?
思考停止もうまく使えば、便利なツールとして活用することができるのではないか?
そこで今回は思考停止を味方につける方法を探ってみたいと思います。
「空気を読む」というスキル
自分はAだと思うのだが、大多数はBだ。ここは流れに逆らわず、自分を殺してBに従うことにしよう。
俗にいう「空気を読む」という行動。
自分の意見を主張するよりも、周りに従った方が利点が有る場合、人は空気を読みます。これは避けなければならないことではなく、処世術といえるでしょう。
狡いやりかたと思われるかもしれません。でも現実にはこのような狡いやり方も必要になってくるのは仕方がないことなのです。
この辺りに、思考停止のメリットを探る鍵がありそうな気がしませんか?
「思考停止」が思考停止のスイッチにならるように
息継ぎ
重要なのはonとoffの切り替えではないでしょうか。ここは思考停止でいく、こっちは自分の意見を主張する。
たしかに「思考停止」のままでは、よい人材とは判断してもらえないこともあるかもしれない。
何も主張せず、言われたことをこなすだけでは、極論ではあるものの「部品」とおなじ。大切なのは、自分の中に線を引くことです。
ここまでは譲るが、この先は譲れない、思考停止はしないという基準を明確に設ける。そして、これを常に意識して行動の指標とすれば、思考停止のままで終わることはないはずです。
思考停止を息継ぎととらえてみてはいかがでしょうか?
深呼吸して、改めて周囲を見渡してみる。すると分岐点にさしかかっていたことがわかる。
分岐点とは、この先も思考を停止させてしまうのか、否か、です。思考停止のままが有利だと判断すれば、そのままでいいし、ここは引くべきではないと思うのなら、「めんどくさい奴」になって、徹底的にかき回せばいい。
付箋
ネット上には思考停止に関する様々なコンテンツがあげられているようです、そのほぼすべてが「思考停止」に陥らないようにするにはどうしたら良いか、についてのアドバイスのように見受けられます。
それは決して悪いことではありません。「思考停止」を避けるという選択は自然な反応ですから。
ただし、「思考停止」というキーワードが持つ負のイメージが、あまりにも強すぎるような気がしてなりません。
「思考停止」というキーワードが
「思考停止のスイッチになっている」
気がします。
「あなた思考停止してますよ」と指摘されたとたん、「ああ、自分は何も考えられなくなっているんだ」と早とちりし、自ら「思考停止」という付箋を貼ってしまうのです。
相手に悪意があれば、相手の都合の良い方向に誘導されてしまう危険性をはらんでいませんか?
どんなものにもメリットとデメリットがあります。
思考停止はデメリットばかりが強調されがちです。確かに気をつけなければならないことではあるのですが、見方を変えることで、便利なツールとして利用できそうです。
これは私見ですが、人の思考が停止することって、ないと思うのです。思考しているからこそ「思考停止」を選んでいるのではないでしょうか?
大切なのは言葉に惑わされないことだと思います。
「思考停止を選んでいる」まさにその通りなのかもな~!人によっては「思考停止」を選んでいくのが楽で上手くいくこともあると思うな。