缶コーヒー、振っていいもの、ダメなもの
無意識のうちに…
椅子から立ち上がる時に、
「どっこいしょ」
などと、思わず声を出してしまうこと、ありませんか?
そんなことはしない? そうですか。でも自分が気がつかないだけで、無意識のうちにやってしまっているかもしれませんよ。
「どっこいしょ」でも「よっこらせ」でも何でも良いのですが、立ち上がる時のきっかけというか、思わず声に出してしまっていることって、本人が気がつかないだけで意外に多かったりするのかもしれないです。
立ち上がるのに掛け声など全く必要ないわけで、それでも毎回「どっこいしょ」などと言ってしまう、本当に無意識って面白いですね。
さて、私の友人に、缶コーヒーにめちゃくちゃこだわる人がいます。彼に言わせると、あるメーカーのコーヒー以外は「コーヒーではない」そうで、筆者がたまに他社の缶コーヒーを飲んだりしていると、火がついたように怒ります。
缶コーヒーなんてそんなに大差ないじゃん、などと口答えしようものなら、
「お前のような奴がいるから、ダメなんだ」
と、筆者の人格まで否定しかねません。全く困ったものです。ちなみに彼にはある癖がありまして、缶コーヒーを開ける前にかならず「振る」のです。まあ、それはそれで特に問題はないのですが、ときどきふたを開けるとコーヒーが噴き出してくるときがあります。そんなとき、彼はきまって
「これ、振るな、って書いてある」
と悲しそうな表情をします。
ある日のこと、彼がいつも以上に缶コーヒーを振っていたので
「また噴き出すんじゃないのか?」
と突っ込みを入れたところ、
「これには、振れと書いてある」
と言うのです。確かめると本当にそう書いてありました。
缶コーヒーによって、振っていいものと、そうでないものがある。その違いを彼に聞いてみましたが、
「知らない」
との返事でした。こういうところにもこだわりを持ってほしいと思います。
「振る」「振らない」を分けるモノ
缶コーヒーの「振る」「振らない」については、
「窒素が充填されているかどうか」
が大きくかかわってきます。
窒素が充填されているタイプでは、開栓時に中身が噴き出す可能性が大。振ってはいけませんし、メーカーによっては、傾けないように注意を促している場合もあります。ゆっくりと開栓するのが理想です。
窒素充填は、最近主流になりつつあるボトルタイプの缶コーヒーに多く見られます。特にブラックは、ほぼ全て開栓時に振ってはいけないとされています。
なぜ窒素を充填するのかですが、美味しさを保つためです。酸素による酸化を防ぐために、窒素を充填しているのです。だから、最近の缶コーヒーは美味しくなってきているのですね。
缶コーヒー以外では…。
缶コーヒー以外で「振る」「振らない」が分かれるのが、ヘアスプレーなどのスプレー商品ですね。
スプレー商品は
- 「振る」
- 「振らない」
- 「どちらでもいい」
の三つに分かれます。
「振る」の場合、中身を混ぜる必要があり、振らないで使用した場合、中身にムラができてしまう恐れがあります。
逆に「振らない」と指定されているものを振ってしまった場合は、中身を完全に使い切ることができなくなってしまうので注意が必要です。
ポラロイドは…。
缶コーヒーやスプレー製品とは若干異なりますが、ポラロイド写真も、振る人が多いと思います。
若い世代はポラロイドといってもすぐにイメージできないかもしれませんが、最近「チェキ」といった商品名で人気が出ている「インスタント写真」のことです。
撮影した後の、まだ写真が浮かび上がってこない台紙を、なぜか振ってしまうのです。振ることで現像が早くできると聞いたことがあるのですが、これについては全く効果がなく、逆に現像に支障をきたすことがあるそうです。
いっつもどっちなのかな~ってわからないままちょっとだけ振ってすぐに開けちゃうんだけど、そのあと「開封前によく振ってお飲みください」っていうのを見つけちゃうと「あ~やってしまったな~」ってがっかりしたり。けっこう見つけにくいとかあるから、もうちょいわかりやすくならないもんかね!
