ネットスラングってなに?
ネットスラングとは、インターネット上で使用されるスラングのことです。
- 同じ趣味を持つ人同士、もしくは同じ職種、業界にいる人同士で通じる「内輪の言葉」
- 「この言葉を口にするのはちょっと…」と、ためらわれるようなインパクトの強い言葉を、別の言葉に言い換えたことから生まれた言葉
など、種類はさまざまです。
共通して言えることは、とても限られらたコミュニティの中で用いられ、一般にあまり浸透していない言葉といういう感じでしょうか。
日本のネットスラングの元ネタと言えば、匿名巨大掲示板、2ちゃんねるから発生したものが多いです。中でも多いのが、アニメ、ゲーム、マンガのせりふから生まれたものです。「ツンデレ」「あきらめたらそこで試合終了ですよ」など、一般にも浸透しているのではないでしょうか。
元ネタはアニメ、ゲーム、マンガばかり?
昨今インターネットに押されがちのテレビ放送、それこそネットスラングで「オワコン(「終わったコンテンツ」の略。)」などと言われていますが、そのテレビから生まれたネットスラングもたくさんあります。そこで、今回は、テレビ生まれのネットスラングをご紹介していきます。
テレビが元ネタのネットスラング
DQN(どきゅん)
元ネタ:
テレビ朝日『目撃!ドキュン』
由来:
1994年から2002年までテレビ朝日で放送されていた番組『目撃!ドキュン』という番組に、一般からの出演者が登場するコーナーがありました。その中で多かったのが、
- 10代で結婚と出産
- 20代で離婚
- その後長い間音信不通だった親子が対面
というもので、その出演者たちがヤンキー(不良)ぽかった。
意味:
そのコーナーの出演者たちのように、非常識、知識がない、または粗暴な人たち、を指すときに用いられます。スラングとはいえ、改めて由来を調べてみると、出演者に失礼ですね。
派生語:DQNネーム
そこから派生したのが「DQNネーム」です。「キラキラネーム」と呼ばれることもありますが、珍しいを通りすぎて、人名にする名前ではない、もしくは、当て字で初見で読むことが出来ない名前のことです。
その発想は無かった
元ネタ:
日本テレビ制作『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』
由来:
1989年10月4日から放映されている長寿番組に登場する、三代目「板尾の嫁」を演じたインド生まれのタレント、シェリーの口癖、「その発想はなかったわ」から派生しました。
意味:
良い意味で予想を大幅に裏切るよい結果や、素晴しいアイデアで問題を解決した、かゆいところに手が届くような商品などに使われます。
※この後スタッフがおいしく頂きました
元ネタ:
不明
いつの頃からか、テロップで流れるようになったこの言葉。文頭についた※(アスタリスク。脚注に用いられる記号)がポイントです。
由来:
大量の、あるいは高価な食材を用いて、たとえば、超巨大料理に挑戦!という企画のときなどに流れます。
- 「食材の無駄づかいだ!」
- 「食べものを粗末にするなんて!」
- 「作ってくれた農家の人に失礼!」
- 「世界の飢餓で苦しむ人たちがいるのに!」
といった苦情を避けることが目的かと思われます。
意味:
食べ物や料理がとんでもないことになっているときに、皮肉や揶揄する意味をこめて使われます。飲食店などで、従業員やアルバイトが店の食材をぞんざいに扱ったりした時などに、皮肉として使われました。
若者のテレビ離れとか、テレビの視聴率が下がり続けているなど、テレビ放送自体が衰退していくかのようなネガティブな発言が多いですが、こうしてみるとまだまだ元気、マス・コミュニケーションの主流という感じがします。ネットのように、若い世代だけでなく、お年寄りや小さな子どもでも、簡単に見ることができるのが、支持される要因でしょうね。
もういいじゃないってくらいいっぱい言葉はあるのに、どんどん新しいものが生み出されて伝えられていくってすごいよね。