「雨が降る日が1年で何日間あるか」ご存じですか?
全国平均は、「120日」です。しかし、これはあくまでも平均です。東北や北陸など雪の多い地域では、年間降水日数が150日を上回る県もあります。なんと、3日に1度、雨が降っています!そう考えると、傘は欠かせないアイテムです。
最近では、値段が安くて使い勝手の良い傘がたくさん販売されています。それにともなって、傘の価値が下がって、使い捨てのように扱われることも。反面、ゲリラ豪雨などの異常気象の対策として、24本骨傘など、こだわりの傘を持つ人が増えてきました。そこで、
- 高価な傘を持つ人は長く使っていただくため
- お手頃価格の傘持つ人は大切に使っていただくため
に、傘のお手入れ方法を見直してみましょう。
傘を使うときに気をつけること
デパートの傘売り場で傘を見ていたとき、広げた傘をいつものように手でくるくると回しながらたたむと、店員さんがこのたたみ方は傘を痛めますよ、と教えてくれました。その店員さんによると、「傘を正しく扱ってる人はとても少ない」そうです。
傘をたたむときしてはいけないこと
前述した、手でくるくると回すたたみ方は傘を痛めてしまうそうです。理由を聞き損ねたので、帰宅後調べてみると、傘の表面にはフッ素加工で撥水(はっすい)加工がされていて、その「撥水加工が手の脂に弱い」そうです。
正しい傘のたたみ方
- 傘の縁の部分の生地の折り目を指先でつまみ、1枚ずつ傘の軸に巻き付ける。
- ベルトを巻きつけてボタンやマジックテープを留めるときも、生地に触らないようにする。
- 折りたたみ傘も同じように、傘の生地の部分には触れないようにする。
傘を乾かすときに気をつけること
傘を乾かすときにしてはいけないこと
傘は、とても繊細な作りになっています。
- 石突き(いしづき)といわれる傘の先端を、床や地面にトントンと打ち付けて水分を取る
- 閉じた傘をぐるぐると左右に回して水気を振る
これらは、傘の骨が外れやすくなり、壊れる原因となります。
正しい水気を切り方
「傘を少し開いて、少し閉じて」を繰り返します。これも、全開にしてから閉じるなど、乱暴にしてはいけません。
正しい傘の乾かし方
傘を干すこと自体は、皆さんよくされていると思います。傘をぬれたまま置いておくと、
- 湿気が残ってカビの原因に
- 雑菌が繁殖して臭いの原因に
- 水分が傘の中まで浸透し、サビの原因に
と、なります。使用後は必ず傘を乾かしましょう。
- 傘を痛めないように水滴を落とす。(上述の「正しい水気を切り方」を参照)
- 傘を広げて、使い古しのタオルなどを使って水分を拭き取る。
- 持ち手のハンドルの部分や、傘の骨も、もしぬれていたら拭き取る。
- 陰干しをする。
お天気の良い日に、ベランダや庭で傘を干しているのを見かけますが、これはいけません。傘が痛みます。
屋外なら
屋外なら「日かげの風通しの良いところ」に干しましょう。
屋内なら
屋内でも、日当たりの良い場所に長い時間置きっぱなしにしないようにしましょう。
「風通しを良くして、できるだけ早く乾かします。」乾いてから防水スプレーをすると良いでしょう。
傘を保管するときに気をつけること
乾いたら、きれいにたたんで傘立てに置きましょう。
たたみ方は上述の「正しい傘のたたみ方」をご参照ください。
「折り畳み傘は、傘立てでなく、クローゼットなどに入れるのがオススメ」です。
傘の修理
傘の骨が折れたり、傘の部分が骨から外れてしまったらどうされますか?
修理店に持って行くのが確実ですが、忙しくてそんな時間がない、という方はご自分で修理されてみてはいかがでしょうか?ホームセンターなどで、傘の修理セットがたくさん売られているのをご存じでしたか?お値段も、1000円以内のものが多いです。
毎日忙しいのに、傘のためにここまでするの?と思われるかもしれません。でも、傘を丁寧に手入れすることで、傘に大切に思うようになると思います。うっかり出先で置き忘れる、なんてことがなくなるかもしれませんよ。
傘は大切にしたいね。雨の日はファッションの主役級だし、バッグと同じくらいこだわりたいもの!人とも被りにくい気がするしね~!