友だち登録した相手と、手軽に気軽に会話ができるアプリ、LINE。
便利でカンタンで、スマホを持ったら誰もが初めて当り前、のようになっている人気アプリですが、既読確認ができるメッセージのやり取りが、ちょっと負担に感じることもあるようです。
既読スルーやブロックに、必要以上に怯えて、友だちとの関係がぎくしゃくしてしまったりしていませんか?
既読スルーする人の気持ち
相手がイヤだからスルーしているわけじゃない
検索してみると、マーケティング会社などによるLINEユーザーへのアンケート調査の報告記事って、結構いろいろなところで出ています。既読スルーに関するものも多いのですが、「既読スルーする理由」に関しては、ほとんどの調査が8割方「忙しいから」と出てきています。
次に多いのは、「すぐに返事しないと困るものではないから」とか「返事が必要ない内容だから」など“返事しなくてもいい”ものだと判断した場合と答える人が半分くらいいます。
既読スルーされる人が過剰に心配する
のような状況では、必ずしもないことがほとんどのようです。
たぶん、自分自身が既読スルーしてしまう時の理由を考えても、そんな感じではないでしょうか。
「返事が必要ない」と判断する時
何かの要件に必要な情報交換のためでもなく、共通する趣味の話でもない、他愛ないつぶやきなどは、「返事しなくてもいいか」と判断されることが多いようです。
「寒いね」とか、「今帰って来ました。疲れたー」とか、居酒屋などの食べ物写真付きで「○○○屋なう」みたいなメッセージは、一回の返信で済まずにしばらく会話の相手をする感じになりがちなので、忙しい時はスルーしたくなる、というのはよくわかる心理だと思います。
が、スルーされた方は、もともと事務連絡の必要性ではなく、“相手をしてほしい”というコミュニケーション欲求があるから、そういう会話のきっかけ的なメッセージを投げる場合がほとんどです。
なかなか「今忙しいんだな」と見過ごすことができずに、「なんでスルー(無視)するのかな?」と、いろいろウジウジしてしまうのは、そんな“ちょっと寂しい心”が不安を呼び込むせいかもしれません。
中には、本当に避けられている場合もある
その気がない相手に「あまり親密になる気はないです」とさりげなく伝えたいなど、本当に相手との会話を避けたい意図があって無視する場合も2~3割くらいはあるようです。
相手が嫌いなわけではないけれども、LINEでポンポン気軽に言葉を飛ばしあうほど心を開いた付き合いでもない、ある程度の距離感を保ちたい人間関係だってあるでしょう。
そもそも会って話す時なら許容できる他愛ない会話でも、わざわざ文字入力しながらやり取りすることにストレスを感じる人もいます。
逆にLINEの会話はあくまでカジュアルな軽いやり取りにしたいので、真面目な議論になりそうな内容が送られてくると、別の機会にしてほしいと思って返事をしない場合もあります。
これらは、「会話を避けたい」と言っても、相手を嫌っているわけではなく、むしろ相手との関係を良く保ちたいために、LINEのやり取りが負担になることを回避しようとしている行動です。
既読スルーからブロックに発展する場合
最初から嫌われている人はあまりいない
本当にお近づきになりたくないと思うような人間には、普通はLINEのIDなんか教えません。とりあえずLINEの友だちになってくれた人は、最初から自分のことが嫌いで避けたいと思っていたわけではないはずです。ところが、実際LINEのやり取りを始めていくと、中には
と感じる人も、どうしても出て来る場合があります。
同じように、リサーチ会社が発表しているアンケート結果などを見ると、ブロックしてしまいたくなるタイプには、いろいろな場合がありました。
総じて、こちらの思っている人間関係の距離感を超えて、一方的にズカズカ入り込んでくるタイプのメッセージの送り方をする人が「負担」になってくるケースが主でした。
既読スルーのサインが通じないとブロックすることに
いつも身の回りの人の悪口や愚痴ばかりをメッセージしてくる人、家族でもないのにどう対処したらいいか困るようなヘビーな内容や、情緒不安定なコメントを送ってくる人、その気がないのにしつこく誘ってくる異性・・・など、メッセージの内容が正直“迷惑”な人がブロックの対象になりやすいです。
が、しかし、合コンで知り合った人など、それっきり日常生活で関わることがなくなる人ならば即ブロックの場合もありますが、ママ友とか、仕事関係の人など、普段からリアルで関わらざるを得ない関係の人の場合は、必要以上気まずくなることは避けたいと誰しも思います。
なので、いきなりブロックすることは稀です。必ず、その前に一度以上既読スルーしています。
既読スルーしているにも関わらず、一方的にメッセージを送りつけることを繰り返されると、結局ブロックせざるを得なくなるのです。
既読スルーは思いやりのサイン?
ブロックしたことは、相手に本当にバレないのか?
ブロックしても尚、やはりリアルで関係のある人とはあからさまに気まずくなりたくないと願うのが人情です。
嫌な相手であっても、相手の心を傷つけずに関係改善できるものなら、できるだけ穏便に済ませたいと、良識ある人なら思います。
ですからブロックしたことが相手にバレないかをとても気にしてしまったりするのです。
LINEのシステムのほうも、そういうユーザー心理に配慮して、ブロックされたことがはっきりわからないような対処を極力してくれています。ここは、他のSNS等と比べてもかなり手厚くなっています。
が、メッセージがいつまでも既読にならなかったり、スタンプをプレゼントできなくなったりします
(送ろうとすると「すでにこのスタンプを持っているためプレゼントできません」と表示されます)。
察しの良い相手なら、なんとなく
「ブロックされたかもしれない」
ということは感じるでしょう。
ブロックに疑心暗鬼になっている人ならば、自ら確かめる方法を探るでしょうし、検索するとハウツー記事たくさんありますから、まずバレます。
ブロックしたくないから既読スルーにする
そんなわけで、人間関係穏便に済ませたい人ほどブロックはできるだけ避けようとし、相手に迷惑なメッセージの送り方を改めてもらおうと、既読スルーによってサインを送るのです。
もし、相手が本当に嫌いで、相手が傷ついても構わないと思うならば、いきなり関係をブチッと切る=既読スルーもブロックも飛ばして友だち削除してしまえば済むでしょう。
そこを相手になんとか察してもらって、表面的には穏便に関係を保とうとするわけですから、ある意味既読スルーは「相手への思いやり」とも言えなくもありません。
少なくとも、既読スルーされたほうは、そう思うと「嫌われてはいない」と思えるかもしれません。ものは考えよう、ってやつです。
本当は、きちんと言葉で
「こういうの、申し訳ないけれど、こちらとしてはちょっと受け止められる技量がないので、ごめんね」
と素直に伝える方が、相手もわかってくれて、逆に心遣いに感謝してくれるかもしれません。互いに「相手に嫌われること」に怯え続けるより、はっきり話し合うほうが、信頼関係が深まるかもしれません。
とはいえ、日本は、そこをはっきりさせずに「察する」ことを求める圧力が暗に働く文化が根強かったりもするのも事実です。
LINE、あなたには便利なものですか?それとも面倒臭いですか?
「ブロックはしたくないから、既読スルーをする」
本当に相手が嫌いだったり面倒だったら即ブロックだろうから、既読スルーは気にしなくていいと思う!