まだまだ先のことだから、考えてみたこともない。
若ければ若いほど、そう思うのは当たり前。
でも、時々フッと頭をよぎることがあったりしませんか?
と。
その時が突然来て、誰にも何も伝えられなかったらって。
そうならないようにする為には、何が必要なのでしょう。
もしも・・・の時を考えて
ちゃんと伝えておきたいこと
- 自分のお金はどこに預けているのか。
- 自分が入っている保険会社はどこなのか。
- 自分が亡くなったことを、誰に伝えてほしいのか。
- 財産の相続の問題は?
- 葬儀はどうしてほしいのか。
「待ったなし」の問題も
普段から、なかなかこんな話はしないもの。
残された方だって途方にくれてしまいます。
保険や財産は、おそらく身の回りの物を探せば徐々に判明していくことだと思いますし、亡くなったことを伝える相手も、ある程度までは分かることでしょう。
でも葬儀は分かりません。しかも葬儀は、待ったなしです。
一体、どういう形で見送ってほしかったのかは、知る手段がないと言っていいでしょう。
実感がなくても
そうはいっても、「自分自身が葬儀のことなんか分からないから」と、困ってしまう方もいるかも知れません。
でも人間には必ず死が訪れます。
葬儀は自分にとって『最後のセレモニー』。
そのアレコレをちょっと知っておきましょう。
何を決めるの?
生前予約システム
自分が亡くなった時のお葬式について、どのような形で行なってほしいかを、今のうちに決めておこうという生前予約というシステムがあります。
- お葬式の種類、形式。
- 祭壇のデザイン、飾る花や飾り付けの希望。
- どんな棺や骨壺に入るのか。
- 誰を呼んでほしいのか。
- 喪主や世話役などの希望。
- 予算
棺体験?
これらのことを、生きているうちに、自分で選んで決めておくのです。
棺を選ぶ時には実際にその中に横になって、感触や居心地を味わってみることも出来ます。
こうして決めたプランは、『あとで変更することも可能』です。
葬儀の種類
知っておきたい主な葬儀
- 信仰に基づいて行なわれる宗教葬。
- 有名人のお葬式でよく見られる、お別れの会・偲ぶ会。
- 山や海に散骨する自然葬。
- 遺族・親族・故人と親しい人だけで行なう密葬。
- 故人の好きな曲で見送る音楽葬。
- 生きているうちに行なう生前葬。
- 葬式そのものをしない直葬。
など、ほかにもいろいろあるのです。
葬儀を自分がプロデュースする
こんな曲を、こんな場面で流してほしい。
自分の好きな写真や動画をプロフィールビデオにして流したい。
などなど、自分の葬儀を自分でプロデュース。
完全なオリジナル版でも大丈夫。
「お葬式はこうでなきゃいけない」ということはないのです。
楽しいお葬式ってあり?
明るく見送る
お葬式はもっと明るく楽しく出来ないの?
そういう意見もあるようです。
せっかくみんなが集まってくれるのだから、明るく笑顔で見送ってほしいということなのです。
不謹慎だという意見もあるかとは思いますが、これからはそんなお葬式も出てくるのかも知れません。
新しい門出という考え方も
生前葬などは明るくするものが多いので、そういった形なら、参列者も心置きなく楽しめるのかも知れません。
実際に新しい門出として祝う盛大な葬儀が、外国にはあるようです。
「神に召される、神の元に帰る」=悲しいことではない
という、考え方もあるそうです。
楽しいお葬式の難しい点
いくら楽しいお葬式を希望しても、不慮の事故や事件に巻き込まれたのが原因だと、その願いは叶えられないかも知れません。
逆の立場で考えたら分かりますよね。
大切な人が突然そういう目に合ったら、楽しくお葬式なんてできません。
大往生と言われるような亡くなり方であれば、可能かも知れませんが…。
そこを考えてしまうと、楽しいお葬式というのは、なかなか難しい選択になってしまうでしょう。
エンディングノートが自分史に
家族のことも考えて
実際に自分が希望したことが全て叶えられるとは限りませんが、もしものことを考えて、何かのノートに記しておくことをお勧めします。
いわゆる『エンディングノート』ですね。
財産や保険のことも書いておけば、家族が困らないで済むでしょう。
時間のある時に、少しずつでも進めていくことをお勧めします。
自分らしく
自分の友人、知人、先輩、後輩などの名前や連絡先、どんな繋がりで、どんな人だったかなどを記しておくと、それがちょっとした自分史になったりもします。
写真や挿絵などを入れて、自分らしさを出すことも素敵ですよね。
そして、そのノートにはもちろん、大切な人へのメッセージを残してあげて下さい。
人の記憶に一生残る、最高のセレモニーにしたいね。生きてたときの思いは、後世にも何らかのカタチで伝わっていくと思うんだ。