ゼイゼイいわない喘息症状
増えている喘息患者
気道が炎症を起こすことで、呼吸に支障が出る病気、「喘息」。
筆者は喘息にかかったことがなく、また身近にも喘息に苦しんでいる人がいないため、正直、あまり実感のない病気ですが、咳や痰、息苦しさや「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)などの症状は罹った人でないとわからないぐらい苦しいのだそうです。
喘息といえば多くは子どもが罹りやすいイメージがあります。ところが近年では大人が発症する率が高い傾向にあるそうです。
さらに喘息患者は増加しつつあるのだとか。最新のデータによれば大人と子供あわせて約400万人が喘息を患っているそうです。
原因は過労やストレスを引き起こす原因が昔に比べて多くなっていること、そして意外なのは現代の清潔過ぎる環境も、喘息を発症させる原因となっている可能性も考えられるそうです。
咳が止まらないことはありませんか?
喘息といえば、喘鳴という大きな特徴があります。
ところが最近、喘鳴を伴わない喘息を発症するケースが増えていると聞きました。
「咳喘息」
と呼ばれています。
その名の通り
「咳が止まらなくなる病気」
です。
風邪でもないのに咳が止まらない。かといって「ゼイゼイ」という喘息特有の喘鳴は起きない。
病院へ行って、咳止めの薬を処方してもらったが、一向に回復に向かわない。
そんな症状なら、もしかしたら「咳喘息」かもしれません。
喘息なのか喘息ではないのか?
専門家の間でも意見が別れる
「咳喘息」は比較的最近確認された症状だそうです。
そのため、この病気を知らない医師もいるとのこと。
また病名に「喘息」が使われていますが、
「喘息ではない」
とする意見と
「喘息の症状のひとつ」
とする考えがあり、医師などの専門家の間でも解釈に相違があるそうです。
最も有力なのは
「喘息の初期段階なのではないか」
という説です。
「咳喘息」と診断する基準が定められていますが、これを詳しく説明していくと専門的でかつ煩雑になってしまいますので簡単に解説します。
おおむね、
- 喘鳴を伴わない咳が8週間以上続く
- 気管支拡張剤を使用すると効果がある
この2つに合致した場合、「咳喘息」と診断されるようです。
治療方法は?
気管支拡張剤が有効
「咳喘息」は風邪薬などの市販薬を服用しても効果は期待できません。
「気管支拡張剤」
「吸入ステロイド剤」
これらが最も効果的です。まず、原因不明の咳が長期間続くようなら、迷わず医師に相談しましょう。
そのまま放っておくと悪化して、喘息に移行してしまう危険性があります。
原因は不明
「咳喘息」を引き起こす原因は今のところ分かっていません。
風邪をひいたことが原因という説もあれば、煙草の煙や寒気などといった刺激によって誘発されるのではないかともいわれています。
筆者は以前、コールセンターでオペレーターをしていたことがあります。
そのころは喉のケアは日課でした。
風邪などで声が出なくなったり、「ガラガラ声」になってしまったら仕事に支障が出るからです。
そういった経緯があるからかもしれませんが、喉の不調には人一倍敏感です。
うがいは欠かしたことがありませんし、すこしでも喉に違和感を感じたら、市販薬ではありますが、薬をのむことにしています。
でも、ときどき起床時に咳が出る時があるのです。
すぐに収まるのであまり気にしていなかったのですが、今回、「咳喘息」のことを知り、今度喉に違和感を感じたら、医者に見てもらおうと思いました。
でもたばこをやめるのが喉に対して最大のケアになるかもしれませんね。
咳喘息が喘息の初期段階なら、なんとかこの段階で治しておきたいよね。市販薬は効果が期待できないから注意!