誰でも一度は使ったことがあるタクシー。
どんな時に乗ることが多いですか?
平成25年度に民間で行われたアンケート調査によると、
- 男性の理由 1位:急いでいる時、2位:お酒を飲んだ時、3位:荷物が多い時
- 女性の理由 1位:荷物が多い時、2位:急いでいる時、3位:疲れている時
となっています。
「気持ちが急(せ)いている」
「酔っぱらっている」
「疲れている」
「たくさんの荷物で手が一杯」
そんな時は、判断力や注意力が散漫になりやすいです。
すると、どんなことが起きるでしょうか・・・・
そう、『忘れ物』です。あなたも覚えがありませんか?
忘れ物を見つける一番のポイントはレシート
まずレシート(領収書)を見て、タクシー会社に連絡する
タクシーの中に何かを置き忘れ、または落し物をしたと思われる時は、何はともあれ、まずタクシーの会社に連絡しましょう。
どこに連絡すればいいのかは、精算時にもらうレシート(領収書)に必ず書いてあります。
法人タクシーの場合はその会社の事業所に、個人の場合は加盟している協会等の組織に、忘れ物を含めた問い合わせ窓口があります。
法人も個人も、忘れ物を発見した時は、必ず事業所や所属団体に連絡をすることになっています。レシートには、乗った車を特定できるコードと時刻が記載されていることが多く、直接乗った車に早期に忘れ物の有無を確認できます。
レシートがない時
レシートを無くしてしまっても、どの会社のタクシーだったか、または個人タクシーだったかを覚えていれば、連絡先を自分で調べられます。
法人タクシーの場合は、会社名で検索して公式サイトを探しましょう。
個人タクシーの場合、所属団体の種類は複数ありますが、ほとんどの組織が「全国タクシー協会」(略称:全個協)に加入しています。全個協は全国に10の支部をもっており、各支部は都道府県ごとの協会に分かれています。
関東支部については、各都道府県の協会の連絡先が案内されています。
それ以外の地域は、全個協HPにある支部の連絡先にお問い合わせください。
レシートがないと、当該の車を特定するまでに時間がかかる場合があります。特に個人タクシーの場合は、行灯の形や車の色など、できるだけ細かく説明しましょう。
どんなタクシーに乗ったのかわからない時
どこのタクシーか覚えていない場合でも、まったく探しようがないわけではありません。都道府県ごとに、個人法人を含め、タクシー組織の情報を総括する「タクシーセンター」が設置されています。
タクシーの色や行灯の形、乗車地域などの情報から、乗ったタクシーの種類を割り出し、当該の会社に連絡してくれたり、全個協の連絡先を案内してくれたりします。情報が少ないと、わかるまでに時間がかかるかもしれませんが、忘れ物預かり所や乗った車にたどり着けることも少なくありません。
できるだけ早く警察に届けを出す
タクシーの中に忘れたと思っていても、
- 乗り降りの際に路上に落した
- 後から乗った人が自分の荷物と一緒に持って降りてしまった
という場合もあり得ます。
連絡を入れた時点ですぐに忘れ物を確認できればいいですが、たいていは、探し出すまでに多少の時間はかかります。その間に、タクシーを降りた場所の最寄りの警察署(交番)に紛失物の届けを出すことも大切です。
個人タクシーの場合は、加盟組織の事務所等で忘れ物の保管はしません。原則、最寄りの交番に届け出をすることになっています。早めの届け出により、全個協が確認してくれるよりも早く見つかる可能性もあります。
忘れ物の受け取り方
法人タクシーは事業所に保管
法人タクシー会社のほとんどでは、忘れ物は運転手の営業中は、責任もって車両内で保管し、事業所に戻れば、所定の忘れ物預かり所に集められて管理・保管されることになっています。
忘れ物があった場合、保管所に本人確認ができるものを持って取りに行くことになれば、先方も担当部署にその旨連絡しておいてくれるので、一番スムーズに受け取りができます。すぐに行けない人は、送付を希望すると対応してくれる所もあります。
個人タクシーは交番に届け出
前述の通り、個人タクシーは忘れ物を発見すれば迅速に交番に届け出が基本です。問い合わせにより、届けられた警察が判明すれば、そちらに取りに行くことになります。先に紛失届が出ていれば、警察からも連絡がきます。
法人の場合、すぐに問い合わせた結果、まだ運転手さんが持ったまま営業中だとわかる時もあります。
「どうしてもすぐ必要」
「指定の場所まで持ってきて欲しい」
と請求する人もたまにいるようです。が、先方も営業中なので、配達の経費を要求された例もあります。
預かり所に届くまで待てない場合は、最寄りの交番に届けてもらって、そこに取りに行くように交渉するのもひとつの方法でしょう。
タクシー内で発見される忘れ物は、ほんとどの場合問い合わせて見つけることができます。「あ、しまった!」と気付いても、慌てず対処してください。
もちろん、忘れ物しないことが一番大事!ですよ。
タクシー乗る時ってなんか急いでることが多くて、つい忘れ物しちゃうんだよね〜。気をつけよ!