実は傷みやすいレインブーツ
レインブーツはゴムでできているから、お手入れがなんて必要ないと思っていませんか?他のゴム用品で置き換えて考えてみましょう。
女性なら髪の毛を留めるゴムやキッチンで使うゴム手袋を思い浮かべてみてください。それらは使い続けると、伸びてしまったり、傷んでしまったりしますよね。
レインブーツも、「ゴムだからこそ、お手入れが大切」なんです。このお手入れ方法はブーツだけでなく、レインシューズにも使えますので、合わせてご参照くださいね。
レインブーツのトラブル
黄ばみ・ひびわれ
ゴム製の靴をお手入れをせずに使い続けると、ゴムの縁(ふち)や表面に細かい傷ができて、そこからヒビ割れを起こし、黄ばんだり、色が薄くなってしまいます。
ゴムは丈夫だからと思い込んで、刺激の強い洗剤や、硬いブラシでゴシゴシ洗ってしまうと、表面が傷だらけになって、そこから黄ばんでしまうこともあります。
紫外線に注意!
輪ゴムを窓際や屋外で長期間使っていると、ゴムがどんどん色がうすくなって、白っぽくなってきますよね。ゴムを大気中に放置していると、紫外線により表面に細かい亀裂が入ります。これがゴムの光酸化です。光による酸化は色が関係してきます。
- 黒いゴム→光酸化がしにくい
- 薄い色のゴム→光酸化しやすい
ゴムが固くなる
長期間使い続けていると、ゴムはどうしても固くなってきてしまいます。ロングブーツなど、筒の部分を曲げた状態で置いておくと、そのまま固まって元に戻りにくくなります。
レインブーツの内側の匂い
ゴムは水分を通しません。したがって、レインブーツやの内側で汗をかいても、通気をしないため内側にこもってしまいます。汗が蒸れて、それが原因で靴底や靴の中が雑菌の温床になります。これらは臭いや水虫など、足のトラブルの原因にもなります。
レインブーツの手入れ方法
1.汚れを落とす
汚れが付いている場合は、やわらかい布を使って丁寧に拭き取るか、ぬるま湯かお水で洗い流してください。汚れが落ちやすいので、洗剤は特に必要ではありませんが、使用する場合は中性洗剤を使って、その後で十分に水洗いをしてください
2.乾燥させる
日当たりの良いところは避け、風通しの良い日陰に干します。干す前によく水気を拭き取りましょう。直射日光や、ストーブ、ヒーターの熱を使って乾かさないようにしましょう。
3.保管
ゴムは、気温の変化で変形したり固くなったりします。まずは形が崩れないように、ブーツキーパーや新聞紙などを入れておきましょう。その後、紙袋やポリ袋に入れて収納します。
アウトドアや釣り用のゴムのブーツなどを、いつでもはけるようにと車のトランクに長い間置いたままにしたり、収納場所がないからと折り曲げた状態で保管すると、レインブーツの変形や型崩れを起こすので気をつけましょう。
4.ゴム専用のスプレー※天然ゴムのレインブーツのみ
天然ゴムの場合は専用のスプレーがあります。ゴムを保護するためのものです。使用上の注意を読んで、時々スプレーしましょう。表面がきれいになり、より長持ちします。この、専用スプレーが天然ゴムと合成ゴムでのお手入れの違いです。
天然ゴムと合成ゴムの見分け方
購入したときの商品タグなどに書かれているので、それを見てください。目安としては、価格が安いもの、だいたい5000円以下のものは合成ゴムの場合が多いです。
レインブーツの中の乾燥をしっかりと!
足は1日にコップに一杯分の汗をかくと言われています。ゴムの中ですので、どうしても靴の内側に汗がこもります。汗を吸い取るソックスを選んだり、インソール(中敷き)を敷きましょう。履いたあとは乾燥剤を入れて、湿気をしっかりとるようにしましょう!
まとめ
天然ゴム、合成ゴムのどちらも、お手入れに厳禁なのは、
- ブラシで擦る、洗剤(※どうしてもという場合は中性洗剤で)
- 日光、熱
- ブーツ内側の汗による湿気
です。
いくら安いからといって、買ったその翌年に「さあ、履こう!」と、取り出したら履けなくなっていた、もしくは、高いブーツだったのに、保管状態が悪くてカビだらけに…そんなことがないように、しっかりとお手入れをしましょう。
お値段に関係なく、気に入った色やデザインのレインブーツやレインシューズは、いつまでも大切に履きたいですよね。
スニーカーとか革靴とはまた違ったお手入れ方法だよね。「ゴム」の特性を知っておくといろんなところで応用が効くと思うよ〜!