9日でサポートが終了
終了したらどうなるの?
ニュースなどで大きく取り上げられていますが、MicrosoftのOS、
WindowsXPが4月9日でサポートが終了します。
後継のVistaの提供が遅れたため、XPのユーザーは多いと思われます。
自宅のパソコンや職場のパソコンがXPで動いている環境だという人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
さてそのXPの提供もとがサポートを打ち切るとはユーザーにとってどのような影響があるのでしょうか?
WindowsユーザーにとってMicrosoftが定期的に提供している修正プログラムはおなじみのものです。
主にセキュリティを強化するためのプログラムで、これを適用することでOSは最新の状態に保たれ、ハッカーなどの攻撃を受けにくい環境となります。
9日以降はいっさいの修正プログラム提供がなされません。
XPの脆弱性が改善されることがなくなってしまうのです。
継続利用は危険?
引き続きMicrosoftからの修正プログラムの提供を受けたいのなら、最新のWindows8を導入しなければなりません。
サポート終了後もXPを使い続けるのであれば、脆弱性が改善されないわけですから、ハッカーの攻撃を受けやすくなり常に危険が伴います。
たとえるなら家に鍵をかけずに外出するようなものなのです。
これは極端な話ではありません。
現にMicrosoftや総務省はサポート終了後はXPでインターネット接続をしないようにユーザーに呼びかけています。
リスクは伴う
とはいえ誰もが簡単にWindows8搭載の最新パソコンに買い換えが出来るわけではありません。
かといってXPパソコンをインターネットに接続するな、というのも現実的には無理な話です。
現在のパソコン環境はインターネットへの常時接続が前提となって構成されているからです。
この点がユーザーにとっては大きなジレンマとなってきます。
話が脇にそれますが、筆者はパソコンのコールセンターに6年間つとめていたことがあります。
様々なトラブルシューティングを経験しました。
その経験をもとに今回のXPサポート終了を考えてみますと、XPユーザーはすぐにでもWindows8の環境に移行するべきです。
たとえ大きな出費を払うことになったとしても、長い目で見るとその方が得です。
サポート切れのOSを利用し続けることは極力避けた方がいいと考えます。
先に書いたようにセキュリティの問題もさることながら、今後発売されるソフトや周辺機器がXP未対応になるからです。
乱暴な表現で恐縮ですが、サポート切れのOSはどこも相手にしてくれません。
PCメーカーのサポートセンターもXPというだけでトラブルの相談にのってくれない可能性すらあるのです。
自治体や法人利用の場合
アップグレードよりも・・・
安価に最新のOSに変える方法としてアップグレードがあります。
が、筆者はあまりおすすめしません。
特にメーカー製のパソコンを利用しているユーザーはアップグレードに関しては慎重になるべきです。
なぜなら・・・
アップグレードは頭だけを最新のものにすげ替えることだとイメージしてください。
頭だけ最新のものになってもその他の部分が既存のままなので、出来ないことが増えてしまうのです。
極端な例ですがOSアップグレード後、標準搭載の光学ドライブが使えなくなってしまうことだって起こりえるのです。
簡単に買い換えできない事情
XPサポート終了の影響は、自治体や法人にとってはさらに甚大です。
セキュリティの問題は最優先されるべきことではあります。
とくに個人情報を取り扱うことの多い自治体のパソコンはなおさらです。
とはいっても何百台も使用しているパソコンをそう簡単に最新のものに変えることは出来ないでしょう。
コストがかかります。
またネットワークの構築などを変更しなければならない場合もあります。
使用しているソフトがWindows8未対応だった場合はそれらも新しいものに変えなければなりません。
OSとはそういうもの
理不尽なはなしだと感じる人も中にはいると思います。
Microsoftが利益を生むために考え出したシステムなんじゃないかと邪推してしまうこともあるのではないかと思います。
ですがそうではありません。
パソコンとはそういうものであるという認識が必要です。
パソコンはOSで動いています。
これはWindowsにかぎらずMacでも同様です。
OSは常に進化させる必要があるのです。
今は最新のWindows8もいつかはサポートが終了する日が来ます。
ユーザーは常にそのことを意識し続ける必要があると筆者は感じています。
WindowsXPが使いやすいって使ってる人が今でもおるやんなぁ~
でも、技術の進化やと思って割り切ったほうが良えんとちゃうかな?