英国で3番目の「受刑者レストラン」オープン
再犯防止
刑務所に服役することを
なんて揶揄したりしますが、もうそんな表現はゆるされません。
英国でのはなしですが刑務所内にレストランを開店する試みが広がりつつあります。
これはある慈善団体が行っている試みだそうです。
なぜ刑務所内にレストランを開店するのでしょうか?
受刑者の
再犯防止
が主な目的です。
英国での統計ですが受刑者の再犯率は平均47パーセント
つまり2人にひとりは出所後、犯罪に手を染めてしまう計算になります。
ところが刑務所内レストランで働いた受刑者の再犯率は
12.5パーセント
ほど、効果は充分にあるということになります。
ゴージャスな雰囲気
レストランの名前は
CLINK(クリンク)
これは主催している慈善団体の名前クリンク・チャリティーからとったものです。
外装、内装ともに高級感あふれる雰囲気です。
ここが刑務所内のレストランとは思えないほどのゴージャスぶり。
インテリアも黒を基調とした落ち着いた、シックなデザインを採用しており、高級感に加えてお洒落な感じにまとまっています。
カップルがデートのために利用してもおかしくないです。
出される料理は高級食材を利用したヨーロッパ料理。
グルメなお客さんもきっと満足することでしょう。
すべて受刑者で運営
刑務所内のレストランなので
- シェフ
- ウエイター
- 皿洗い
- 掃除係
まで、すべての従業員が受刑者です。
刑期満了まで残り6~18ヶ月の受刑者が対象で40時間もの訓練プログラムを受けて
- 調理
- 接客
- 清掃
などの技術を身につけます。
英国内ではこのようなレストランは3件存在します。
利用には予約が必要
利用には規制あり
ただし一般のレストランと違い、利用には制限があります。
まず18歳以上であること。
2日まえからの予約が必須
入店時にはパスポートなどの身分証明書の提示が必要です。
また
- 携帯電話
- カメラ
- ノートパソコン
- 大型バッグ
などの持ち込みは不可。
入店に際しては
- 指紋摂取
- 写真撮影
- 身体検査
- 所持品検査
が伴います。
おもしろいことに持参できる現金は
80ドル(約8100ま円)まで。
食事代の支払いは小切手などを使用するのだそうです。
好評を博している
この刑務所内レストラン、人気があるそうで昨年は18000人が利用したそうです。
今後も増えていくことでしょう。
今後の課題
このプログラムを今後、継続するにあたり、一番の問題は経費です。
レストランの運営には経費がかかります。
いまのところは政府や個人からの資金援助を受けて運営しています。
受刑者の社会復帰のための施策は各国で積極的に行われていますが、このレストランは本格的な技術を身につけてから社会復帰ができる点が画期的といえるでしょう。
受刑者がまた犯罪を犯してしまう理由としては、社会復帰が上手くいかなかったってのが大きいんとちゃうかなぁ~?
刑務所で、出来るだけ社会復帰の手助けをするのが今の時代大切なんやと思うわ!