スイカはめんどくさい?
仮説、熱中症とスイカ
筆者は好きです。
子供のころはよく食べていました。
たいがいどこの家庭でも夏になるとスイカが丸ごと一個冷蔵庫に入っていて、夏休みに友達の家に遊びに行くと必ずスイカが出てきました。
ご存じのように、スイカは大量の水分を含んだ果物です。
甘いくせに後を引かず、食べた後に水が飲みたくなるようなこともありません。
夏の旬の果物としては最高なんじゃないかと思います。
話は変わりますが、このところの猛暑で熱中症にかかる人が多いようです。
なかには死に至るケースもあり、深刻な問題です。
筆者が思うに昔は熱中症というものはありませんでした。
そのかわり
日射病
という症状がありました。
炎天下で遊びに夢中になって日射病にかかるということはありましたが、現在のように多くの人が倒れてしまうようなことはありませんでした。
昔はクーラーなんて便利なものはごく限られた家庭にしかありませんでした。
子供が遊ぶといえば公園など屋外がメインです。
今のように遊ぶ方法の選択肢が多くなかったからです。
それでも筆者が覚えている限りでは現代のように暑さで体の具合がおかしくなったり、倒れたりするようなことはほとんどありませんでした。
昔はよくスイカを食べました。
甘さを引き立てるために果肉に塩をふってかじり付いたものです。
水分と塩分
この2つを効率よく取っていたからこそ日射病(熱中症)にかかりにくかったのではないでしょうか。
この説は筆者の持論であり、なんの根拠もありませんが、意外と正解に近いのではないかと思っています。
日本人のスイカ離れ
というのは
スイカの収穫量は
約37万トン
これは40年前の収穫量に比べると3分の1程度に減っているそうです。
日本人のスイカ離れにはいくつか理由があります。
まず
スーパーなどではカットしたスイカを取り扱っていますがそこまでしてスイカを食べたいと思わなくなったという事でしょうか。
確かに昔はおじいちゃん、おばあちゃんと同居しているケースは珍しいものではありませんでした。
大人数で夕食をすませた後、スイカをみんなでデザートとして食すパターンが圧倒的に多く、これなら丸ごと一個のスイカも無駄にはなりません。
しかし現代ではまるごと一個のスイカは冷蔵庫に収まりきらないでしょう。
少人数なのでなかなか食べきることができない、次第にめんどくさい果物として敬遠されてしまうようになったのです。
「めんどくさい」といえば
種
いちいち吐き出さなければならないし、食べる前に取り除くには数が多すぎます。
加えて大量の水分のため手は汚れるし、皮などの生ゴミも発生してしまいます。
筆者などはスイカの種をペッと吐き出すのが、いかにもスイカを食べている気がして大好きなのですが、これは少数意見なのかもしれませんね。
スイカ割りをスポーツに
スイカ割りの公式ルール
日本人のスイカ離れに歯止めをかけようと、スイカ生産量日本一をほこる山形県尾花沢市のJAみちのく村山ではスイカ割りをスポーツとして普及させようとスイカ割りの公式ルールを制定しています。
- 棒は直径5センチ以内、長さは1メートル20センチ以内
- スイカと競技者の距離は5メートル以上7メートルとする
- 競技者の持ち時間は1分30秒とする
- 競技者の目隠し後の回転方向は右回りで、回転数は5回と2/3とする
- サポーターからのアドバイスにおいて以下の行為を禁止する
- 競技と関係ないアドバイス
- 競技者を中傷するような言動
- スイカの真後ろに立って「私の声のする方へ」という指示」
以下の点数表を参考に審査員が点数をつける
- 空振り:0点
- スイカに当たった:1点
- スイカにひび割れができた:2~4点
- スイカの果肉が見えた:5~10点
本格的ですね。
JAみちのく村山の努力によってスイカ割り大会が少しづつブームになりつつあるようです。
スイカの効用
日射病にも効果あり
スイカには様々な効能があります。
まず
トマトの1.5倍ものリコピン
を含んでいます。
またカリウムを豊富に含んでいるため肝臓病予防の効果があります。
スイカと
- もやし
- 梅
- メロン
- レモン
- ココナッツ
という組み合わせで日射病予防になるそうです。
スイカと
- なし
- パイナップル
- バナナ
- ポンカン
- オリーブ
では二日酔いの改善が期待できます。
みなさんもっとスイカを食べましょう。
ちなみにスイカは日持ちや輸送技術の問題で輸出入が難しい果物であり、流通しているもののほとんどが国産だそうですよ。
そういや、まさケロンも最近スイカ食べてないなぁ~
小さい頃、川とかでスイカ食べたら種をどこまで飛ばせるかっとかやって遊んでたの覚えてるわ!