料理こそ最高のトレーニングだ
体験談 ーもともとは節約目的でしたー
筆者が弁当を作るようになってから、数か月たちます。筆者の職場ではランチタイムは外食派が大多数を占めており、弁当派は数人程度しかいません。もともとは「節約目的」で弁当持参を始めたのですが、実は料理を作ることとビジネスってものすごく共通点が多いことに気がついたんです。
今回は、
「料理こそ最高のビジネススキルアップになりえること」
をご紹介したいと思います。
皆さんは昼食代にどれぐらいかけていますか、筆者がまだ弁当を持参する以前は、だいたい7~800円前後でした。上を見たらきりがないのですが、限られた予算の中ではこれが限界だったのです。
先述しましたが、筆者が弁当を作るようになったきっかけは単純に「節約目的」です。さらに「健康維持」という面もありました。外食の場合、揚げ物が中心になってしまい、もっとヘルシーな食生活を送らなければいけないと考えたのです。
弁当なら自分で作るわけなので、野菜を多めにしたり、自分でコントロールできると思いました。
最初の頃は、弁当とは言えないものでした。おかずはすべて冷凍食品で済ませ、自分で作るものといったらご飯を炊くぐらいだったのです。節約がメインなのだから、これでいいと思っていたのですが。
不思議なもので、簡単な料理ぐらいだったら自分にもできるのではないかと考えるようになり、まずは料理の基本(と筆者が勝手に思い込んでいる)たまご焼きから挑戦してみたのです。
料理が楽しくなってきた
自慢ではありませんが、筆者は料理など作ったことがありません。そのため、生まれて初めて作ったたまご焼きは悲惨な結果でした。たまご焼きといえば黄色ですが、火加減を調節しなかったため、真っ黒になってしまったのです。
でも自分で食べるのだし、次はうまく作ろう、などと考え何度も挑戦した結果、いまではそれなりの卵焼きをものにすることができるようになりました。
そうやって日々少しづつ料理をしていくなかで、節約以外にもメリットを感じることがあった、それが
「仕事カの向上」
だったのです。
料理とビジネスの共通点
結果をイメージする力
仕事で良い結果を出すために必要なことのなかに
「結果をイメージ」する、
という方法があります。具体的にイメージし、そこから、どのようなアクションをとればイメージ通りの結果を出すことができるのかを考えていく方法です。
料理も其本的におなじ方法で作業することができるのです。
具体例を挙げましょう。
先ほどのたまご焼きでいえば、筆者は黄色くて肉厚の完成品をイメージしていましたが、結果は焦げてしまいましたし、「巻き」も技術的に慣れていなかったせいで、きれいな形になりませんでした。
そこで、どうすればイメージに近いたまご焼きを作ることができるのか、考えるわけです。
といった具合です。
アイデア、もしくは発想力
ビジネスシーンにおいて、これまでになかったアイデアを求められることがよくあります。アイデアを生み出す方法については様々なテクニックが知られていますが、そのなかに
「異なるモノを組み合わせる」
というやり方がありますよね。
「組み合わせ発想法」などと呼ばれているこの方法、電話+インターネットという組み合わせからスマートフォンが発想されたと聞いたことがあります。
料理においても同様です。柿の種をチョコレートでコーティングしたお菓子があり、筆者は大好きなのですが、これに影響をうけ、様々なたまご焼きをつくりました。
たまごにシラスを混ぜたり、ブロッコリーを入れたり、オレンジジュースを混ぜたこともあります。失敗することのほうが多いのですが、自由な発想力が身についたことが実感できました。
段取り力の強化
いかに効率よく作業を進めるか、スピードが重視される現代のビジネスシーンにおいては是非とも身につけたいスキルのひとつ。料理は
「段取り力」のトレーニング
にも役立ちます。
お弁当は、大抵その日の朝に作るものです。誰にとっても、朝は忙しいもの。そんな限られた時間内に料理するのですから、徹底的に効率を考えなくてはなりません。朝の一分は貴重です。そんな状況下で一つずつ料理していたのでは間に合いません。
これをレンジでチンする間に、こっちの料理を弁当箱に詰めて、それからこれも解凍しなければ…。まさにパズルのピースを複数同時に埋めていかなければなりません。確実に段取り力はアップします。
いかがでしたでしょうか? 日常の何気ない事にスキルアップのヒントが隠されているような気がしてきませんか? ぜひ料理を覚えてランチは弁当を楽しみましょう。くどいようですが、節約にもなりますよ。
「仕事力」を鍛えるのは「日常」なんだね~。「できるやつはなにをやってもうまくいく」っていうのはこういう日常の「意識の違い」かも?