初の国産小型ジェット旅客機、秋には完成か?
宮﨑駿監督の最新作風立ちぬは、零戦の設計者である堀越二郎氏が主人公です。
映画のなかで技術を学ぶためドイツへ研修に行くシーンがあります。
当時の日本は国産の飛行機を作るために試行錯誤を繰り返していたような状況でした。
その結果、堀越二郎氏はのちに伝説となる優秀な戦闘機を完成させます。
そして現在、国産初のジェット旅客機が完成しようとしています。
三菱航空機が中心となって開発中の小型ジェット旅客機で、初号機が今年秋ごろに完成する予定であるとの報道がありました。
完成すればYS-11に続くじつに40年ぶりの国産旅客機が大空に向かって飛び立つことになります。
日本経済の期待がかかっているプロジェクト
MRJ(三菱リージョナルジェット)
と名付けられたこの旅客機は、日本経済の復興に寄与するかもしれません。
旅客機は非常にたくさんの部品から成り立っています。
自動車の100倍、およそ300万もの部品から構成されているといわれています。
もしMRJが世界的に評価され、各国の航空会社から受注されるような状況になれば、経済は活性化するでしょう。
雇用も増えるかもしれないのです。
余談ですが航空機開発は経済効果が極めて大きいため各国が力を入れている産業のひとつといわれています。
MRJはまだ開発中ではありますが、すでに160機前後の受注があるとの情報があります。
かつての零戦のようにMRJは世界に評価されるのでしょうか?
MRJの大きな特徴は燃費の良さです。
他社の同クラスと比較して約20パーセントの燃費効率の良さがセールスポイントとなっています。
また客室空間の広さもクラス最大と謳っており、今後の受注増が期待されています。
前途多難!500機以上受注が確保できなければ赤字
日本の期待をかけたMRJですが、前途多難といわざるを得ません。
前述した初の国産旅客機YS-11は採算が取れず、赤字を計上しその結果、生産中止の憂き目に遭っています。
MRJについては最低
500機
の受注がないと採算が取れないと指摘する専門家もいます。
また開発が遅れ、受注がキャンセルされた例もあるため、YS-11の二の舞いにならないかと懸念する声も上がっています。
小型旅客機の市場は現在カナダとブラジルの航空機メーカー2社の独占状態となっており、ここにMRJがどこまで食い込めるかが関係者の課題となっているようです。
ぜひ、日本経済のさらなる復興のためにも成功を掴んでほしいと思います。
この小型旅客機を元に、日本経済の活性化が出来るとええな!
しかし、カナダとブラジルが市場を独占してるってゆうやないか・・・
頑張れ日本!負けるな日本!