磁気テープが注目を集めています。
富士フイルムは50年以上前から現在まで磁気テープの研究、開発を継続しており、最新の製品はデータ容量がDVDの500倍というから驚きです。
データ保存のメディアとしてはいうまでもなくDVDなどの光ディスクが主流です。磁気テープなどとっくに製造中止になっていたと思っていました。
世間の反応も同様です。
磁気テープは低コストで耐久性バツグン
なんでもHDDに比べてコストを10分の1に押さえることが出来るんだとか。また耐久性は2倍。まさにいいとこずくめのメディアだったのです。
ここで疑問がわきました。磁気テープが意外に優れていることはわかりましたが、需要はあるのでしょうか?
調べてみたところ、サーバのデータバックアップの手段として現在も使用しているところがあるそうです。
ただし、光ディスクやHDDのようにランダムアクセスが出来ないため、あくまでもバックアップのバックアップとして利用されています。万が一何かあった時の、いわば緊急用のバックアップというわけですね。
今後も伸び続ける?
コスト削減が注目され市役所などの利用も多いそうです。低コストや耐久性は役所などにとっては大きなメリットとなりうるのでしょう。意外にも東日本大震災以降、需要が伸びてきているそうです。
被災地では住民データ等の貴重な情報が一瞬にして失われてしまいました。そのため復興・復旧に時間がかかったという経緯からデータの保存方法の見直しがなされ、白羽の矢が立ったのが磁気テープだとのこと。
停電したとしてもデータが残る磁気テープはまさにうってつけというわけです。
同じ理由から海外からの問い合わせも多く、実際の利用例も多数あるとのこと。
磁気テープは初期のコンピューターにおいてデータ保存方法として活躍してきました。
現在では光ディスクなどのメディアに第一線を譲ってはいるものの、長い歴史をもっています。
過去の技術ではありますが、信頼できる技術であるということが再評価されているといえるでしょう。
過去の技術を切り捨てずに研究を続けてきた富士フイルムは素晴らしいと思います。その努力が実を結び、磁気テープの売上は増加しているそうです。
世の中、技術がどんどん進み昨日まで最新だったものが、今日にはすでに古くなっているといっても過言ではありませんが、過去の技術が再び脚光を浴びるというのはなんだか嬉しい気がしますね。
最近は、ホンマにDVDしか見いひんなぁ~
せやけど、磁気テープにも良えとこが結構あるんやね
知らんかったわ!