学校にも慣れてきたこの5~6月にかけては
初期のいじめが発生しやすい時期
といわれています。
まずはいじめがエスカレートする前のこの時期にいじめを発見し、やめさせることが大切です。
ひどいいじめを受けてしまった子供の傷は一生残ります。
心に傷を残す前に守ってあげるのが、保護者や先生など周りの大人の役目です。
見逃していませんか?!子供からのSOS
いじめにあっていた子供の保護者のうち、自分の子供が被害にあっていると気がついていた親は3人に1人だったという調査報告があります。
また、子どもがいじめられていることを発信していても、気がついてくれない親は4人に1人もいるという結果も。
子供は、親に心配をかけたくないといじめられていることを隠す場合があります。
保護者や先生は子供が隠していても見つけるくらいの
眼力 注意力
が必要です!
先生と保護者の連携も大切
など、保護者と先生がお互いにおよび腰になってしまうといじめの発見が遅れてしまいます。
先生の眼はもちろん大切ですが、やはり保護者の眼は最後の砦としてとても大事です。
- 持ちものに落書きがある
- けがの原因をはっきりと言わない
- 食欲がなく、学校の話をしない
- 成績が急に下がる
- 物がなくなる理由が答えられない
などの状況があった場合は、先生と連絡を取り合ってみる方がよいでしょう。
注目されたある中学校のいじめに対する取り組み
ある中学校の「いじめ対策」が注目されています。
- いじめに対して先生方が一人ではなく「チーム」で対応します。
- 複数の加害者に対して、複数の先生がそれぞれ「1対1」で話を聞きます。それぞれ別の教室で面談のような感じで行います。
- 15分ほど経ったら、加害者をそれぞれの教室に残して先生方が集合し加害者から聞いた話を持ち合い矛盾点や情報を確認します。
- 2、3を繰り返し行い、事情を追求することで加害者にいじめを認識させます。
- 事実を認めた加害者に対して「泣くまで」反省を迫ります。
- 反省したらすぐに謝りたくなるものですが、すぐに謝ることを許可しません。少なくとも一週間の時間を置いて、被害者に謝ることを許可します。
- 保護者を交えて、いじめの事実を確認します。
この対策は非常に効果的だったということです。
泣くまでというのは脅しではないですよ。
いじめを行う子は脅し程度では泣いたりしないそうです。
アメとムチを使いわけます。
さらに
というのもポイント。
すぐに謝ったら加害者はすっきりして反省する時間が短くなります。
いじめはなかなか無くなりません。
ですので、周りの大人がいちはやく気が付いてあげること、そして効果的な対策を立てることが大切です。
見ようとしないものは見えないものですから、しっかり見る意識を持って子供たちに接してあげましょうね。
いじめってのは、大体学校で起こることやと思うわ。
つまり、親が見ていないところでってことやな。
だからこそ親は、子どもに細心の注意をはらわんとアカンねんで!