泣き寝入りが犯罪を助長する
毅然とした態度をとるべし
ネット通販詐欺。この悪質な手口は立派な犯罪です。
代金を前払いしたが、いつまでたっても商品が届かない。
連絡先はメールアドレスのみ。問い合わせのメールを送っても、何の返信もない。このような状況に陥ってしまった場合、あなたはどう対処しますか?
多くの人が泣き寝入りするしかないと考えるのではないでしょうか?
そのように考えることはごく自然なことのように思えます。代金は指定口座に振り込んでしまったし、相手に連絡も取れない。八方ふさがりだからです。
でも、あなたが泣き寝入りすることによって詐欺を助長することになると考えることはできないでしょうか?
被害者が何もしないことを前提に詐欺が成り立っているといえると思います。
そして新たな被害者が次々と罠にはまっていくのです。
この卑劣な行為は決して許されるものではありません。被害を被ったならば毅然とした態度を取るべきなのです。
まず被害届を出そう
まずは警察に被害届を出しましょう。
すべてはそこからスタートします。
被害届を出すことであなたが被った損害は事件として扱われます。状況が許せば被害額を取り戻せるかもしれないのです。
ネット通販詐欺による被害は「振り込め詐欺救済法」の対象となります。
被害届は警察署に出向くか、各都道府県のサイバー犯罪窓口を利用するといいかもしれません。
被害届を出すという行為は、日常的に行うものではないために、尻込みしてしまうかもしれませんね。
まして警察に相談するというのも敷居が高そうに感じる人もいるかもしれません。
それではいけません。
誰かが立ち上がらなければ、このような犯罪は後を絶ちません。
気が重いかもしれません。手続きが煩雑かもしれません。でも行動を起こさなければいけないのです。
被害届の次は銀行に相談
迅速な行動が理想的
被害届を出したあとは銀行に相談してください。
目的はお金を取り戻すためです。
その方法は2つに分かれます。
振り込んだお金を相手の了承を得て返してもらう方法
ただしこの方法はネット通販詐欺の場合、ほとんど有効ではありません。
詐欺に利用された口座を凍結し、残金を被害者に配分するという方法
この場合は迅速な対応が必要になります。
相手がだましとったお金をすでに口座から引き落としてしまっていたら、返金されるお金が被害額を下回ってしまうからです。
迷っている時間はありません。被害届けを出した後はすぐに銀行に相談してください。
お金が返ってこなかったとしても、あなたの行動には大きな意味がある
被害届を出し、銀行にも相談した結果、残念ながらお金が戻ってこなかったということも可能性としてゼロではありません。
でも、あなたの行動に意味がないわけではないのです。
自分は詐欺にあったと声に出して訴える。
あなたのお金は返って来なかったかもしれませんが、その通販サイトはもう二度と詐欺を行うことが出来なくなるでしょう。
もしかしたら泣き寝入りまで計算にいれたうえでネット通販詐欺をしてるかもしれないよね。みんなが自分は詐欺にあったと声に出して訴えることで、詐欺の犯人も手に負えなくなると思うんだ。