楽しいはずの行楽が…
乗り物酔いには苦労しました。
いよいよ夏本番です。行楽シーズン到来ということで車に乗って出かける機会が多くなることでしょう。
「でも、車酔いが心配」
という人も少なくないと思います。
車酔い・乗り物酔いは、ほんとうに厄介です。
筆者も乗り物酔いしやすい体質です。
車で祖父の家に遊びに行くのが、子どもの頃の夏休み恒例行事でした。
だいたい片道3時間ぐらいの移動だったのですが、100パーセント車酔いしていました。
筆者の場合はいきなり強い吐き気がおそいます。
おじいちゃん、おばあちゃんに会いに行くのはうれしいのですが、車酔いには泣かされました。
不思議なことに家族のなかで車酔いするのは筆者だけなのです。
気持ちが悪くなるたびに、止めてもらうのが、子どもながら申し訳ない気がして、車に乗っても酔わない方法はないかどうか、悩んだものです。
なぜ、乗り物酔いは起きるのか?
人間のバランス感覚は、耳の奥にある三半規管がつかさどっています。
三半規管のなかにあるリンパ液が傾きを感知して脳に信号を送り、体のバランスを保っているのです。
普通に歩いているときは、歩く速さでまわりの景色も移動するので問題はありません。
三半規管が感知しているバランス情報と、目から入ってくる情報が一致しているからです。
でも車などの乗り物で移動している場合は、身体は動いていないのに、景色が変わっていきます。
三半規管の情報と、目から入ってくる情報に「ズレ」が生じるのです。
そのズレが原因で乗り物酔いが発生します。
主な症状
初期の症状は、頭痛や欠伸です。
その後吐き気や手足の冷え、フラフラするといった症状となり、最後には嘔吐してしまいます。
命にかかわるものではありませんが、酔いやすい人にとっては苦痛ですよね。
一般的には子どもが罹りやすいと言われています。
3~4才頃から小学校高学年ぐらいの年代がもっとも罹りやすいようです。
逆にまだ脳の機能が安定していない乳幼児や、老化が始まる高齢者は乗り物酔いしにくいとされています。
予防法
一般的で、なおかつ効果が期待できるのが「酔い止めの薬」です。
症状が出てから服用するのではなく事前に飲んでおきましょう。
薬以外では「梅干し」がいいといわれています。
筆者の経験上、最良の予防策は
「前日に充分な睡眠をとっておくこと」
です。
人にもよりますが、筆者はしっかり寝て体調を整えることで、自動車に関してはほとんど酔わなくなりました。
逆に睡眠不足だったりすると、いまでもかなり高い確率で気分が悪くなります。
また、「乗り物に乗る前に食事をとっておく」のも効果があるみたいです。
ただし、お腹いっぱいにするのは逆効果、
「ちょっと足りないな」
程度の軽い食事がベスト。
腹八分目ではなく腹六分目といったところでしょうか。
酔ってしまったら
それでは、酔ってしまったらどうすればいいのでしょうか?
乗り物から降りるのが最善の方法です。あたりまえ過ぎて答えになっていないかもしれません。
でも、これが一番効果的です。
とはいえ、バスや飛行機などはそう簡単に降りることができません。
可能であれば窓を開けて新鮮な空気を取り入れましょう。
空気を入れ替えることで、乗り物内の匂いが消え、楽になるはずです。
「内関」というツボを刺激するのも効果的だそうです。「内関」は手首の下、指2本分ぐらいの所にあるツボです。
これを押すことで徐々に気分が落ち着いてきて、吐き気も収まるのだとか。
鍛えることで乗り物酔いを抑えられるのか?
理屈としては三半規管を鍛えれば、乗り物酔いは克服できるはずです。三半規管の鍛え方は様々ですが、
- でんぐり返しをする
- 後ろ向きに歩く
- 逆立ちをする
などが手軽にできる鍛え方でしょう。
ただし、普段あまり行わない身体の動かし方なので、無理をせず、少しずつ行うよう意識してください。
車酔いってツライよね。たばこくさい車内はほんとに酔いやすい!