仕事、勉強、家事、何をするのもやる気が出ない。気がつけばだらだらと過ごして一日が終わってしまった…そんなことはありませんか?
あなたはなまけ者ではない!
やる気の元、ドーパミン
恋愛をしているときや、ランナーズハイと呼ばれる状態のとき、脳みそはドーパミンというホルモンをたくんさん分泌しています。
このドーパミンというホルモン、少し前までは「脳内麻薬物質」や「快楽物質」などと、ちょっと物騒な異名を持っていました。しかし、近年の研究でドーパミンを増やせば、やる気が出ない、モチベーションが低い、という状態から脱出できるかもしれないことがわかってきました。
ダラダラは脳みその命令がちゃんと伝わっていない状態
仕事をしようと机の前に座っていたのに、気がつけば別のことをしていて1時間たっていた。掃除をしようとしたのに、気がつけば夕方だった。その時間泥棒の原因は、脳みそが出した命令が体にちゃんと伝わっていないからです。
チロシンとは
チロシンは神経伝達物質の原料となり、うつ状態を改善する効果がある非必須アミノ酸の一種です。またチロシンは代謝や自律神経の調整を行う甲状腺ホルモンや髪の毛、皮膚の黒色色素であるメラニンの材料となります。
株式会社わかさ生活「わかさのひみつより」
ドーパミンの原料になるのがチロシン
ドーパミンが足りないと、こうなる
↓
伝達物質が足りないため、命令が脳の中をぐるぐると回り道
↓
命令が届く前に目についたスマホを手にとってしまう。
という状態になります。決してあなたが怠惰というわけではないのです。
チロシンは神経伝達物質という名前からわかるように、脳の命令をスムーズに伝え、集中させるド−パミンの原料になります。これをしっかり摂取することで、脳の命令がまっすく体に届くようになるのです。
チロシンの効果
うつ状態の改善
やる気を出させるドーパミンが足りないと、やる気が出ない、無気力状態になります。これらはうつ病を引き起こします。チロシンは脳を活性化し、やる気を起こさせるドーパミンの材料です。
集中力が高まる
脳の命令を伝達するドーパミンが足りなくなると、何事に対しても関心や意欲が薄れ、集中力が低下します。チロシンの摂取でドーパミンの分泌を促すと、集中力が高まります。
ストレスの緩和
強いストレス下にあると人間はアドレナリンを大量に消費してしまい、いらいらしやすくなり、攻撃的になります。チロシンはアドレナリンになる前の物質です。神経機能を調節してストレスを緩和するだはなく、ストレスへの適応、抵抗効果もあります。
疲労の緩和
女性に多いのですが、病気でもないのに、疲労感がいつまでも続くことがあります。これを慢性疲労症候群といい、ストレスが原因といわれています。チロシンは脳の神経を活性化し、活発にすることによって慢性疲労症候群を改善します。
白髪の予防
意外に思われるかもしれませんが、白髪の予防にもチロシンは大きな働きをします。白髪になる原因は老化や栄養不足、ストレスなどです。チロシンは黒髪を作るメラニン色素を作る元の物質でもあること、また紫外線のダメージによる頭髪のストレスを和らげることから白髪予防の役割も果たしています。
※あくまでも白髪の予防で白髪が黒くなるわけではありません。
どうやってチロシンを摂取するの?
食物と、サプリメントがあります。
食物
- ヨーグルトなどの乳製品
- タケノコの水煮
- 納豆
などから摂取できます。タケノコの水煮では、節の中に、納豆では豆の表面にプツプツが出てきますが、それがチロシンです。
アボカドだと100g中に72 mgのチロシンをふくみます。(wholefoodcatalog.comより)アボカドなら食べやすいですね。
サプリメント
インターネットで気軽に購入できます。アメリカからの輸入品が多いですね。まとめ買いだとオトクです。
たくさんの効果が期待できるチロシン。でも、副作用は?
食品から摂取
食品から摂取する場合は問題ありません。しかし、アレルギーがあるのにチロシンのために無理して食べる、というのは間違いです。
サプリメントなどの場合
吐き気、頭痛、疲労、胸焼け、関節痛などが報告されていますが、有害事例は今のところ報告されていません。また、うつに効果的と言われてますが、抗鬱剤のような副作用はないとのことです。
シミ、そばかすにご注意!
ただし、チロシンはメラニン色素の元になる物質でもあります。肌のシミ、そばかすなどが出やすくなる可能性もあります。
サプリメントの正しい飲み方
「食前に、150mlのサプリメントを2粒」で十分です。食後に摂取すると、食品がチロシンの摂取を妨げます。また、糖分と同時にとると脳にチロシンを多く取り込むことができます。
チロシンのサプリメントを飲んではいけない人。
こども(NO!)
脳が発達中の子どもの場合、栄養のバランスが崩れ、脳の発達に悪い影響をあたえることがあります。
高血圧の人(NO!)
アドレナリンが量を増えると血圧が上がりやすくなるため、摂取は避けましょう。
腎臓病の人(場合によってはYES)
チロシンはアミノ酸です。サプリメントのように濃縮されたものは腎臓や肝臓に負担がかかります。毎日続けて飲むより、間隔をあける、集中力が欲しいときだけ飲む、など工夫しましょう。
妊娠中の女性(データ不足。避けた方が無難)
おなかの赤ちゃんの脳の形成に役立つからと妊娠中でもチロシンを飲む人もいますが、妊娠中や母乳をあげている時に赤ちゃんにどう影響があるか、今のところ、十分なデータがありません。使用を控えた方が良いでしょう。
「やる気」ってのは「行動力」につながるし、この世界、動かないと変わらないことだらけだもんね。チロシン飲んで人生変えちゃおう~!