風邪やインフルエンザのシーズンですね。コンビニエンスストアやドラッグストアでたくさんののど飴が並んでいて、需要の高さがわかります。
でも、のど飴って本当に効くの?
熱は38度、のどは痛いし、咳は止まらない、関節も痛い。ないよりマシと口の中にのど飴を放り込んだ。のどのイガイガはましにはなったけど、咳も止まらない、焼け石に水だった。そんな経験はありませんか?
のど飴を服用して効果がない時は症状に合わないのど飴を選んでいるからです。
のど飴の種類は三種類。
のど飴には以下の3種類があります。
- 医薬品
- 医薬部外品
- 食品
1.医薬品のど飴
医薬品とは
病気の予防や治療をするために、名称,成分,分量,用法容量、効能効果,副作用について、品質・有効性及び安全性に関する調査を行い厚生労働大臣や都道府県知事が認めたものです。(健康・サプリメントの情報ポータルサイト「サプリ」)
つまり、お薬のことですね。医薬品はさらに二種類に分かれます。病院でお医者さまが処方してくれるお薬と、薬局やドラッグストアで買うことができる風邪薬や痛み止めなどです。
医薬品のど飴の種類
のど飴ですが、薬としての効果を厚生労働省が認めたものです。現在、医薬品のど飴は2種類しかありません。
1.浅田飴
株式会社浅田飴の第二類医薬品です。以下の有効成分が含まれます。
- 気管支を広げ、せきを鎮めるdl-メチルエフェドリン塩酸塩、
- たんを切れやすくするクレゾールスルホン酸カリウム
- 殺菌・消毒作用で、のどの炎症を抑えるセチルピリジニウム塩化物水和物
2.南天のど飴
常盤薬品の第三類医薬品です。咳を鎮める効果の南天のエキスは実際に効果があることを厚生労働省が認めました。また、o-メチルドメスチシンは気管拡張、殺菌、鎮痛に効果があります。
医薬品のど飴の特徴
- 医薬部外品、食品のど飴より有効成分が多く含まれる。
- 薬局やドラッグストアでしか買えない。
- 用法、服用回数や量、年齢が定められている。
用法、服用回数や量、年齢の例(浅田飴パッケージより)
用法
「かまずに口の中で溶かす」など
服用回数
「1日6回」など
量
「1回の服用で1錠」など
年齢
「5才未満は服用できない」など
2.医薬部外品
医薬部外品
薬事法では、医薬部外品とは以下の目的のためのもので、体に対する作用がおだやかで、機械器具などでないもの(石鹸(せっけん)百科より)
医薬部外品のど飴はビタミン剤などと一緒に、指定医薬部外品に属します。両者の違いは風邪薬とビタミンC剤を比べるとわかりやすいと思います。風邪薬は風邪の症状に作用するので医薬品。
ビタミンC剤は風邪の予防に役立ちますが、実際に風邪の症状には効果はない、あったとしても補助的なもので医薬部外品になります。
医薬部外品のど飴の種類
たくさんありますが、ヴィックスドロップやルルのど飴などが有名です。ヴィックスドロップはうがい薬と同じ成分が、ルルのど飴には生薬(植物の根、茎、葉、花、種を用いて作る薬。)が配合されています。
どちらものどの腫れや痛みに効くというよりは、「初期段階での服用が効果的」なようです。
医薬部外品のど飴の特徴
- のどの症状に効果がある成分は含まれているが少量が効果が穏やか。(医薬品ほど効かない。)
- 有効成分は生薬、ハーブか、はちみつなどやレモンなどの殺菌作用を持つもの
- 医薬品ではないのでコンビニエンスストアでも買うことができる。
- 服用できるのは5歳以上から。
- 用法、服用回数や量、年齢が定められている。
3.食品
食品
スーパー、コンビニエンスストアで販売されているのど飴は食料品であって、のどの症状に効果的な有効成分を含んだものではありません。厳密にいうとお菓子です。
ただし、飴をなめることで唾液が多く分泌され、のどの不快感を和らげえう、飴にふくまれる水あめやはちみつがのどを覆って乾燥から守る、という効果がありますが、のどの殺菌にはほど遠いですね。
食品のど飴の種類
- 龍角散ののどすっきり飴
- リコラ オリジナル ハーブキャンディー
- プロポリスキャンディー のど飴
- 味覚糖のど飴
など。はちみつ、プロポリス、しょうが、レモンなど、民間療法でのどに良いとされる物が使われています。
症状の重さによってのど飴を選ぶ
- のどの症状がひどいときは医薬品
- のどに違和感を感じた、咳がではじめたら医薬部外品
- オフィスや普段からの風邪の予防にはのど飴
といった風に使い分けましょう。
使い方次第!効果的なのど飴(食品)の使い方
医薬品、医薬部外品、ともに1日に服用できる量、回数が決められています。一度服用し、口の中で溶けてしまったら次の服用まで時間をあけなければなりません。
その間ものどは痛いし、イガイガして不快。そんな時はつなぎに食品ののど飴を食べる、など両者を上手に使い分けましょう。
のど飴にも種類があったんだね~。症状の重さでしっかり使い分けよう!