「マスクで風邪予防はできない」うそ?本当?
医療に関する研究は日々新しくなっていきます。昨日まであたり前だと信じられていたことが、実は大した効果がないということも。
そんな中で最近よく言われているのが
という見解です。
どうして効果がないと言われるのか。
問題はウィルスのサイズ。
原因は風邪のウィルスのサイズです。風邪のウィルスの大きさは大変小さく、0.1~0.3ミクロンです。それに対してマスクの網目のサイズは市販のマスクの網目は10~100ミクロンです。これでは風邪のウィルスはマスクを通過してしまいます。
花粉症と比較してみよう。
同じように花粉症の時期にマスクが使われます。花粉の大きさが20~30ミクロンです。風邪のウィルスとサイズが100倍以上違うことになります。花粉症の場合、網目が細かいものを選べばしっかり花粉が鼻や口へ侵入するのをブロックしてくれます。
ウィルスが通過する=効果がない、は間違い。
ここで早合点をしていただきたくないのは、ウィルスがマスクを通り過ぎてしまうからマスクの効果がない、というわけではありません。
大切なのは、マスクが作る環境
風邪のウィルスが苦手とする環境は
「高温多湿」
です。
なので、夏場は風邪のウィルスが繁殖しにくく、風邪をひきにくくなります。マスクをつけることで、この「高温多湿」な環境を手軽に作ることができます。顔とマスクの間に自分の呼気で暖かく、湿った環境を作ってくれるのです。ここで、ウィルスの繁殖を防ぎます。
「高温多湿」の環境は免役力も助ける!
冷たい空気が鼻や口に送り込まれると、呼吸器感の免疫のはたらき鈍くなります。つまり、マスクが作る高温多湿の環境は呼吸器官の免疫のはたらきを助ける効果があるわけです。
「高温多湿」の環境をマスクなしで再現するのは難しい。
暖房器具で部屋を26℃まで上げます。そして加湿器を部屋の広さに応じて複数台フル稼働です。どれだけのエネルギーが必要でしょうか?フロア一つをまるまる使ったオフィスで同じことが可能でしょうか?外回りの仕事や、家事で部屋から部屋へと移動する主婦の皆さんにも、まず不可能だと思います。
風邪予防に効果あり!
マスクは時間、場所を選ばず、しかも手頃な値段で風邪をひきにくい環境を作ってくれる便利な風邪予防具です。しかもコスパが良い!手軽です。
マスクは風邪の感染予防には効果はあるの?
オフィスで隣の同僚がせきをしていたら、やはりマスクは付けてもらいたいですよね。ですが、風邪ウィルスがマスクを通り抜けてしまうのは前述のとおりです。果たして、感染予防には効果はあるのでしょうか?
風邪の感染ルートはどこ?
主な風邪の感染源は、実は手からです。手についたウィルスが、口や鼻などから体内に入る
「接触感染」
が一番多いのです。
マスクが風邪の感染を防げる:理由1
マスクをつけていると、ウィルスがついた自分の手で鼻や口に触れるのを防ぐことができます。
マスクが風邪の感染を防げる:理由2
マスクをつけていると、ウィルスを含んだ唾液や鼻水の飛散を防ぐことができます。これらが第三者の手について、その人の体内に入るのを防ぐことができます。
もう一度風邪の予防法を見直そう
マスクが風邪の予防、感染防止に大いに役立つことはお分かりいただけたと思いますが、風邪の予防は
- 「手洗い」
- 「うがい」
- 「マスク」
です。特に最近では手洗いの重要性がクローズアップされていますし、インフルエンザのウィルスが口の中に残っていることもあるので、うがいも同じように大切です。
この3つをしっかり行って、風邪の季節を乗り越えましょう!
通勤通学で電車バスを使う人は風邪ひいてなくても毎日マスクつけといたほうがよさそうだね。