「2005年のミス・ワールド」は、どこの国の女性が選ばれたかご存じですか?
ミス・ワールドは世界的な規模のミスコンの中では一番古い歴史を持ちます。今から10年以上前の、しかも、日本ではあまり知られていないコンテストの結果なので、知らない人の方が多いと思います。
2005年のミス・ワールドはアイスランド!
ミス・ワールドに選ばれたのは、ウンナー・ビルナ・ヴィヒャルスドッティルという「アイスランドの女性」です。
女優、モデル、弁護士という美貌と教養を兼ね備えた方です。下の動画の7分47秒からがウンナー・ビルナさんが、ミス・ワールドが選ばれる瞬間です。
美女とイケメンだらけのアイスランド
筆者がアイスランドに興味をもった理由の一つは、
「アイスランドは金髪碧眼(きんぱつへきがん)の美女とイケメンしかいない。」
と、アメリカの地理の先生が教えてくれた雑学からです。金髪碧眼とは、金髪と青い瞳をもつ欧米人のイメージとして語られやすい特徴で、美男、美女の代名詞でもあります。
“iceland blonde hair blue eyes”
「アイスランド 金髪 碧眼」
というキーワードで調べてみましたが、アイスランドに美男、美女が多いのは、いわゆる「アイスランドのあるある」らしく、学術的な記事は見つけられませんでした。前述したミス・ワールドもきれいな方ですが、金髪碧眼ではありませんしね。
本当に金髪碧眼の美男、美女ばかりなの?
Iceland in Picturesというサイトの「アイスランドについて何か質問がありますか?」という質問コーナーに、
アイスランド人は金髪、もしくは碧眼なの?ほとんどのアイスランド人は茶色か黒い髪(でも皆さん本当にきれいです)だと思うのだけど。人口の半分くらいは茶色の髪か、黒い髪のように見えるけど?
という質問がありました。
その回答が、
ほとんどのアイスランド人がそうです。でも、正確な割合はわかりません。大部分のアイスランド人の(祖先の)遺伝子は北欧から来ました。
そして、移民の中にはイギリス、スコットランド、アイルランドからの奴隷もいました。イギリス人やそのほかの国の遺伝子は、北欧の遺伝子に変化をもたらしました。
それがあなたがアイスランドで、他の北欧の国よりも多く赤毛の人を見つける理由です。(引用記事:出典:http://icelandinpictures.com/)
簡単にまとめると、アイスランド人は北欧から渡ってきた背が高くて金髪碧眼の人が多かった。そこに、イギリス、スコットランド、アイルランドから来た人たちの血が混じり、それでアイスランド人は他の北欧諸国と比べると、赤毛、この場合は茶色の髪のことでしょうね、が多いということです。
他にも、アメリカのYahoo!の知恵袋で、アイスランド人の女の子が
私はアイスランド人だけど、髪は茶色だし、眼の色はアドリアナ・リマ(ブラジルのファッションモデル)みたいな色よ!みんなは本当にアイスランド人は金髪碧眼ばかりって信じてるの?(引用記事:出典:https://answers.yahoo.com/question/)
という質問をしていたので、実際はいろいろな髪の色の人がいるのでしょうね。
やはり美形が多いアイスランド
誰もが金髪碧眼ではないことはわかりました。それでも、ミス・アイスランドやミスター・アイスランドのウェブサイトを見てみると、美男、美女が多いのは確かです。これはなぜでしょう?
美女とヴァイキングの子孫だから!?
アイスランド人はノルウェーからの移民の子孫です。
彼らは「ヴァイキング」と呼ばれ、海賊、交易、植民を繰り返す略奪経済を生業(なりわい)としていました。
彼らはアイスランドに定住する前に、他の国に寄港し、美人をさらっていった。さらに、ヴァイキング達も背が高く、体格が良いため、アイスランド人は美男、美女が多くなったという説が一般的です。
最近の調査では、交易がヴァイキング達の収入の大半をしめていたことがわかってきていて、上記の説はいささか説得力に欠けるように思えます。ですが、アイスランドには実際に美男、美女が多いので、そういったロマンティックな理由が、まことしやかに付け足されたのではないでしょうか。
憧れちゃうね、金髪碧眼。でもまさケロンは日本人のほうが好きかも。