新聞を毎朝きちんと読んで、
「そうそう、新聞に書いてあったけど」
とか
「ポケモンGOで子供靴メーカーの株があがってるらしいよ」
とか時事の話題をさらりと話せる人って、いかにもできるビジネスマンっていう感じがしますよね。
とはいえ、「朝には新聞くらい読まなくては」と分かっていてもできないのが、実情だと思います。なにせ、例えば日経新聞をまともに読んだら、本1冊分以上の文章量があるからです。
だから、速読スキルのある特殊な人は別として、普通の人は、効率よく新聞から情報を吸収する必要があります。実は、新聞を読むのは10分で十分なのです。それでは、どうやれば10分で新聞から情報を吸収できるのか解説していきます。
見出しを読むだけで十分!
見出しだけでニュースがわかるようになっている
新聞を10分で読むテクニックとは、「見出しだけを読む」ということです。見出しとは一つの記事の一番太くて大きな文字のことです。
「え、本当にそれだけで大丈夫?」
と思われましたか。大丈夫です、安心してください。頭にはいってます。
なぜなら、新聞であるにせよ、ネットニュースであるにせよ、見出しで読者に記事を読んでもらえるかどうか決まると、発信側は考えています。そのため、見出しだけでもある程度ニュースがわっかるようになっています。
たとえて言うなら、「緊急ニュース速報」を思い出してください。たったあれだけの文字数と表示時間にもかかわらず、重要なニュースの概要をつかめますよね。
小さな見出しも見落とさずに
特に気をつけて目を通しておくべきなのは、そのページの右肩の見出しです。ここのニュースが一番大事だと新聞社が考えているからです。
ただ、下の方にある小さな見出しも忘れないように、チェックしておいてください。なぜなら、すぐには役に立たないけれども、1週間後には大きな記事になる可能性のある見出しである場合が多々あるからです。
味も素っ気もない書き方の場合が多いので、
「へ?」
と手応えのなさを感じるかもしれませんが、宝探しをする感覚で読んでみてください。
「この記事はでかくなる!」
と自分の読みが当たったときは、いかにもデキる自分を実感できて、自身につながります。
新聞からどんな情報を吸収するのか
文章を締める前に、見出しだけ読むというテクニックでどのような情報を吸収できるのか確認しておきます。なぜなら、この意識がないと、頭の整理がつかなくなり、効率が悪くなってしまうからです。
重要な出来事は何なのか
新聞のレイアウトは、表に出ていないものも含めて膨大なニュースに触れている新聞社が、命を削って考えています。そのため、レイアウトから「重要そう」と伝わってくるフィーリングを大事にしてください。それは重要なニュースです。そして、先にも述べましたが、ページの右肩のニュースはその面、経済なら経済、政治なら政治の最重要ニュースです。
世間は何に関心をもっているのか
新聞社は自社の主観だけで、ニュースの重要性を決めているわけではありません。日々日々の調査や反響からわかる客観的な指標ももとにして、重要性を決めています。そのため、重要そうな扱いをされているニュースは、世間の多くの人が関心を寄せている話題ともいえるのです。だから、新聞の見出しを押さえておけば、初対面のお客さんとの世間話にちょうどいい話題をつくれますよ。
覚えるべきキーワードは何なのか
- 「ポケモノミクス」
- 「6次産業化」
- 「Jリーグ放映権」
などなど、押さえておくべきキーワードが見出しにはつまっています。
これらのキーワードについて説明できますか?
見出しに使われている言葉は新たな常識として浸透してくる可能性があるので、意味を理解しておくことが、コミュニケーションを成立させるうえで重要になってきます。
見出しの文字数はせいぜい20文字くらいです。日経新聞が約40ページあり、1ページあたりに10見出しだとすれば、8000文字です。A4で5枚くらいの資料と同じくらいのボリュームです。
特に、見出しは、明解かつ簡潔につくられていますので、A4資料5枚を読むよりもはるかに楽チンなはずです。見出しだけ読んだ記事のなかに気になったものがあったら、ペンでチェックをつけておくと、夜や隙間時間にじっくりと読むことができるので便利ですよ。
新聞って文字だらけで何読んだらいいかわかんなくなるときあるもんね。まずは「見出し」だけ!とルールを決めていけばいいんだね~。