いきなり厳しい話をします。
なんでもかんでも1人で抱え込むようでは社会人失格です。あなたが問題を1人で抱え込むことで得をするのは、カッコイイ自己を見せつけているあなただけだからです。
なので、仕事をするうえで問題や悩みがあったら、まず周りに上手に相談するスキルを、社会人なら身につけましょう。
”上手”にというのが、簡単なようで難しいポイントです。おそらく、抱え込んでしまいがちな人は、相談が”下手”なのではないでしょうか。
だから、相談したときに、悩みを解決するつもりが逆に迷ってしまったり、問題を解決するつもりが悩んでしまったりしてしまってきた経験があるのだと思います。
そのため、「相談してもムダ」と思い込むようになり、抱え込むようになったという人を数多く見てきました。
今回は、抱え込んでしまいがちな人のために、上手に相談するための基礎を3つのポイントでレクチャーします。
1. 明るく話す
笑顔・ハキハキ・目を見て
笑顔で、ハキハキと、相手の目を見て話をすれば、自然と明るく話しているように見えますよ。なぜ明るく話さなければならないかというと、それが相談相手に対するマナーだからです。
暗い気分には誰だってなりたくない
マナーということをもう少しかみ砕いて説明すると、あなたが暗く話すと、相手まで暗くなってしまうからです。誰だって暗い気持になりたくないですよね。仕事に影響が出ますし、肉体的にも疲れがたまりやすくなります。
なので、せっかく相談する時間をとってくれている相手を気遣うためにも、明るく話すことは、やらなくてはなりません。
2. 恐怖心をもたない
勝手な思い込みは相手に失礼
相談下手なあなたは、もしかして
「こんなことを言うと、バカにされるかな」
と思っていませんか?実は、ソレ、相手に対してすっごく失礼です。
なぜなら、相手のことを
「ちょっとしたことで人を見下す横柄な人」
と考えているからです。
言訳が混じってしまう
相手からバカにされる恐怖をもって話をしていると、どうしても言訳が混じり始めます。
例えば、
「今月は営業ノルマを達成できそうにないんですが、どうすればいいですか?」
とシンプルに聞けばいいものを、
「やる気はあるんですが」
とか
「○○さんのフォローに時間をとられてしまって」
とか付け加えてしまいます。
そうすると、相談の本題に入る前に、まずあなたの言訳癖に対するお説教から、話がスタートしてしまいます。これは、お互いに時間と精神力の無駄遣いです。
3. わかりやすく話そうとし過ぎない
相談下手なあなたは、自分の状況が特殊で、工夫して話をしないと、相手にわかってもらえないと思っていませんか?それは思い上がりです。
全くの特殊な状況なんてないのです。あなたの悩みや問題は、案外、年上の人なら誰もが通って来た道である場合が多いのです。
話をまどろっこしくしない
工夫して話そうとすると、話がまどろっこしくなります。相談相手は、大体の場合、あなたが相談の一言目を発した時点で、
「ああ、あの時のオレと同じことで悩んでんだな」
と把握しています。それなのに、グダグダと説明してしまうと、相手の時間を無駄にしてしまうことになります。
また、工夫して話そうとするあまり、タイムリーに相談することができなくなるのも、よくありません。悩みや問題は、早い時点で相談するのに越したことはないのです。
今回紹介した3つのポイントに共通しているのは、相談にのってくれている相手への感謝の気持ちです。当たり前すぎて、後回しになりましたが、相談にのってくれている人への感謝の気持ちは、冗談でなく家で涙を流すくらい感じるようにしましょう。
シンプルに、明るく、勢いで相談するくらいがちょうどいいのかもしれないね。