あいさつはすべての基本です
みなさん、「あいさつ」できてますか?
新しい年を迎えました。初出勤、初登校時の恒例行事といえば、新年のあいさつですね。お互いに顔を合わせて、新年を迎えられたことを祝うのは、やはり嬉しいものです。
年末、年始に限らず「あいさつ」は仕事の場面でも、プライベートでも欠かせない大切なものと言えるでしょう。「あいさつは職場の潤滑油」などといわれたりしますが、人間関係がスムーズに進むか否かは「あいさつ」に左右されるといっても過言ではないはず。
社会人であれば「あいさつ」は身に着けていなければならないマナーであり、これは身分の高い低いにかかわらず積極的に
「おはようございます」
「おつかれさまでした」
などと相手に対して声をかけるよう心掛けたいものです。
「あいつは後輩だから、先にあいさつしなくてもいい」
なんて考えていると、あなたの周りの人間関係がぎくしゃくしたものになってしまうかもしれませんよ。
「あいさつ」は、もともと「あなたに対して敵意はありません」という意思表示だった、という説があります。実際に初対面同士であっても、気持ちよく「あいさつ」を交わすことで、すぐに打ち解けることができたりしますよね。
ビジネスの場での「あいさつ」は利害がからもこともしばしばです。キーマンに対して
「最初に良い印象を与えておけば今後のためになる」
などと考えて、いわば一種のビジネス・ツールとして「あいさつ」したりすることもあります。そういうこともありますが、でも出来ればそのような利害関係に縛られるのではなく、相手を思いやる気持ちからの「あいさつ」を心掛けたいものです。
予期せぬときに、襲い掛かる「距離」の問題
離れていてもダメ、かといって…
こんな経験はありませんか?
向こうから上司がやってくる。マナーにはうるさい人だから、これはしっかりとあいさつする必要があるな。
でもまだちょっと距離がある。このタイミングであいさつするのは不自然だ。こういうときってどれぐらい近づいたらいいのだろうか? あっ、向こうもこっちに気が付いたみたいだぞ。目が合っちゃったよ。
なんかビミョーな表情しているな。もしかして向こうも声掛けのタイミング迷ってたりする?
なんかヘンな間ができちゃったな。いまさら気が付いてない振りもできないし…。
こういうシチュエーションって意外に多くないですか?
どれくらいの距離まで近づけば、「あいさつ」をしても不自然ではないか。
「あいさつが不自然にならない距離」はなかなか頭の痛い問題ですよね。
「あいさつ」のときの文言やおじぎの角度などはかなり具体的に指導されますが「距離」に関しては、ほとんど何も教わりませんよね。せいぜいが「適切な距離で」などと漠然とした表現でお茶を濁すことが多いのでは。これは「それぐらい自分で判断しろ」ということなのでしょうか?
距離に関係なくあいさつ
では相手の顔が認識できた段階で、距離に関係なく「あいさつ」をしたと仮定します。
この場合、相手との距離が開いていることがほとんどなので、「あいさつ」も相手にしっかりと届くように「おはようございまーす」などと大声を出し、気付いてもらえるように大きく手を振ったりしてしまうこともあるでしょう。
でもこれって友達同士なら許されるかもしれませんが、ビジネスシーンにおいては完全にアウトです。
充分に近づいてからあいさつ
次に充分近づいてから「あいさつ」する場合はどうなるでしょう。
普通の声量で相手に「あいさつ」できる距離は大体2~3メートル程度でしょうか。問題なさそうに見えますが、距離が詰まるまでの「間」が持ちません。気付かない振りをすることもできますが、相手から見ると不自然さは否めないでしょう。
また、相手の方が先に「あいさつ」してくる可能性もあり、立場的に自分が先に「あいさつ」した方が良かった場合などは、冷汗ものです。
「適切な距離」は人による
さらに「適切な距離」には個人差があります。ある人にとっては1メートルが適切な距離だったとしても、ほかの人にとって1メートルは近すぎるということが考えられます。
「あいさつが不自然にならない距離」
が明確に定義されていないのはこういう部分に原因があるのかもしれません。
これで解決。キーワードは「会釈」
一般的には、
距離があるときは一度会釈して、
距離がつまった時点で改めて「あいさつ」を交わす
という方法が無難なようです。
ちなみに筆者も、この方法をとっています。会釈しているのだから近づくまでの間がもたないということはありません。
あせらずに、近づいてきたら普通に挨拶をすればよいわけです。筆者は2メートル弱ぐらいで声掛けするようにしています。だいたい2メートル前後が適切、と考えている人が多いようです。
「あいさつ」できる2m前後の距離までなにがあるかわからないからね~。「あいさつ」の機を逃したこともあるし。「会釈→あいさつ」間違いないねこれは!