私は「爪」を捨てたい
断捨離
節約の基本は「ムダなものを買わない」ことだそうです。
- 「似たようなものを、すでに持っていないか?」
- 「それは本当に必要なのか?」
と考えるクセをつけることで、意識が高まっていくのだとか。そのような目線で身の回りをみていくと、意外とムダなものが多いことに気が付きませんか?
もう何年も使っていないもの、などを見極めて、不要なものは、処分することも大切。
筆者にとって「これいらない」のダントツ一位は「爪」です。
筆者は爪が伸びるのが早いです。一週間ごとに爪切りをしなければ追いつかないくらいです。
筆者は不器用なので爪切りが苦手。とはいえ伸びたままでは、社会人としてマイナスイメージが強くなると思うので不本意ながら、爪切りを使います。
もし世界から爪がなくなれば、どんなに楽かと思うのです。
と、ここまで考えて気がついたのですが、爪って何の役に立っているのでしょう?
もしかして本当に世界から爪がなくなっても、特に困ることはないのではないか?
そこで今回は爪についての考察です。
働かざるもの食うべからず
爪といえば、ネイルのようなおしゃれを楽しむ、ぐらいしか役割が思い浮かびません。この点は髪の毛と共通しています。伸びてきたら手入れが必要という、爪との共通点がある髪の毛ですが、実は頭を保護するという、重要な役割を担っています。
では爪の担っている役割とは一体何でしょう?
指を守るという役割があるように思えます。でも、巻爪という現象が起きたりして、守るどころか痛みの原因となりうるあたり、どうも信用できません。
また伸びてくると、剥がれたり、他者を傷つける危険性もあり、守ってくれるというより、足を引っ張っているというイメージが強いのではないでしょうか?
特に何もしていないのに、伸びてきて、メンテナンスを強要する。
やっぱり爪はいらない存在なのでしょう。
爪のおかげです
爪がなくなったら人間でなくなる?
ところが調べてみて、驚愕しました。
爪、いや爪さまには、大変重要な役割があり、もしなくなってしまったら、人間は退化する、といっても過言ではない。それほどの存在だったのです。
爪は皮膚が進化したものだそうです。もともと皮膚だったものが必要に応じて現在のような形になりました。何のために進化したのか? 指の骨を補い、物を掴んだり、細かい作業ができるようサポートするためです。
指の骨は、先端まで届いていないそうで、もしそのままだと、指の先がフニャフニャして、物を上手に掴んだり、指先を使った細かい作業はできません。爪はそれを補っているのです。
もし、爪がなくなったら、人間は物を掴むことが困難になり、細かい作業なんてできなくなってしまうことでしょう。
人間が生き物の頂点に君臨することができた理由のひとつに、手が自由に使えるからという特徴を挙げる専門家もいます。
爪がなくなり手が器用に使えなくなったら、ひょっとしたら他の動物に頂点の座を奪われてしまう可能性だってある。
爪は素晴らしい。爪さまのおかげです。毎日ありがとうございます。
筆者、これからはもっと丁寧に爪を切ることにします。
ムダなものなんて、ない
他の動物の爪と比べてみても、人間の爪はとてもユニークです。
例えば猫の爪は、鉤爪で、これは獲物を素早く捉えるために特化した形状と機能を備えています。
また馬などがもつ蹄は、地面をしっかりと蹴り、早く走ることができるために役立つものです。
そして、人間の爪。他の動物と比べても、その優秀さはダントツです。
進化って面白いです。誰かがデザインして、製造して人間に与えたわけではないのに、きちんと役割を持って機能している。
「この世の中に、なくてもいいものなんてない」
という言葉を聞いたことがあるのですが、こんな身近に良い例がありました。
みなさん、爪は必要不可欠なものなんですね。筆者、反省します。
爪か~!カエルは爪があったりなかったりするからね~これも面白いよね。