群馬県富岡に位置する富岡製糸場が
世界遺産に登録されることが決定しました。
正式な登録は6月15日からカタールで行われる第38回世界遺産委員会で行われるとのことです。
これが登録されると日本では18番目の世界遺産になります。
富岡製糸場とは?
1872年に開業した日本初となる本格的な器械製糸工場です。
当時、生糸は日本の主要な輸出品でしたが質の悪い品が数多く出回っていた為国際的な評判を悪くしていました。
その為に官営の器械製糸工場が必要とされていたのです。
時代と共に変わる名前
富岡製糸場は時代と共に名前を変えてきました。
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富岡製糸所(1876年~)
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原富岡製糸所(1902年~)
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株式会社富岡製糸所(1938年~)
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片倉富岡製糸所(1939年~)
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片倉工業株式会社富岡工場(1946年~)
史跡や重要文化財での名称は旧富岡製糸場ですが実際富岡製糸場と呼ばれていたのは、最初の4年間ほどと短かったんですね。
建設当時この製糸場はフランスの技術を導入して設立されました。
そのせいもあるのか1872年に建設と並行して工女が募集された際は、
富岡製糸場の初代場長である尾高惇忠は噂を払拭する為娘である勇を最初の工女として入場させたそうです。
官営の時代
そういった女工不足もあった富岡製糸場ですが、当初210人ほどだった工女は翌年には404人更に556人と増えていきました。
製糸場の中心でもあった繰糸所は繰糸器300釜を擁した巨大建造物でした。
当時フランスやイタリアの製糸工場でも繰糸器は150釜ほどが一般的とされていた時代を考えるとまさに世界最大級の規模を誇る製糸場だったことがわかります。
その後民営化され、1974年に生産量37万3401kgという富岡製糸場で最高だかの生産をあげた後、生産高は減少に向かい1987年に操業が停止され、同じ年の3月4日に閉業式が行われました。
世界遺産登録の流れ
今回世界遺産になることが決定した富岡製糸場ですが世界遺産になるまでには次のような過程が必要になっています。
登録手続き
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ユネスコ世界遺産センターから諮問機関に評価を依頼する
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文化財はICOMOSが自然遺産はIUCNがそれぞれ現地での調査を踏まえて登録の可否を勧告する
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世界遺産委員会において最終審議が行われる
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正式登録という流れになっています
正式な登録は6月15日以降ですがその日が待ち遠しいですね。
世界遺産登録を受けて富岡製糸場は観光客が急増しているそうです。
富岡製糸場って、中学ぐらいの時に歴史で習ったわぁ~
それにしても、世界遺産に登録されるって凄いな!