20歳以上、運転経験2年以上
若年層を視野に
政府は
との報道がなされました。
中型自動車とは車両総重量5トン以上11トン未満の自動車のこと。
宅配便などの配送に多く使用されているタイプのトラックということになります。
中型免許の取得条件は現行では
- 20歳以上
- 運転経験2年以上
と定められています。
この条件を緩和し、若年層のドライバーでも中型免許が取得しやすい条件に変更する方針を明らかにしました。
政府は詳細を決めたあと、来年の通常国会に関連法案を提出する予定です。
中型は事故防止のために設けられた区分
中型自動車免許は2007年の道路交通法改正で新たに設けられた免許区分です。
以前は
- 総重量8トン未満
- 最大積載量5トン未満
のトラックなら、普通免許で運転が可能でした。
あらたな免許区分が設けられた理由としてはトラックの事故が多発したことが挙げられます。
1990年以降運送業界は、参入規制の緩和や運賃の自由化で競争が激しくなるとともに普通免許でのドライバーによる事故が相次いだのでした。
この対策として中型免許という免許区分を設け前述した取得条件を定めたのです。
運送業界の痛手
若者が離れていく
運送業界の安全を確保するために定められた中型免許の取得条件ですが、近年この規制の影響が出始めていました。
若年層の従業員が減ってしまっているのです。
たとえば高校卒業後、運送業界に就職したとしてもすぐにドライバーとして働くことができません。
取得条件があるからです。
そのため取得条件を満たすまではハンドルが握れず、荷物の積み込みの補助などの仕事に就くことになりますが、ドライバーとは賃金面で差を付けられてしまいます。
これを理由に若年層が運送業界から離れて行ってしまったのです。
今回の規制緩和は深刻な人手不足に陥りつつある運送業界からの声に答えるかたちで実現したのでした。
実技講習の強化で事故防止図る
規制緩和については事故防止を重視する声も挙がっています。
この問題に関しては実技講習を義務づけるなどの対策を検討しているとのことです。
運送業界は事故と直結した業種のため、安全面の配慮はしっかりと整備してほしいと思います。
宅配便の配送や引っ越しなど日々の生活の中で運送業界の担う使命は比重が大きいと考えます。
今回の改正で良い方向に進めばいいと筆者は思います。
中型免許の取得条件が緩和されたら、就職先の選択肢も増えるから良えと思うわぁ~
でも、事故だけはホンマにきいつけやなアカンで!
免許取得後の実技講習を義務付けるだけやなくて、時間を増やせば良えと思うわ