ドイツパンのもちもち感
小麦粉に含まれるプロテインが減少
ドイツパン
といえばあまり食べたことがある人は少ないかも知れません。
一般的には黒パンやライ麦パンを想像することでしょう。
それは間違いではありませんが、実は意外なことにドイツはパンの国といっても差し支えないほど、豊富な種類のパンがある国なのです。
その数は推定でも
300種
小型パンにいたっては1200もの種類があるとされています。
また最適な食べ方も日本の一般的なパンの食べ方とは異なります。
常温で保存し、食べるときに必要な分だけスライスする、またトーストはしないというのがドイツパンの一般的な食べ方なのです。
そのもちもちとした食感は一度食べたらヤミツキになるとも言われており、日本でも本格的なドイツパンを製造・販売する店がすこしずつ増え、静かなブームを呼んでいると言えるかも知れません。
そんなドイツパンですが、
原因は
地球温暖化
地球温暖化といえば二酸化炭素の量が増え、地球環境に悪影響を及ぼすことは誰もが知るところですが、なぜパンの味に影響を及ぼすのでしょうか?
パンの原料といえば小麦粉。
ドイツパンも原料は小麦粉です。
ドイツパンのもちもち感は小麦粉に含まれるプロテインのおかげなのですが、二酸化炭素の影響により小麦粉に含まれるプロテインの量が減少しているというのです。
二酸化炭素が味を変える
ドイツの調査機関の報告によると
ことが明らかになりました。
小麦粉も例外ではなくプロテインの含有率が1999年から5~10パーセント減少しているというのです。
そのためドイツパンのもちもち感が微妙に損なわれ、その結果ほかのもので調整をせざるを得なくなり、それが原因で
味にまで影響が出ている
というのです。
いままで通りの食感が再現できなくなり、混ぜものを使って、もちもち感を再現するようになり、味も純粋なドイツパンのものではなくなりつつあるということです。
筆者は地球温暖化の影響は、両極の氷が溶けて海面が上昇するなど一般的なものしか知りませんでした。
ところが、考えてみれば温暖化は地球環境に大きな影響を与えているのです。
当然のことながら地球上の生命にも影響があってもおかしくないというわけです。
微量元素が減少
動植物の組成が変化
また、英国の科学雑誌ネイチャーに発表された論文によれば
微量元素とは動植物内に微量に存在し、生理課程の重要な役割を担うものです。
ちょっとわかりづらいかもしれません。
補足としてハーバード大学の研究チームの調査結果を紹介しましょう。
その調査結果とは2050年までに小麦粉に含まれる亜鉛の量が現在よりも10パーセント減少、鉄分については5パーセントの減少が予測されるというものです。
この結果からもわかるように、地球温暖化による二酸化炭素の増加は動植物の組成にまで影響を与えているというのです。
人間への影響は?
さて、人間も地球上に住む生き物のひとつです。
いまのところ調査報告などが上がってはいませんが、もし小麦粉のように本来含まれるはずの栄養素などが減少してしまったらいったいどういうことになるのでしょうか。
人間の組成が変化してしまったためにこれまでは無害だった細菌が致命的なダメージを与えるようになったり、新たな病気や障害が発生するかも知れません。
考えれば考えるほど恐ろしいことです。
地球温暖化が進むに連れて、今後予想が出来ひんことが起ることもあるかもしれへんで。
やっぱり一人一人が、地球温暖化のことについて考える時が来てるんとちゃうかな?