自己啓発本の戦国時代か?
啓発本の数と悩める社会人の数は比例する
最近書店を訪れて感じることがあります。驚くほど多くの自己啓発本が出版されているということです。
などといったタイトルの本が、書店にはたくさん陳列されています。
大きな書店では
「自己啓発」
というコーナーまで設置されているほど、このジャンルの本は大きなウエイトを占めてきているようです。
筆者の記憶なのでかなり曖昧であることを断ったうえで述べますが、すくなくとも5年ぐらい前まではこういったジャンルの本はあまり書店で見かけなかった気がするのです。
いまという時代を反映しているのでしょうか?
社会人の多くは悩みを抱えています。そしてそのようなモヤモヤした状態から抜け出したい、もっと自分らしさを取り戻したいと願っていることの反映なのでしょうか。
自己啓発本もピンキリ
悩める社会人を救う目的で書かれたこれらの自己啓発本。もちろん筆者も読んだことがあります。
ですが、書店に並んでいる9割は全く役に立たない内容だと感じました。
内容が薄っぺらなものが多いのです。
具体的なことはなにも書かれていなかったり、成功者や歴史上の賢人の言葉を引用しただけのものなどが多く、そのほとんどが読むに値しないのではないかと個人的に感じました。
このような低い志の本に共通することは、
著者の経験
がまったく書かれていないということです。
だから具体性にかけるし、それらしい引用の羅列に終わってしまっているのです。
もちろん中には大変示唆に富んだ内容のものもあります。
自己啓発本を購入する際は、かならず中身に目を通してよく吟味することを強くお勧めします。
読むだけでは自己啓発にはならない
良質なものほど行動を促す
さてあなたがよく吟味し、これだと思う自己啓発本を購入したとしましょう。本なのですから、あなたはそれを読むことでしょう。
そして書かれている内容に感動します。
そしてその本を本棚にしまいます。
いいえ。それではあなたの悩みは一生解消されません。
本を読んだだけではなにも変わらないのです。読んだだけで自分の悩みが解消される本なんて、存在しないのです。
著者の真摯な想いがこもった真の自己啓発本に共通することが一つだけあります。
読者に行動を促しているのです。
良質な自己啓発本は必ず読者にアクションを起こさせます。
つまり悩みを解消したかったり、今の自分よりステップアップしたければ自ら行動しなければならない、ということなのです。
自分を変えるのは「自分」
これは自己啓発本に限らず、すべてのことに当てはまります。
野球がうまくなりたければ自分で体を動かして練習するしかありません。
志望校に合格するためには試験勉強というアクションを起こさなければ希望は叶いません。
クライアントを納得させるプレゼンを行うためには、話術や資料のデザインなどを自ら努力して研磨しなければ、結果は得られません。
自己啓発本の流行の背景には、読むだけで違う自分に変わることができるという読者の甘えがあるような気がしてなりません。
自己啓発本が示した方法や方向に従って自分で動く、これが本当の自己啓発だと筆者は思うのです。
一番大事なのは、行動力!動かなきゃ何もはじまらない!