航空機

ビジネスジェットを買ったら一体いくら掛かるのか?

Written by 言祝(kotoho)

自分専用のジェット機

リアル「どこでもドア」

今年もさっそく年末の帰省ラッシュが始まったようです。

まだ早いですが、本格的なラッシュを迎えると、道路は混み、新幹線も混んで帰省も大仕事になってしまいます。

帰省に限らず移動はほんとうに面倒な作業ですよね。

筆者の主な移動手段は電車です。時間帯にもよりますが筆者がよく利用する山手線は都心をカバーしているだけあって、一日中混雑しています。

座れたことなどほとんどありません。

こうなると車での移動がうらやましいかぎりですが、車は車で道が混んでいると手も足も出ないとのこと。

ドラえもんの「どこでもドア」が欲しいです。

そんなことを考えながら、きょうも混んだ電車の中から空を見上げていたりなんかします。

「鳥はいいなあ、羽があって大空を飛べて…」

そうだ、空だ! 空を飛ぶ、という手があった!

そう、飛行機ですよ。

速いし、快適。特にプライベートジェット!

これさえあれば移動の煩わしさから解放されます。まさにリアル「どこでもドア」です。

当然、エクスペンシブ

小型とはいえジェット機を1台購入するのですから、当然相当な出費を強いられます。

ちなみに個人用の小型ジェット機のことは「プライベートジェット」とは呼ばず

「ビジネスジェット」

と呼ぶのがトレンドなんだとか。

これは主にビジネスで利用する機会が多いことに由来します。

確かにハリウッドスターが来日時に専用のジェット機を使用したりしますけど、彼らにしてみたら仕事で外国を訪れるんですものね。

さて、気になるそのお値段ですが意外にもピンきりだそうで、安いもので5億、高いものだと65億ですが、平均10億円ぐらいだそうです。

スゴイですね、安いもので5億ですよ。もう筆者には一生手が届きません。

価格帯の幅は内装によって左右されることが多いそうです。ゆったりとしたシートなどの凝った内装のものはそれだけ価格が上がるというわけです。

ものがジェット機だけに、

「くださいな」 

「はい、こちらになります」

っていう訳には行きません。

受注生産というわけではありませんが手続きをしてから納入まで1年以上かかるケースもあるそうですよ。

世界では現在約3万機のビジネスジェットが活躍していますが、そのうち日本人または日本の企業が持っている台数はわずか60台程度、これは普及率としては極端に低い数字です。

全体の半分以上が北米で利用されています。

また海外から日本に来るビジネスジェットの数も世界の他の都市と比較すると低い数字だそうです。

これは日本国内のビジネスジェット受け入れのための設備が足りないことを表しています。

日本はビジネスジェットに関しては後進国ということになります。

どこで買えるのか?

ジェット機屋さんなんて見たことがありませんが、どこで購入するのでしょうか?

航空機メーカーに注文することになります。航空機メーカーの代理店に相談するのがスタンダードな方法だそうです。

また航空コンサルタント会社というものも存在し、顧客の要望に合わせ機種選定し、メーカーへの発注、納品等を行ってくれます。



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忘れてはならない維持費

自動車とは桁も規模も違う

重要なのは維持費です。ジェット機本体の価格も一般の常識を超えていますが、維持費もまた桁違い。

維持費の内訳はざっくりとした分け方になりますが、燃料代と整備・格納などの保管費用に分かれます。

運航形態にもよって変わってきますが、

維持費 平均年間2~3億

はかかると考えていたほうが良さそうです。

自動車は多くの場合、というよりほぼ100パーセント所有者自ら運転しますが、ビジネスジェットの場合、これができません。

もちろん所有者がジェット機操縦のライセンスを取得すれば話は別ですが、自動車免許とは違い簡単に取得できるものではありません。

操縦は専門のパイロットに依頼する事になります。当然人件費がかかります。

また、法律で整備が義務付けられており、これは定期的な整備と飛行前の整備に大別されます。

こちらも専門の整備士にお願いしなければなりません。

いうまでもなく費用が発生するわけです。保管も、対応した空港の設備を利用することになり利用料が発生します。

燃料代も自動車のガソリンとは比較になりません。また運航の際、機内で摂る食事の手配なども必要になってきます。

これ以外にも購入時に登録料を支払わなければなりません。その金額も自動車やバイクと比較して桁が違うのですから、億単位の維持費になってしまう訳です。

ちょっとアメリカまで行ってきまーす、では済まない

空を飛ぶ訳ですから「今日はちょっと飛行機で移動してみるか」なんて簡単には行きません。

事前に飛行計画の提出が必要です。

運航のためにもうんざりするぐらいの手続きを行わなければなりません。

そのためこれらの手続きを代行してくれる会社もあるそうです。

鳥のように自由に空を飛んで移動するという浅はかな筆者のイメージとは程遠いのですね。

少しでも安価に利用するには

ビジネスジェットにも中古機というものが存在します。

新機よりは安価に購入できるとのこと。また、自分のビジネスジェットを他者に貸し出すという方法もあるそうです。

他にも複数で共同購入しシェアするという利用方法も負担が軽くて済みます。

これまで書いてきたようにジェット機の個人所有は、それこそ世界レベルの億万長者でなければ不可能です。

少なくとも会社勤めで給料をもらっているという身分では難しいでしょう。石油王とか億単位の出演料をもらっている映画スターといった身分でなければ、購入することすらできません。

それを考えると世界で約3万台も所有している人がいるという話は驚きです。

やっぱり電車でいいや

筆者はやっぱり電車でいいです。というかそもそも億単位のものなんて、今後死ぬまで休みなしで働いても購入することすら夢のまた夢、万が一購入できたとしても維持費に年間2~3億円なんてとても払えません。

電車で充分、というか電車で我慢します。いいですよ、電車。混雑してもそこはそれ、人のぬくもりを感じられますからね。うん、そうですよ。

まさケロンのひとこと

いつかは超エコなジェット機ができあがるはず!そしたらこの話、夢じゃないかも。

masakeron-love


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」