ボーイング777に内定
現行機の老朽化
政府専用機は現在同社のボーイング747が使用されています。
今回の後継機種選定にはボーイング社のほかに、JALが新型旅客機の大量導入を決めたフランスのエアバス社の機体も検討されていると見られていましたが、最終的にはボーイング1社のみが提案を提出したようです。
ボーイング777は1995年に登場した双発エンジンのワイドボティ旅客機で、ボーイング社の現在の大型旅客機の主力といわれています。
国内ではJALとANAが導入しており、燃費効率のよい大型機として運航されています。
政府専用機の3つの条件
日本政府は政府専用機に求める条件として以下の3つを掲げていました。
- アメリカ東海岸への直航が可能
- 天皇陛下や内閣総理大臣の輸送に必要な装備と随行員、乗務員などの座席を確保できるスペースを有すること
- 将来的に、国内の航空会社などによる整備体制が確保できる見通しがあること
ボーイング777はすべての条件を満たしている機体だったそうです。
政府専用機とは
正式名称は「特別輸送機」
さて、政府専用機とはどのようなものなのでしょうか?
政府専用機といえば米国の大統領専用機、通称
エアフォース・ワン
のイメージが強いと思います。
空飛ぶホワイトハウスの異名をもつ「エアフォース・ワン」は映画などにもたびたび登場していますね。
日本の政府専用機もあのような任務を担うのでしょうか?
日本の政府専用機の正式名称は特別輸送機というのだそうです。
首相などが海外を訪れるときに、タラップで報道陣に手を振っている映像はおなじみですが、日本の場合、政府専用機は要人を輸送するのが主な目的でつくられており、「エアフォース・ワン」のように大統領執務室が装備されているような機体ではなさそうです。
もっとも「エアフォース・ワン」内に大統領執務室が存在するかどうかは未確認ですが…。
主な任務
また、国外で有事があった際の在外邦人の緊急輸送や自衛隊の海外派遣時における自衛官の輸送です。
運航は
特別航空輸送隊 第701飛行隊
が行っておりパイロットからキャビンアテンダント(正式名称は「空中輸送要員」)まで自衛官で構成されています。
定員は約150名、機内には
- 貴賓室
- 会議室
- 記者会見席
といった要人向けの設備が整っています。
またプレミアムエコノミーと同等の一般客席も用意されているそうです。
日本政府専用機やから、もちろんお金は国民の税金で賄われるんやろ。
ホンマに買い換える必要あるんかなぁ~?