SNS

諸刃の剣? Facebookの実名登録について改めて考えてみよう

Written by 言祝(kotoho)

Facebook利用者減少

10代のユーザーがそっぽを向きつつあるようで…

世界で最も多くの人が利用しているSNSと呼ばれているFacebook。およそ13億人ものユーザーがいるといわれています。

しかしこのところその人気に陰りが出てきたとのニュースを目にしました。

2014年後半から2015年1月の間に世界40カ国のうち、ユーザー数が増えたのはわずか2カ国だけ、それ以外の国では逆に利用者が減少しているというのです。

特に10代の若者による「Facebook離れ」が顕著で、2014年の春、アメリカで72パーセントだった10代の利用者が半年後に45パーセントにまで減少したという統計まであります。

ネット上ではこの減少について様々な意見が交わされていますが、おおむね以下の5つが要因となっているようです。

投稿を親にみられる

親もユーザーであることが多く、投稿を読まれてしまう。また、親が自分の子供のころの写真を勝手に投稿してしまうなど、うんざりさせられる。

匿名性がない

ご存じのようにFacebookは実名が原則。そのためヘタな内容での投稿ははばかれる。結局人目を気にした「優等生的な投稿」に始終してしまう。

本当の友達はひとにぎり

いくら友達が多くても、「いいね」やコメントを返してくれるのは限られた数人のみ。結局はSNSなんだと幻滅

友達のリア充投稿に嫉妬

彼女(彼氏)とのツーショット写真ばかり見せられては、今の自分の状況と比べてしまい、嫉妬やら劣等感やらでうんざりする

結局は自慢大会でしかない

「今日○○に行きました」という投稿には飽き飽きする。まるで他人の日記を強制的に読まされているようだ。きっと自分の投稿を読んだ友達も同じようなことを思っているに違いない。こんなことに意味があるのだろうか。

「いいね」ねらいの不本意な投稿

筆者も実をいうとFacebookには疑問を感じています。

筆者はFacebookを自分の感じたことを表現するツールだと思って始めました。

そのためニュースなどについて自分がどのように感じているかというようなことを長文で投稿していたのですが、誰も「いいね」をくれないのです。

筆者が一生懸命考えて、みんなにも共有してもらいたいと思った投稿はスルーされ、「いま○○にいます」的な写真入りの投稿には多くの「いいね」やコメントがつくのです。

そりゃあ、筆者も自分の投稿にできるだけたくさんの「いいね」が欲しいです。

だからやり方を変えました。みんなと同じように

「○○に行きました」

とか

「このケーキ最高においしかったです」

というような内容にしたのです。

そこそこ「いいね」をもらえるようになりました。コメントを返してくれる人もいます。しばらくはそれなりに楽しめましたが、いまはあまりFacebookに魅力を感じません。

自分の投稿が「いいね」ねらいであることにうんざりし始めたのですが、実生活での友達がたくさんFacebookに参加しているのでしかたなく続けています。

ティーンエイジャーのFacebook離れにはすごく共感できるのです。

だからといってFacebookを批判するつもりはありません。筆者はツールを誤っただけです。

筆者のような考えならばブログを立ち上げて、自分の意見を発表すればよかったのです。



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実名登録は両刃の剣

メリットとデメリット

私見ですがFacebookの最大の特徴である、実名での登録は「諸刃の剣」です。

まずメリットから見ていきましょう

実名であるということは「本人を特定できる」ということです。

筆者はこの恩恵にあずかりました。

何年も音信不通だった友人とFacebook上で再会することができたのです。

もう二度と会えないと思っていただけに、とてもうれしかったのを覚えています。

さらに旧友の輪が広がり、何年も会っていない友人数人と今ではコミュニケーションがとれるようになったのです。

デメリットは

実名での投稿はすべてをさらけ出してしまうということです。

Facebook離婚

Facebook離婚という現象があります。

「Faceookの投稿から浮気がバレて、離婚に至る」という現象です。

実は筆者もこれに近い体験をしています。

Facebookをはじめてから1年あまり経過した頃、ある女性から友達申請を受け取りました。名前には心当たりはありません。メッセージを読んでみると、実は昔の彼女だったのです。

結婚して名前が変わっていたので、すぐには気がつかなかったわけです。

彼女とはケンカ別れをして、それっきりだったので友達申請をしてくるとは意外でした。

お互い友達承認し何回かメッセージのやりとりもしました。筆者の本音を言えば一度会って食事でもしたいと思っていたのですが、そこまでには至らず、理由はわかりませんが彼女はいつのまにかFacebookを退会していました。

まあ、筆者は臆病なのでもし未だにコミュニケーションがとれていたとしても浮気には発展しなかったでしょうが、人によっては会って、意気投合して、なんていう展開になるのかもしれません。

実名でないFacebookなんて

Facebook離婚は実名登録のメリットとデメリットが科学反応を起こした結果と言えそうです。

先述したように実名である以上、非常識な内容の投稿はできないことに魅力を感じない若者の気持ちもよくわかります。

ただ、もしFacebookが実名での参加というルールをやめてしまったとしたら、けっきょくただのSNSになってしまいます。実名参加は諸刃の剣ではありますが、実名での投稿だからこそ自分の発信した情報には責任を持たなければいけない、という点は筆者は高く評価したいと思います。

SNSはリアルな世界ではないと切り捨てることはできますが、だからこそ実名というリアルさは貴重なのだと思います。

ただ「いいね」という機能については改善を希望します。

筆者も含めて「いいね」をもらうための投稿が目立ちます。いっそのことコメント機能だけ残して「いいね」は廃止してしまったほうが、自由な投稿ができるような気がします。

まさケロンのひとこと

「昔仲良かったあいつ、なにしてんのかな~?」って思って検索してみると出てきたりするよね。
元気そうなリア充投稿見てるとこっちまで嬉しくなっちゃうんだよね。

masakeron-happy


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筆者情報

言祝(kotoho)

映画オタク。日課は読書。最近は料理にハマっています。座右の銘は「好奇心を失ったら、そこで終わり」