小学生までの間は、
- 授業参観
- 学習発表会
- 音楽発表会
- 運動会
などなど、親が我が子の姿を見に行く機会が多いもの。
でも中学生、高校生と進んでいくごとに、その機会はどんどん減っていきます。
高校生にもなると、入学式と卒業式、それと進路決めの三者面談ぐらいしか学校に行かなかったという保護者も多いのではないでしょうか。
中学校での親の出番
親の当番があったりも
中学校では、まだ義務教育ということもあって、親の参加を促すような動きも出てきています。
ある中学校では、「あいさつ当番」という形で、保護者全員に子ども達を見てもらうという方法を取っています。
見守りor監視?
朝の登校時間帯に保護者が先生と校門前に立ち、登校してくる子ども達に声をかけるというものです。
保護者と先生が「おはよう」と声をかけ、子ども達に見守られている感を持ってもらおうという主旨もあるようですが、見守るというよりは「監視」の意味合いの方が強い気もします。
修学旅行先での我が子の様子をチェック
修学旅行でも面白いシステムを「売り」にしている旅行会社もあるようです。
旅行先の子どもの様子を、ネットで見られるのです。
全てを見られるというものではなく、旅行会社があらゆるシーンでどんどん写真をアップしてくれるので、それを見られるというシステム。
バカバカしいとは思うんだけど
そう思ったものの、やっぱりついつい見てしまうものです。
残念ながら、一枚も写っていなかったりするんですよね。
後ろ姿でそれっぽいのはいたけど。
部活動でも保護者がフォロー
あとは部活動。
土日に行なわれる試合には、移動の場合の車出しなどで、「保護者の手伝いが当番制」になっている部活もあります。
遠方に行く場合だと、早朝から夜まで付き添わなければならないため、丸一日潰れてしまうことになります。
試合を観ている時は面白いのですが、下に小さいお子さんがいたりすると、とても大変です。
高校では、どうなの?
部活によっては・・・
高校でも同じように、保護者当番制を設けている部活もありますが、だいぶ限られてくるようです。
学校にもよるかも知れませんが、PTA活動でも保護者の負担はかなり減ります。
「楽しむ」から「見せる」へ
入学式、卒業式以外で学校に保護者が集まるのは体育祭や文化祭。
体育祭では、朝早くから場所取りしている人達もいます。
昔は、体育祭や文化祭には保護者を呼ばず、「自分達で楽しむもの」という形でした。
でも、高校の体育祭は迫力があって面白いのは間違いありません。
大学生になったけど
まるでパブリックビューイング?
大学の入学式や卒業式でも、保護者の数は年々増えているのではないでしょうか。
毎年、講堂に入る保護者が長い行列を作っているのを見かけます。
大学側も生徒が入る講堂に保護者全員が入りきれない為、別の部屋を用意し、大きなスクリーンで講堂の入学式の様子を映し出す方法を取っています。
とても不思議な光景です。
教授と御対面
大学在学期間中は保護者の出番はないのかと言うと、そうでない学校も・・・。
一年に一度ですが、学部別の保護者懇談会なるものを設けている大学もあります。
担当教授と保護者達の懇談会で、事前に招待状が届きます。
勿論、強制ではないので、必ず参加する必要はありません。
どんな環境で、どんな教授のもとで、我が子が学んでいるのかを知りたいという保護者が多いのかも知れませんね。
誰の就活!?
更に就活がスタートする頃にも、大学から保護者へ招待状が届きます。
「保護者向け就活説明懇談会」
いわゆる保護者に向けての就職活動説明会なのでしょう。
大学側のフォロー体制をアピールする狙いもあるのかも知れません。
これがまた長蛇の列で、何事かと思うほど。
保護者にも子どものお尻を叩いてほしいという思いもあるんでしょうね。
さすがに社会人になったら
入社式に行きたい
親の出番がこれで終わるかと言えば、それは大間違いかも知れません。
入社式に保護者を招待する企業も増えてきています。
実際に親から、
「入社式に保護者は参加出来ないのか」
という問い合わせが年々増えてきて、それならいっその事、招待という形を取った方が早いという結論に至った企業もあるそうです。
招待状が届いたけど
参加したい親はそれでいいかも知れませんが、そんなことすら視野に入れてなかった場合は戸惑いますよね。
普通、親は参加しないもの…と思ってはいても、実際に招待状を目の当たりにしたら、おそらく悩んでしまう人も多いことでしょう。
出席?欠席?
もし欠席したら、入社する我が子の評価が下がったりしないものかと、ある訳ないことまで考えてしまいそうです。
招待というだけあって、遠方の保護者には企業側が交通費や宿泊費を、全額もしくは一部負担するといった徹底したサービスぶりまで見られます。
保護者も抱き込んじゃえ!
アピール上手
一見、企業側には何のメリットもなさそうに見える入社式への御招待。
いやいや、企業側もそのへんは、したたかなのです。
実際に社内を見学させたり、これまでの実績等で職場環境の良さなどを親にもアピール。
そうすることによって、忍耐力に欠けるといわれがちな若者の離職率を減らそうというもの。
辞めさせません
子どもが
「会社を辞めたい」
と言っても、
「あんなにいい職場なのに?」
と親から言わせちゃおうという狙いなのでしょう。
悪い言い方ですが、親も一緒に抱き込んでしまおう作戦ですね。
職場を知らなければ、子どもの言い分を鵜呑みにしてしまう親もいるでしょうから。
保護者も研修!
保護者は、ただ座って入社式の様子を見ていればいいという訳でもありません。
企業によっては、こんな所も。
- 入社式での「保護者代表の挨拶」をお願いされる場合も。
- 入社式後、本人は早速新人研修ですが、保護者にも研修。
- 敬語や挨拶など、正しい日本語の話し方を保護者も指導するように
- 仕事を休む、遅れるなどの場合は、保護者ではなく本人から連絡させるように
といった内容を保護者に理解してもらう機会に利用しているようです。
入社式参加休暇?
では、入社式に参加する保護者の皆さんは、当日の自分の仕事はどうしているのでしょう。
最近は、「子どもの入社式に参加するため」という理由で、仕事を休んだり半休を取るケースも増えてきているとのこと。
バースデー休暇メモリアルデー休暇などが取得できる企業もあるぐらいですから、入社式参加休暇が含まれる日も遠くないかも知れません。
最近の親子事情
恥ずかしくなんかない
そんな所にまで親に登場されて、恥ずかしくないのか?と、首を傾げる人もいるでしょう。
意外と今の若い世代は、そういう風には思わないようです。
むしろ子どもは、
「自分の勤める職場を見てもらえて良かった。安心させてあげられたと思う」
という、親思い的な意見を持つ若者がいる一方で、
「親だけじゃなく、祖父母も招待出来るようにしてほしい」
と平気で言う、どこまでも身勝手な親もいます。
30年も前から
最近の親はどうかしているんじゃないのそんな意見も多いのですが、企業側にも責任はあります。
誰もが知っているある大手の企業では、保護者同伴の入社式を30年も前から行なっているのです。「最近」のことではなかったんですね。
それだけ長く続いているのは、少なくとも好評だったからなのでしょう。そして、今それが当たり前になろうとしています。
賛否両論なのです
子どもの婚活にも、親が一生懸命になる時代。
- 本人は忙しいから?
- それとも自分で決められないから?
- 親が優しいから?
- それとも親が過保護なだけ?
理由はそれぞれ。
そして、そんな形にも賛否両論いろいろあります。
親離れ、子離れ
でも必ずいつか親離れ・子離れしなくてはなりません。
子どもを独り立ちさせるには、親の方から離れることが必要です。
何か別の楽しみや趣味を見付けて、子どもと離れる寂しさを紛らわすことが出来るといいですよね。
とはいっても、「じゃ、明日から離れるから」とはいかないよね。
ちょっとずつ、独り立ちを促してあげたいね。
さぁ親の皆さん、今から新たな趣味を探しましょう!